時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

孫の笑顔が良薬になった。

2023年11月02日 | 時のつれづれ・霜月 

多摩爺の「時のつれづれ(霜月の35)
孫の笑顔が良薬になった。

私たち老夫婦が、インフルエンザに罹患したわけではないが、
二人の孫が通う保育園では、20名を超える園児が罹患しているらしく、
できることなら1週間ぐらい、自宅で保育をしてもらえないかとの連絡があったようで、
先週末、共働きの息子夫婦が二人の孫と一緒に・・・ ヘルプの依頼にやってきた。

幸いなことに、孫二人は罹患してないので・・・ 元気ハツラツである。
それはそれでとっても良いことであり、即答でOKしたは良いが、
息子夫婦に伝えることができなかったことが、一つあって、
口には出さなかったが、二人で顔を見合わせ、あうんの呼吸で言葉を呑み込んでいた。

悩みの種は・・・ 9月末に発症した女房の帯状疱疹のことである。
痛みの強さは、かなり和らいできていたものの、
安心のため半年毎に行っているCT検査(小さな動脈瘤の経過観察)を、先週半ばに受けた際、
きつい姿勢のまま、体を動かせない状態が10分弱続いたところ、そこに痛みがぶり返してしまい、
その日から三日経つが、体を動かすのも難儀なぐらい、大変なことなっていたのである。

痛くもないのに、痛いなんて・・・ 田舎芝居の役者じゃないので、心配してたんだが、
孫がやってきて、ニコッと笑いながら「おばあちゃん、大丈夫?」のひと言で、
痛くて堪らなかったはずの女房が、急に元気になるんだから・・・ 驚きを隠せなかった。

息子夫婦がやってくる直前まで、ホントに横になって唸ってたのに、
孫の顔を見た途端に、ソファから立ち上がって抱き寄せると・・・ 瞬く間に顔色が良くなり、
息子夫婦が帰宅する際には、駐車場まで付いてくるし、
「なんか元気になったみたい。」と言うから、いったいなにが起きたのかである。

病は気からと言うが、そんなになま易しいものではないと思うものの、
面倒を見なきゃという・・・ 自分に求められた使命的なものを自覚すると、
気持ちが前向きになり、心に内在する治癒力が目覚め、想定外の活躍をしてくれたのだろう。

なんて言ったら良いのか・・・ 表現に窮するが、
それはまさに、先人たちが事ある毎に云っていた「病は気から」という格言を、
目の当たりにした瞬間だったと・・・ 云うしかないだろう。

それは、瓢箪から駒が出たのかもしれないし、
はたまた元気な孫の笑顔が・・・ 変毒医薬の引き鉄になったのかもしれない。

元気すぎる孫の相手を、女房に半分でも託すのは厳しいだろうから、
私が二人の面倒を見るしかないと、なんとなく覚悟を決めていたが・・・ ところがどっこいだった。

保育園で蔓延しているインフルエンザによって、休まざる得なくなったが、
それによって、孫と過ごす時間が増えると分かった途端、
女房の体調が回復に向かうなんて・・・ マジで「なんてこったい。」である。

高熱を出して、休まざる得なかった園児たちには、大変申し訳ないと思うが、
インフルエンザさまさまとは・・・ まさに、このことかもしれない。

さらに回復に向かう、極みつけになった・・・ とってもナイスなひと言があった。
女房が下の孫(4歳男児)に「◯◯ちゃん、なにか食べたいものある?」
「おばあちゃんが好きな物を作ってあげるからね。」と、優しく話しかけると、
孫がすかさず「ウーバーイーツで良いんじゃない。」と言ったもんだから・・・ もう大爆笑

たぶんテレビを見ていて覚えたんだろうが・・・ あまりにタイミングが良すぎて、
女房は、笑うと脇腹から胸に掛けて、まだ痛みが走るようだが、
そんなことはお構いなしに、大きな口を開けて大笑いしてるんだから、これにはびっくりだった。

完治は、まだまだ先のようだが・・・ どうやらピークは過ぎたようである。
切っ掛けはインフルエンザの猛威による、孫たちの緊急避難だったが、
まさか、まさか、孫たちの笑顔が、回復の切っ掛け(良薬)になるとは・・・ 思いもしなかった。

