多摩爺の「四季おりおり(その9)」
夏の予感 入梅(つゆいり)
お昼の天気予報で、関東甲信地方が梅雨入りしたと発表された。
如月の寒波とともに、大陸からやってきた厄介者(新型コロナウイルス)に怯え、
例年になく早く開花した桜に、季節外れの雪が彩りを添えた弥生の空
萌黄色の若葉が芽吹いた卯月の遊歩道に、今年は子供たちのワイワイガヤガヤが聞こえない。
お上の強い要請に「嫌だ。」と言えず、ひたすら・・・ 巣篭り生活を続けた皐月の日々
緊急事態は、予定より早く解除されたものの、直後に発せられた東京アラートに心痛が続き、
いつしか、感染者数を気にかける日々にも慣れ、早寝早起きがすっかり常態化したこの頃、
規則正しい生活をしてるのに、なにかしらのストレスが気になる水無月も、既に半ばになっていた。
昨夜の天気予報によれば、今朝は目覚めた時から、大粒の雨が降ってるはずだったが、
強い南風に上空の雲はちぎれ、雲間から降りそそぐ夏の日差しと薫風に、深呼吸を繰り返していた。
季節の移ろいは立ち止まることを知らず、
だれに指示された訳でもないのに・・・ 前へ前へと時を進めている。
お昼の天気予報で、関東甲信地方が梅雨入りしたと発表された。
しばらくは湿度の高い日が続き、体感的にも厳しい毎日になるんだろうが、
この雨と、その後にやって来るカンカン照りが、四季の国を育む食の恵みにつながると思えば、
老体と相談しながら・・・ 付き合うしかないのだろう。
どうやら・・・ 今夜あたりに、東京アラートは解除されそうだが、
コロナ禍が気になる夜の町に、客足を躊躇させる雨となれば、梅雨もまた恵みの季節になるだろう。
新型コロナウイルスの早期収束に、淡い期待を持ちつつ
雨の日の、新たな楽しみ方を探してみるのも・・・ 面白いんじゃなかろうか?あんなに晴れてたのに・・・ 降り出した途端にこれだから、今年の梅雨は大雨に悩まされるかも?
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