時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

季節限定 マンゴーぷりん

2023年06月06日 | 大人のおやつ

多摩爺の「大人のおやつ(その32)」
季節限定 マンゴーぷりん 萩ぷりん亭(山口県萩市)

1年ぶりの山口への帰郷だが、今年はいろいろとやることが多く、
下関の実家に帰宅して早々になるが、予め連絡をしておいた県都・山口市に住む従妹宅を訪問し、
自宅の今後について・・・ ランチミーティングを約2時間、
良い方向に向けて話し合いが出来た後は、女房の実家(長門市)へ向かった。

山口市から長門市に向かうルートは三つある。
一つ目は、昨年野生の猿が出没して話題になった小郡の手前から美祢市を経由するルート、
二つ目は、その昔、参勤交代があった旧道(萩往還)から萩市を経由するルート、
三つ目は、山陽自動車道の小郡ICから小月ICを経由して旧・豊田町を北に上るルートだが、
せっかく帰郷したんだから、ゆっくりドライブでもってことになり、萩を経由するルートを選択した。

萩に行くのは・・・ たぶん2年ぶり、
せっかくだから、ちょっと評判のぷりん屋さん「萩ぷりん亭」に女房を案内することにした。
維新の英傑たちが生まれ育った武家屋敷の近くにあって、藩校でもある明倫館からも近い。
基本は小売りの店舗だが、テラス席のイートインコーナーがあるお洒落なお店である。

知ったかぶりだが・・・ 実は昨年、ご当地スイーツを紹介する番組に出ていたのを見ていて、
今度帰省したときには、女房を誘おうかなと思っていて、情報は予めインプットしていた。

また、「萩ぷりん亭」の隣には、地ビールと、萩の名産でもある蒲鉾を売ってるお店があり、
車じゃなければ・・・ ちょっと一杯なんて気分にさせてくれるお店で、
山陰の城下町に、こんなところがあったのかと感動を覚えるような、
故郷自慢にはもってこいの・・・ なんとも言えない雰囲気が漂っている。

販売されている「ぶりん」は、オーソドックスで定番の「なめらかぷりん(430円)」、
なめらかなチョコ味にカカオの風味が香る「チョコぷりん(490円)」、
萩の特産でもある夏みかんの爽やかな柑橘風味の「萩夏みかんぷりん(480円)」、
抹茶と黒豆で、ちょっとした渋みが売りの「抹茶と黒豆ぷりん(490円)」、
萩の名所・菊が浜の青い海をイメージしたラムネ味の「渚ぷりん(450円)」の5種類をベースに、
季節限定だが、高級感のある甘いマンゴーの果肉が入った「マンゴーぷりん(490円)」である。

さらに、私が訪れた5月末にはなかったが、
ホームページを見てみれば、地元の自家焙煎コーヒー専門店とコラボした、
コクと苦みがツウの舌と鼻孔をくすぐる「コーヒーゼリーぷりん(490円)」が、
今月に入ってから、新たなメニューとして加わったようである。

とはいえ・・・ たかがプリンである。
コンビニで売ってる「プッチンプリン」や「焼きプリン」は、
私の記憶が確かなら、150円ぐらいだったと思うので、
パッと見では、容量が倍以上あるように見えるが・・・ ちと、お値段が張るだろう。

ボソッと、そんなことを漏らしたら・・・ 目の前で食ってた女房が、
「マンゴーや夏みかんなど、いろんなものを取り入れて工夫してるし、容器にもお金がかかるし、
 プリンだけど、スイーツだと思えば、ワンコインだから、こんなもんよ。」と返してきた。

そっか、そういうことか・・・ 昨年、ご当地スイーツのコーナーで見たことをすっかり忘れていた。
喫茶店でプリンを注文しても、サクランボが1個乗ってるだけで500円ぐらいするし、
穏やかな水無月の爽風に吹かれて、青紅葉がフワリとそよぐイートインコーナー(テラス席)で、
木漏れ日を浴びながら食べてるんだから・・・ これでワンコインは贅沢かもしれない。

日本海に面した山陰の・・・ 静かな、静かな城下町「萩」
「萩ぷりん亭」から西に数十メートルぐらい歩けば・・・ 武家屋敷が見えてくる。
屋敷を囲う土塀の上に目をやると、大きな実をつけた夏みかんと、白い花が咲いている。

この町に来ると、タイムスリップしたかのような感覚にさせてくれるのも魅力の一つだ。
都会のような高いビルは、360度をぐるりと一回りしても見当たらないが、
その分だけ、この町の空は高くて、日陰が少なく、
この町に暮らす一人一人に、たっぷりの陽差しを惜しみなく降り注いでくれている。

情報化が忙しなく進み、なんとなく取り残された雰囲気が漂う・・・ 小さな城下町「萩」
ちょっと立ち止まり、大きく深呼吸したくなったら、
この町に降り注ぐ陽差しを浴び、日本海の潮風を頬に感じてみたら如何だろうか?
きっと・・・ 元気になると思う。

追伸
「マンゴーぷりん(490円)」の食レポを・・・ すっかり忘れてしまったが、
上手く表現ができないので、とにかく美味かったということでご容赦願いたい。
人気の家具屋さんのCMをパクったみたいで恐縮だが、お値段以上ということになるだろう。

そうそう、食べた後から気づいたんだけど、
山口県出身の私が、食べて宣伝すべきだったプリンは、
「マンゴー」じゃなくて、地元の名産「夏みかん」の方だった。(うっかりで、大変申し訳ない。)


マンゴーが入った季節限定のぷりん、高級感につられてしまい、つい注文してしまった。

城下町・萩に残る、維新の英傑が生まれ育った武家屋敷の直ぐ近くに、
散策に疲れたら・・・ 「萩ぷりん亭」でちょっと休憩することをお勧めしたい。

店内で好みのぷりんを買って振り向いたら、そこは木漏れ日が降り注ぐイートインコーナー
甘いぷりんもいいが、お隣で地ビールを買って、喉を潤すのも楽しみ方の一つだろう。

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2 コメント

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城下町 (りりん)
2023-06-06 15:49:44
>この町に暮らす一人一人に、たっぷりの陽差しを惜しみなく降り注いでくれている。
いいですね~

世界遺産にもなってる萩の城下町ですよね。
写真でしか見た事がないのですが、風情が感じられ
今も昔の名前の町があるのではないでしょうか
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Unknown (多摩爺)
2023-06-06 19:58:57
りりんさん、こんにちは

故郷に帰って、一番最初に気がつくことは視界の半分が空になることです。
私の実家(下関)は、どちらかといえば都会で、ビルやマンションもありますが、
長門市や萩市を含め、県都の山口市でも空が高くてホッとするというか・・・ 落ち着きます。
仰るとおりで、山口県は昔ながらの地名が、いまもそのまま残ってます。
とくに日本海側の長門市や、萩市は、瀬戸内側と違って、
山を崩して団地にすることがなかったので、ホントに昔ながらの地名がいまもあります。
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