時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

一歩一歩前に、一歩一歩明日へ

2020年03月11日 | 時のつれづれ・弥生 

多摩爺の「時のつれづれ(弥生の3)」
一歩一歩前に、一歩一歩明日へ

2011年3月11日(金曜日)14時46分18秒、宮城県牡鹿半島沖130キロを震源に、
東日本を広範囲に襲った未曽有の大地震から、9年の歳月が流れた。
もう9年なのか、それとも・・・ まだ9年なのか。
思いは人それぞれで、ひとり一人の9年の歩みに、深く深く刻み込まれている。

阪神淡路、中越、東日本、熊本、大阪北部、北海道胆振、山形県沖を襲った大規模な地震
さらには・・・ 西日本豪雨、房総半島台風も忘れてはいけない。

地震大国、災害大国の日本には、心の奥底に刻まれた、消そうにも消せない悔しくて辛い記憶がある。
東日本大震災とは比べものにならないが、もうじき卒寿を迎える母の実家(島根県)は、
昭和58年に山陰地方を襲った集中豪雨で川が氾濫し水没している。
祖父母が他界して、既に三十年の歳月を刻んだが、
あの時の・・・ やるせなく、いたたまれなかった気持ちは、今でもハッキリ覚えている。

新型コロナウイルスの影響で、東日本大震災の追悼式が中止になったり、
縮小されたりすることは本当に忍びないが、自宅で静かに追悼の祈りを捧げさせていただきたい。

昨日起こった不幸な出来事が、明日になれば驚くほどに復旧し、
何もなかったかのように元に戻ることはあり得ない。


「時の政権が悪い。」などと、だれかを悪者にして批判することは簡単だが、

だからといって・・・ マジックでもない限り、
世の中が一変し、時計の針が逆回転することもあり得ない。


一歩一歩前に、一歩一歩明日へ
どんなに強い風が吹こうと、勇気と希望を持ち、前を向いて歩みたい。

一番苦労した人が、一番幸せになる。
そう思えるような社会であってほしいし、そうなるように励まし合える日々でありたい。

冬は必ず春となる。
昨日も今日も、そして明日からも、いましばらく新型コロナウイルスとの戦いに、
耐え続ける日が続きそうだが、
知恵と工夫で粘りに粘り、耐えに耐え、春を迎えたいと願う。

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