時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

夢は正夢(ドラフト2020)

2020年10月27日 | 時のつれづれ・神無月

多摩爺の「時のつれづれ(神無月の15)」
夢は正夢(ドラフト2020)

例年なら、ホテルに設営された大きな会場に、
12球団の監督など、多くの関係者がテーブル席に揃い、
抽選で選ばれたファンとともに行われていた・・・ プロ野球ドラフト会議

コロナ禍の今年は大きく様変わりし、12球団の関係者はそれぞれ個室に詰め、
オンラインで選手を指名し、競合した場合のみ別室に異動してくじを引くという、
新たなスタイルでの行われることになった。

コロナ禍という逆境のなか、史上最高の373名が指名を待った「NPBドラフト会議2020」
その切っ掛けは・・・ 小学校のころの、父親とのキャッチボールから始まっていた。
中学生になった頃には、甲子園という大きな目標ができ、
さらには大学や社会人、或いは独立リーグを経てなお・・・ 続けてきた、大好きな大好きな野球

家族を含めて、応援してくれる方々への感謝と、その期待に応えたいといった気持ちを支えにして、
朝早くからグラウンドに出て、1日の準備を始めると、
暗くなるまで白球を追いかけ、薄暗い灯りの下で、黙々とバットを振り続けていた。

人知れず流した涙は数知れず、グラウンドに嫌と云うほど沁み
込ませた汗も測り知れない。
幾度となく挫けそうになったが・・・ 野球を仕事にしたい。
ただ、その一点だけはブレることなく、つい先ほどまで頑張り続けてきた。

いつしか親の背丈を超え、精悍な顔つきになった、かつての野球小僧たちに昨夜吉報が届いた。
その数は、僅か123名(ドラフト指名 74名、育成ドラフト指名 49名)
この人数が、多いのか?
それとも・・・ 少ないのか?

そのことについての知見は、生憎持ち合わせていないが、
ただ言えることは、支配下の選手数には枠があり、
ドラフト指名された74名に見合うだけの現役選手が、
これから年末にかけて・・・ 支配下から外れる(来季の契約を結ばない)ということでもある。

さまざまな背景のなか、指名を受けた選手たちだけが、頑張っていたのではない。
残念ながら、指名漏れとなった250名の選手たちにもまた・・・ さまざまな背景があって、
明日からは、新たな覚悟をもって生活を送らねばならない。

そう捉えれば、現実は厳しい。
なぜなら・・・ 彼らは、現時点の評価が、スカウトの眼鏡に敵わなかっただけであって、
素質や、将来性まで拒否されたわけではなく、
指名漏れの理由を求めても、そこにはチーム事情などがあって、明快な答えが返ってくることはない。

可哀そうだと思うが・・・ これが、プロの世界の就職試験なのである。
どこかの会議の会員に、任命を拒否されて理由を説明しろと騒いでいる人たちがいるが、
彼らは職を失ったわけではない。

なにもかもを結びつけるつもりはないが、
彼らの主張が、如何に自分本位で、虚しいことなのか・・・ 良く分かる。

とはいえ・・・ 来年もまた、野球を続けるのであれば、より一層張ってほしいと願ってやまない。
けっして、挫折ではないと思ってほしい。
ちょっとした躓きであり、チャンスの先送りだと・・・ ポジティブに切り替えてほしい。

夢は正夢
いつか、その日が来ることに期待したい。
ガンバレ! 未来のプロ野球選手たち

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