時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

秋の宴(関東椿)

2020年03月15日 | 四季おりおり

多摩爺の「四季おりおり(その7)」
冬の彩り 秋の宴(関東椿)

趣味のテラスガーデニング(椿・10種類、エビネ・4種類)を始めて約10年
なぜ椿とエビネなのか?・・・ というと

椿は花弁が散らず、花のままストン落ちるので、マンションのテラスでは掃除が簡単で助かる。
エビネは胡蝶蘭のような大きさと派手さはないものの、姿形は全く同じ小さなランで、
ちょっとした高級感を楽しめる。


さらに山野草だからお値段も手ごろで、多年草なので一年毎に植え替える必要がないうえ、

咲き終わると花弁は散らず、そのまま枯れるので掃除が簡単で助かる。

早い話が・・・ マンションでは、桜や梅や山茶花のように花弁が散ってしまうと、
気にするほどの量ではないものの、階下や近隣の方々に迷惑をかける恐れがあり、
花弁が散らないというのは、テラスガーデニングの必須条件だと思っている。(あくまでも私の考え)

しかし、いくら丹精込めて一年間育てても、
椿は気まぐれで毎年思ったように開いてくれるわけではない。


残念なのは、花弁の開き方が揃わない場合が多々あることだろう。

たった花弁一枚が、他の花弁と比べて小さく、バランスが悪いと、
せっかく一年かけて育てたのに・・・ なんて思うが、

それでもまた来年と、直ぐに切り替えることができるから、やっぱり花は精神的にも優しい。

今シーズン一番綺麗に咲いた、お気に入りの逸品は・・・ 「秋の宴(関東椿)」
この椿の特徴は、紅色地に白色で幅広の覆輪(ひらたく言えば底紅)があり、一重で中輪のラッパ咲き

椿で覆輪系の名花と云えば、長崎県沖に浮かぶ五島列島の「玉之浦」が超有名だが、
「秋の宴」は「玉之浦」に比べて覆輪の白色が幅広で、
白地の芯辺りから滲み出たような朱色が、ちょっと妖艶で・・・ 美しい。

紅白のめでたい色合いだが、晴れやかな日差しの中より、
曇天の重苦しい寒空の下が似合うかもしれない。

この季節ゆえに、そんな雰囲気が堪らなく良い。(完全に自己満足)

とは言うものの、直に春の花見のシーズンだというのに「秋の宴」というのだからしっくりこない。
椿は晩秋から開き始めるため、「秋の◯◯」なんて名前が付いた品種がいくつかある。
ただ思うに・・・ いくら早咲きがあるとはいえ、その大半は年が明けてから開き始めるだけに、
ネーミングには、もうちょっと季節も意識して欲しいと思うがどうだろう。


[秋の宴] 開花するとこんな感じで・・・ 朱色がくっきりというより、滲み出た感が堪んない。

[秋の宴] 蕾が開きかけたころもまた・・・ 趣がある。


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