時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

北の旅人 オホーツクの流氷

2023年02月07日 | 旅のつれづれ

多摩爺の「旅のつれづれ(その21)」
北の旅人 オホーツクの流氷(北海道網走市・斜里町)

フィリピンに逃亡している、連続強盗致傷(殺人)事件に関わってる悪党と、
ウクライナで、無慈悲な悪行三昧を繰り返す悪党の影に・・・ 残念ながら霞んでしまったが、
先週末、オホーツク海に、今年も流氷が着岸したとのニュースをチラリと目にした。

遡ること15年前の、ちょうどこの時季・・・ 流氷観光のツアーに参加したことがあった。
釧路空港から、阿寒湖を経由して、網走(観光船で流氷見物)、知床(雪原ウォーク)、
斜里(流氷ウォークと宿泊)、丹頂鶴(鶴居村)から摩周湖を経由して、再び釧路空港へと向かう、
最初から最後までモノトーンの世界を、心置きなく堪能したので、
当時の思い出について・・・ ちょっと浸ってみたい。

ツアーを申し込んだ際、最初に言われ、最後に念押しされたのは、
このツアーには、ご期待に添えない場合がありますが・・・ それでも宜しいですか?であった。

恥ずかしながら、その時に初めて知ったというか、気がついたんだが、
石原裕次郎さんの名曲を、引き合いに出しちゃ申し訳ないが・・・  北の旅人は気まぐれで、
流氷は着岸しても、春までそのまま、そこに居てくれるわけではないようだ。

そもそも流氷は・・・ ロシアのアムール川の河口で出来た氷の塊が、北風に吹かれて南下し、
オホーツク海沿いの紋別市、網走、斜里、知床などの海辺に着岸するのは知ってたが、
当然と言えば、当然のことなんだが・・・ 風向きが変わって、南風が吹くと、
風に吹かれて、沖の方へ流されるため、行けば必ず見れるものではないとのことだった。

どうしようか・・・ ?
私が悩むような言葉を、隣に座ってた女房に投げかけると、
女房は「大丈夫! 私はウンが強いから、私についてくれば良いのよ!」と即断即決、
というわけで、私が提案した旅の企画は、いつの間にか・・・ 女房のお供になってしまった。

ところが、ところが・・・ 釧路空港から観光バスに乗ると、
ガイドさんから、いきなり「今日は朝から南風が吹いて、流氷は沖に行ってしまいました。
今夜遅くから北風になる予報が出てますが、風があまり強くないので明日の観光はちょっと微妙です。
港の近くまで流氷が来てないと、船が出ませんので、
そのときは、流氷館を訪問することになります。」なんて、ショッキングなことを言われてしまった。

横にいた女房を見たら・・・ 眉間に皺を寄せながら、小難しい顔してたが、
無言で「心配ない。私についてこい。」と言っているように見えた。

そして翌朝、観光バスに乗ると・・・ ガイドさんは次のように言った。
「100点満点ではありませんが、お楽しみの流氷は、港の近くまで来ていますが、その量が少なく、
 1便は欠航になりましたが、2便は出航することになりました。
 皆さんは、2便に乗船予定なのでOKです。」と告げると・・・ ニッコリ笑ってVサイン

その後の3便は、どういうわけか分らないが、欠航したんだから、
女房のウンの強さには・・・ 「まいりました。」と言わざる得ない。

なお・・・ 午後から風が強くなると、流氷がこれでもかというほど押し寄せて来たもんだから、
昼下がりから予定されていた流氷ウォークは・・・ バッチリグッド、ベリーグッドであった。

おかげさまで・・・ 生きてるうちに二度と見ることが出来ない「流氷」が見れて、
二度と体験することがない「流氷ウォーク」が体験できたし、
おまけに、観光バスが信号待ちで止まった交差点では、ダイヤモンドダストまで見れたし、
囲いや檻のない場所で、本物の丹頂鶴の飛来や餌やりも見れて・・・ 大満足だった。
雪の摩周湖だけは、周辺を含めて全てが真っ白だから、どこが湖なのか全く分らなかったが、
いやはや・・・ ホントに楽しい旅だった。

寒いところには、寒い時に行かなきゃ、本当の良さは分らない。
そう捉えれば・・・ 北海道が一番良い季節は、
住んでる方々には大変申し訳ないと思うが、やっぱり冬なのかもしれない。

追伸
私が冬に拘って、旅してみたかったところが三箇所あって、
一つ目が「オホーツクの流氷」、二つ目が「秋田の鶴の湯温泉」、三つ目が「蔵王の樹氷」だが、
前の二つは、すでにクリアしたが、三番目の蔵王にいつ行くのか?
この冬は無理だが、歳も歳なんで、そろそろ真面目に考えなきゃ、行きそびれてしまいそうである。

フォローさせてもらってるブロ友さんも、最近けっこう旅されてるみたいだし、
当面は、夏に父と義父母の三回忌があって帰郷するので、
出かけるとすれば、その後からになるが、そろそろホントに・・・ 旅がしたくなってきた。
女房にちょっと、相談してみるかな?

10時ちょっと前の・・・ 網走港の外海(オホーツク海)
流氷はけっこう量で来てたが、まだまだ少なくて、海との境目もクッキリで、
船でガリガリやって進むほどではなかった。

15時ごろから向かった斜里町での「流氷ウォーク」は、バッチリグッドでベリーグッド
ウェットスーツに着替えて、氷上をピョンピョンしたり、隙間にできた海水に入ってプカプカしたり、
2人合わせたら、ゆうに100歳を超えてる爺さんと婆さんは・・・ 完璧に子どもに戻っていた。

流氷ウォークで見つけた、カチカチに冷凍された魚・・・ 氷結の前に逃げ遅れたんだと思うが、
アムール川の河口から、たぶんこのままの状態で、はるばる北海道にやってきたんだと思う。

網走港から乗った観光船は、テレビで毎度お馴染みの「おーろら号」、
港内の流氷は薄くて、人が乗るような厚みはないが、カモメは流氷の上に停まって羽根を休めていた。

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2 コメント

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流氷 (力丸ママ)
2023-02-07 14:32:53
私もツアーで砕氷船[がりんこ号]で見ることが出来ました
イヌワシがいたりアザラシが寝そべっていて歓声を上げて楽しかったです。
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Unknown (多摩爺)
2023-02-07 15:44:11
そうですか。
力丸ママさんも流氷を見られたのですね。
自然が相手なので、ウンもありますが、流氷はロシア産というのが、ちょっとですが、見るだけの価値がありますね。
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