多摩爺の「時のつれづれ(神無月の16)」
事故が事件になってしまった。
発端は、ちょっとした不注意が引き起こした、交通事故だったのに、
その場から立ち去ったばっかりに・・・ 事件になってしまい、逮捕されてしまった。
芸能人の不祥事や、スキャンダルなど、正直なところ、どうでも良いことだと思ってるが、
人として、本来為すべきことを怠ってしまうと、
後々とんでもない代償を払うことになってしまうことを、この俳優は痛感したのではなかろうか?
10時をちょっと過ぎたころだった。
近所の安床(安い床屋さん)で、順番を待ちながら、テレビを見ていたら、
人気上昇中の若手芸能人(23歳)が、交通違反(ひき逃げ)で逮捕されたとの一報が入ってきた。
渋谷区とはいえ、さほど交通量が多いとも思えない、千駄ヶ谷の交差点で、Uターンをした際、
対向車線を走ってきた、二人乗りバイクと接触し、
横転させたにも拘わらず、その場を立ち去ってしまったらしい。
後続車に追跡され、止まったところで説得されて、現場に戻り検証に立ち会ったというが、
だれが見ても・・・ ひき逃げである。
バイクを運転していた20代の男性は、幸いなことに、擦り傷程度の軽傷で済んだらしいが、
後ろに乗っていた20代の女性は、4~5メートルも飛ばされてしまい、
足の骨を折る重傷を負ったというから・・・ 大変なことになってしまった。
交通事故というものは・・・ 起こさない気持ちはあっても、
起こす可能性を否定することはできない。
だから、事故が起きた時、起こした時には、
速やかに為すべきこと(救護義務と通報義務)があることを忘れてはならない。
これは、年齢や社会的な立場や地位などとは関係なく、運転免許証を持っているドライバーなら、
誰でも知っている約束事であり、この国の法律(道路交通法)でも定められている。
よって、救護義務と通報義務を怠れば、
年齢や社会的な立場や地位などとは関係なく・・・ 逮捕されてしまう。
近いうちに封切りされる映画があるというし、
今週放映されるテレビ番組も、既に収録済みだというから、
関係する多くの方々に、多大な迷惑が生じることになってしまった。
事故の直後に、気が動転してしまうのは、分からんことではない。
とはいえ・・・ 逃げるということは、人として一番やってはいけないことであって、
成人した大人が取る行動としては、あまりにも自分勝手というか、幼すぎると云わざる得ない。
いくら気が動転していたとしても、救護義務と通報義務を怠る者にハンドルを握る資格などないのだ。
キチンと対応していれば、不注意の事故で済んだものを、
逃げたばっかりに事件になり・・・ 逮捕され、
警察署理の前で、メディアに出待ちされ、カメラの集中砲火を浴びることになってしまった。
まさか、そのまま逃げ切れるとでも思っていたのだろうか?
もし、そうだとしたら、世の中を舐めすぎていると云わざる得ない。
けっして、天狗になってたわけじゃないと思いたいが、
何か大きな勘違いしていたことも・・・ 否定できないだろう。
こういった事故は、日本の各地で日々起こっている。
ただ・・・ よほど悪質でない限り、事件になることはないし、実名でテレビ報道されることはない。
その1点だけに着目すれば、俳優ということだけで、
マスコミの餌食にされるのは、可愛そうな気がしないでもないが、
だからといって、救護義務を怠った責任を免れることはなく、同情するような案件ではなかろう。
こういったことが起こると、あの俳優はやんちゃだったとか・・・ いろいろ云う人がでてくる。
云いたいことがあるなら、やんちゃしたときに、なぜその場で注意しない。
お前らが、ほったらかしにして、見て見ぬ振りして、煽てたからこうなってしまったのではないのか?
第三者が、袋叩きにするまでの必要はない。
あえて、声をかけるとしたら、
「若者よ、大人ってなんなんだ? ドライバーってなんなんだ?」と問いかけたい。
まず、その答えを見つけることから始めてほしい。
そんなオチで、帰って(散髪)からブログを書こうと、近所の公園を歩いていると、
梅干しの種ぐらいの、銀杏(ぎんなん)が一つ・・・ 頭の上に落ちてきた。
幸い「痛てっ!」という程度で、大事に至ることはなかったが、
事故は全て自責で起こるとは限らない。
もらい事故もあれば、いつ、どこで、なにが起こるかも分からない。
そう捉えれば、頭上まで注意せよというのは、さすがに無理だと思うが、
視野だけは広く持つよう、自戒せねばならないのだろう。
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