来週から、女房と娘は、大阪に住む義妹夫婦と一緒に実家に戻り、
亡き両親の荷物を整理する予定を立てていて、帰れるかどうか心配していたが、
どうやら、なんとかなりそうである。

あとは全速力で、回復に向かってほしいと願ってやまない。
特に期限を決めてるわけじゃないが、帯状疱疹が完治するまでは、
掃除でも、洗濯でも、買い物でも、皿洗いでも・・・ なんでもこい、どんとこいである。

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16 コメント

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Unknown (yoko-2-1)
2023-11-02 06:40:35
おはようございます。
お孫さんから奥様への
「Uber Eatsでいいんじゃない?」に驚きながらも笑ってしまいました。
お孫さんからお祖母ちゃんに言う場合も良いですね。
おかげさまで寒い朝なのに温かい気持ちになりました。
どんな名医もお薬もお孫さんには勝てませんね。
素敵なお話をありがとうございます。
完治なさるまでは、お大事なさってくださいね。
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Unknown (多摩爺)
2023-11-02 08:27:44
yoko-2-1さん、おはようございます。

Uber EATSがなんだか、分かってないはずなのに、CMの影響というか効果は絶大ですね。
ホントに、みんなで大笑いしてしまいました。
痛みがあったと思いますが、久々に女房の笑顔を見たような気がしました。
孫に感謝ですね。
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Unknown (1948of)
2023-11-02 09:11:28
奥様が快癒の方向に向かわれ良かったですね。正にお孫さんの笑顔が切っ掛けになったと思います。
病は気から、そう思います。
ウーバイーツ 笑いました。

あちこち痛み1日1日を長く感じながら過ごしていますが、前向きに頑張っています‼️
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Unknown (多摩爺)
2023-11-02 09:33:44
1948ofさん、おはようございます。

病は気から・・・ 病気で苦しんでいる方には、なかなか言えない言葉ですが、
気持ちの持ちようと笑顔は、ホントに大切だと思います。
ウーバーイーツって孫が言ったあとに、息子が婆ちゃん料理だからバーバーイーツかもねと言ってました。
私は「おっ、面白いことを言う。」と思いましたが、女房と嫁には受けていませんでした。
こういったところでスベってしまうのは、私譲りかもしれませんね。
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Unknown (mirapapa)
2023-11-02 09:37:35
お孫さん、宝物ですね♪
奥様の、一日も早いご快復をお祈りいたします。
元気になりすぎて、痛みがぶり返しませんように!😄
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Unknown (なおとも)
2023-11-02 11:09:59
こんにちは!
本当によーく分かります。ビデオ通話で話すだけで元気になります。筆舌では尽くしがたい可愛いさですから、奥様がお元気になられたのは十分理解出来ます。でも、ご主人様の優しさにも再び感心しています。素晴らしいご夫妻の力で、お孫様も元気で、奥様のご実家のお片付けもサクサク出来ると思います。奥様のご容態が一日も早く全快になりますように!なおとも
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Unknown (多摩爺)
2023-11-02 11:13:05
mirapapaさん、こんにちは

仰るとおり、孫は宝物ですね。
ピークは過ぎたようですが、しばらくは後遺症(神経痛)との戦いが続くとクリニックの先生も言ってましたが、
正直なところ、ここまで酷いとは思いませんでした。
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Unknown (多摩爺)
2023-11-02 11:20:58
なおともさん、こんにちは

来週の半ばから1週間、女房は義妹夫婦と一緒に帰郷しますが、
孫のお迎えがあるので、私は残ることにしました。
道中の無事を祈っとくよと言ったら、私が一人で居る方が心配だと切り替えされてしまいました。
どっちもどっちの、口数が減らない似たもの夫婦だと思います。
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こんにちわ (力丸ママ)
2023-11-02 14:52:23
奥様回復基調で良かったです
お孫さんの「Uber Eatsでいいんじゃない?」には爆笑です
どうぞ奥様ご無理しませんように!!
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Unknown (多摩爺)
2023-11-02 15:17:01
力丸ママさん、こんにちは

ご心配をしていただきありがとうございました。
家事も率先してやれば、慣れるし、苦にもならないですね。
ときどき後回しになりますが、なんとか頑張ってます。
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