時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
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年末年始休暇の延長提言

2020年10月25日 | 時のつれづれ・神無月

多摩爺の「時のつれづれ(神無月の14)」
年末年始休暇の延長提言

新型コロナウイルスの新規感染者数し、落ち着いてはいるものの・・・ 高止まりの状況が続き、
先週末に行われた政府の分科会では、アドバイザリーボードの評価として、
県ごとに見れば減っている感覚もあるが、
東京や大阪などでは、実行再生産数が基準値「1」の前後で推移しており、
都市部は下降状況にはなく・・・ 全国的には、微増の色が濃いとした。

併せて、人出が増加する年末年始の過ごし方についても、
ちょっと気になる新たな提言が行われている。

その主旨は、様々なGoToキャンペーンの運用の在り方を含めて、人の流れが分散できるように、
年始の休暇期間を、1月3日から翌週11日の「成人の日」まで延長できないかというものだった。

この国の年末年始の休暇期間は、一部の業界を除いて12月29日から1月3日までが一般的であり、
1月4日からは、通常通りに仕事が始まっている。

来年の場合は1月3日が日曜日のため、4日の月曜日から一斉に仕事が始まると、
初詣が3が日に集中するばかりか、旅行者や帰省者の戻りも、
2日から3日に集中することは必至であり、
そこに持って来て、4日から一斉に仕事が始まれば、
まさに三密状態が、あちらこちらで発生してしまうだろう。

尤もな分析と提言を受けた担当大臣は、経済三団体を通して企業に呼びかけ、
自治体にも同様の対応を求めるとしたが、
「はい、わかりました。」といって即座に対応できる、恵まれた仕事は少なく、
頭の中で理解できて、気持ちの上で同調できても・・・ すんなり、そのとおりになるとは思えない。

さて、どうする。
口でいくら正論を訴えても、アドバルーンを高々と掲げても、
納得できる、なんらかの根拠がなければ、そのような展開に導くことは困難と云わざる得ない。

ただ一つ・・・ その根拠となるであろう、秘策がないわけでもない。
それは、先週末あたりに一度だけ話題に上ったものの、
その後は評判が悪くて、断ち切れとなってしまった、5万円の特別定額給付金である。

1月の4日から11日までの一週間、休暇を延長するということは、
4日から9日までの5日間の平日勤務を、休みにするということになり、
考えられる手は次の三つではなかろうか?

まず一つ目は、コロナ禍における三密を分散させるために、特別に国民の休日にしてしまうことだが、
これには野党の協力も必要で、相当の時間がかかるので、
現時点で俎上に上がってなければ、今国会で成立させることは極めて困難だろう。

続いて二つ目は、有給休暇の取得で、自主的な対応に期待するか、
企業サイドの英断を待つことになるが、
これには労働組合の理解と協力が必要になるし、議論を交わす時間が足りない。

さらには・・・ 自営業の人たちが、対象から漏れてしまうことや、
時間給で働く派遣社員さんたちは、仕事が無くなり収入減となることから、
なんらかの保証がないと現実的とは思えない。
この国は、企業などに勤める正社員だけで構成されてるわけではないのだ。

そこで出てくる三つ目の案が・・・ 国が1人1日1万円の日当を出して、
仕事を買い上げる(休暇にする)ことである。
早い話が、国が大企業のみならず、中小企業や自営業から、その労働力を買い上げることによって、
間接的にお休みにしてしまうということである。

月曜日から金曜日までの5日間を、1人1日1万円で買い上げれば・・・ ちょうど5万円になり、
サラリーマン、自営業など、納税者の全てを対象に給付すれば、
売上がないことから、休業補償にはならないものの、従業員への給与が間接的に確保されることから、
この提言を強力に後押しすることに繋がり、
労働の対価が、一律で1万円ということに異論が有ってたとしても、
政策に協力せざる得ない環境は整ってくる。

併せて・・・ 公務員や年金生活者、生活保護者をどうするんだという意見もでてくるだろう。
議論は当然あるべきだが、10万円を給付したときのデータベースを活用すれば、
微調整だけで無駄が少ないところ、
あえて区別して年内に給付することは、
時間的には手間暇がかかり、政治的にも批判を浴びやすく、
そういった判断があれば・・・ 区別することなく、国民全員に支給せざる得ないと思う。

ここまで来ると、なんだかストーリーが出来過ぎてると思うが
突如として先週末に話題となった、5万円の特別定額給付金のことを振り返ってみれば、
分科会からの提言を受けて、それを後押しするための、アドバルーンだったのかと勘繰ってしまった。

とはいえ・・・ コロナ禍で、年末年始に人の行動を分散させねばとの思いも分からんではない。
そう捉えると、奇策でも良い、秘策でも良い、ようは何でも良いので、
なにか一つ、世の中をあっと云わせるような策を打つとすれば、
予備費があるんだから、やってやれないことはない。

着眼点が、あまりに突拍子もないと自覚しつつも・・・ いまは平時ではないと捉えるべきだろう。
5万円の特別定額給付金を、もう一度出すことに、賛否両論あることは百も承知であるが、
都度都度の最善の着手が、必要だと捉えれば、なにがあっても不思議ではない。

そこら辺りの爺さんの思い込みであって、
与太話の域を出ない、空想の中のが・・・ さて、どうなるのだろうか?

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