めぐる屋

~藤丞めぐるです。『日本の残酷風習』『頂き女子白書』~

平安マンガ「今昔物語」を描いてみた⑥

2013-12-16 21:26:18 | 平安マンガ「今昔物語」

ひとつの悲しい恋のお話。
きっと、当時はこんなことがたくさんあったんでしょうね。

          其の六   平中ラブストーリーⅠ

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当時女性が「仏門に入る」「出家する」場合、いきなり頭をまるめるのではなくて
長い髪を肩ぐらいまで切り「おかっぱ」にしたようです。

長い髪が美人の条件だった時代。
それなりの身分がある女性は、生まれてからずっと髪を伸ばし続けているでしょうから
髪を切ることは、一大決心だったでしょう。

このお話に出てくる武蔵さん。
やだ「むさし」だなんて、ゴツい名前!とお思いでしょうが、
宮廷や貴族の邸で働く女性はたいてい、親や兄弟の役職などで呼ばれます。
彼女の父親は武蔵の国(現在の埼玉・東京・神奈川のあたり)の守(長官。現在でいえば知事かな)だったので、「武蔵」と呼ばれています。

ちなみに紫式部は、父親が式部省の役人だったから。
清少納言の「少納言」も役職名です。ついでに「清」は、彼女が「清原さんちの娘さん」だったから。

武蔵さんは、本文では単に「気位の高い女」とされていますが、
失恋したショックで出家してしまう女性なので、実はこんな人だったんじゃないかな~と
想像して描いてみました。

さて、天下の色好みといわれる平中くん。
今回は一人の女性を不幸にしてしまったわけですが、
そんな彼を手玉に取る女性も現れます。

それは平中ラブストーリーⅡで!

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平安マンガ「今昔物語」を描いてみた⑤

2013-12-16 20:30:13 | 平安マンガ「今昔物語」

再び、平安時代の食の問題?について。

・・・でもお食事中の方、ごめんなさい。
まあ、食事しながらコレ見てる人はいないだろうと思いますが(^_^;)

        其の五  アヤしい物売り女の話


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・・・久しぶりなのに、こんな話ですいません・・・

ここに出てくる「アユずし」。
詳しくはわからないのですが、どうやら鮎の身を塩や酢につけて、貯蔵できるようにしたもののようです。
似たようなものは、現在でもどこかの地方にありそうですが、
このお話に出てくるモノとは違うでしょう。うん、きっと、そう!(何故か弁解・・・)

最近いろいろ飲食店業界が騒がしいので、こんなお話を拾い出してしまいました。
次回は、キレイなお話です!

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平安マンガ「今昔物語」を描いてみた④

2013-09-15 17:41:14 | 平安マンガ「今昔物語」

今回は、現代にも通じる『平安時代の食の問題』について。

・・・なんていうと、大げさですが。
あれっ? 今、気づいたけど今日は敬老の日なんだね。
偶然にもタイトルは・・・

      其の四  魚売りのばあさん

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・・・少し前に週刊誌でも、激安店の裏側というか、知られざる現状!みたいな
記事がありましたね。(わたしは新聞広告でしか見てませんが)

某激安回転寿司屋では、ウナギだかアナゴだかを偽って
海ヘビが使われていたとか・・・
本当かなあ(-_-;)・・・へび・・・

まあ、もちろん食用でしょうけど。
確か沖縄料理では使われていたような。

正直、海ヘビが悪いんじゃなくて、騙してたっていうのがイヤだな。
・・・事の真偽は定かではありませんが。
そりゃ世の中にはフェイク食品なんて、他にもいっぱいあるでしょうけどね。
安いキャビアはチョウザメの卵じゃないらしいし。・・・じゃあ何の卵?ドキドキ。

・・・でも、もし回転寿司屋さんで、

「今が旬!ぴっちぴちの海ヘビ握り!」

とか書かれたプレートと共に、頭のから揚げ(!)が添えられたヘビ寿司が流れてきたら、
たぶん、静かに見送る・・・そして行方を見守るだろう・・・
誰か、その皿を取るの?取らないの?ドキドキ・・・

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平安マンガ「今昔物語」を描いてみた③

2013-09-02 23:04:58 | 平安マンガ「今昔物語」

季節柄、こんなお話はどうかな~。

と思っていたのに、猛暑に負けて、生けるシカバネになっていたら、
ちょっと時期がズレてしまいました(^_^;)

   其の三  近江の国の女・・・

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このお話を読んで思い出すのは、いわゆる「タクシーに乗る女の霊」。

夜更けに、人気のない場所に立っている女(たいてい髪が長い)が
タクシーを呼び止め、「〇〇墓地まで・・・」とか言って、
乗せたはいいものの運転手さんが気付くと女は消えていて、
座席がぐっしょりと濡れていた・・・ってヤツ。

霊って、どこにでも行けそうな感じするけど、
やっぱり誰かについていく方が動きやすいのかなあ。
・・・夜道で一人たたずんでいる女には、要注意だよ!

平安時代のお話には、「生き霊」が多いです。
あ、生き霊っていうのは、生きている人間の怨念とか強い気持ちが
形になって現われるもののこと。
「平安」といいながら、みんなストレス抱えて生きていたんだよね。
「平成」時代もおんなじさ。

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平安マンガ「今昔物語」を描いてみた②

2013-08-06 20:48:01 | 平安マンガ「今昔物語」

第二弾であります。どうぞ~。

     其の二  盗賊をたぶらかした話

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・・・結構好きです。この話。いや、ハダカが好きなわけじゃないよ?
やるじゃん、阿蘇の某!
(本名わかんないけど・・・阿蘇っていうからには九州出身だったのかな?)

そういえば大阪の某所で、歩いている女性を押し倒して、
履いているパンプスを奪っていくという事件がありました。
まだ犯人は捕まってないみたいだけど。
・・・それこそ、まさに「追い剥ぎ(おいはぎ)」。

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