べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

羽音一番(1)

2014年10月15日 | 国語
 「羽音一番」って、なんて読めばいいのでしょうか?


羽音(goo辞書・パソコンむけ

 教科書や底本(ていほん・作者の発表したもとの文)にふりがなもなく辞書にもなければ、一般的な読み方をします。「羽」の音読み「ウ」で、訓読み「は、はね、わ、しゅう」です。


 音読み訓読みの、ルールを知りましょう。

 音読みは漢語。日本に漢字が入ってきたころの漢語(中国語)の読み方です。日本へは一度に入ってきたわけではないので、読みがひとつではありません。それぞれの時代に最新の知識を学ぶため輸入した漢語の本を漢語のまま読んでいました。仏教や哲学や歴史や法令や技術の用語はほとんどが、漢語の"熟語"でそのまま音読みされます。中国語で漢字一文字は一音節(おんせつ・一息で)読みますから、音読みも日本語の一音節の三文字までです。

 訓読みは和語(わご)。漢字が輸入されるずっと前からあったことばです。例えば、"反射ではないなにかをかえす行動"を意味する「こたえる」という和語に、中国語の文字を当てはめ「答える」「応える」「堪える」と書き表します。漢字は音だけでなく意味も表しますから使う漢字によって少しずつ意味は変わりますが、共通するイメージは残ります。もとはひとつの和語だったからです。また「犬」や「花」のように送りがなのない和語もありますが、送りがながあることばは和語です。和語の動作を表す動詞や形や様子を表す形容詞と形容動詞は活用があるので、送りがなで活用する部分のかたちが変えられるようになっています。

 ことばは時代により変わっていきます。外国から取り入れたモノや文化を日本語で表すために、さまざまな工夫がされてきました。外来語もそのひとつです。「ニセモノ」「偽者」「偽物」「贋物(にせもの)」「イミテーション」「フェイク」…少しずつ違う意味を表すことができます。日本で使われるうちに、忘れられたり変化したりする読みもあります。


 漢字の読みに"絶対の"ルールはありません。

 名前の読みにも名残(なごり)があります。第二次世界大戦後に戸籍(こせき)法で決められた人名用漢字にも、読み方のルールはまったくありません。戸籍に文字として間違わずに記録するためのルールだったからです。読み方のルールは統一されることはありませんでした。


 続きます。(塾長)


国語国字問題(ウィキペディア・パソコンむけ

>第二次世界大戦以前識字率引き上げや欧化主義、また逆に国粋主義などさまざまな理由から、表記の表音化や漢字の制限は、明治時代から政府の内外で議論されていた。

1900年(明治33年)、感動詞や字音語の長音を長音符「ー」で書き表す棒引き仮名遣いを小学校教科書で用いることが小学校令施行規則に定められた。字音仮名遣では「かうちやう」となる「校長」は、これに従うと「こーちょー」と表記する。1908年(明治41年)に文部省令で廃止された。

1922年(大正11年)11月、臨時国語調査会(のちの国語審議会の前身)が常用漢字1962字を選定、可決。当用漢字表を経て現在の常用漢字へと至る。

1923年(大正12年)12月、臨時国語調査会が仮名遣改定案を可決。現代仮名遣いの原型となる。

(第二次世界大戦後)

>従来、複雑であったり多様であったりした字体の簡素化も、一部の文字で行われた。漢字の構成要素ごとに体系的に変更を行う方式は採らず、慣用を参考に個別の文字を部分的に簡略化しただけであった。

漢字の読みも制限したが、当初の当用漢字音訓表は「魚」の読みを「ギョ」と「うお」に制限し「さかな」の読みが認められなくなるなどの不合理が散見され、1972年(昭和47年)6月28日に改定されている。

「交ぜ書き」の問題も、同表に端を発する問題である。同表によれば、当用漢字で書けない言葉は言い換えて表現することになっていたが、実際には漢字を仮名で書いただけで元の言葉が使われ続ける例が多々あり、漢字と仮名の「交ぜ書き」が多数生ずることとなった。顕著な例としては「改ざん」「けん引」「ばい煙」「漏えい」などがある(「交ぜ書き」せずに全て漢字で表記した場合はそれぞれ「改竄」「牽引」「煤煙」「漏洩」〈ろうせつ=漏泄〉となる)。これら「交ぜ書き」はその使用が強制されているわけではなく、随筆や小説などの文学作品ではほとんど用いないが、新聞社や通信社、放送局などの報道機関は、日本新聞協会の取り決めなどによりこうした「交ぜ書き」表現や後述する「書き換え」による代用表記を多用した。マスコミがこうした表記を使用する主な理由としては、活版印刷ではルビを振ると組版コストが増大するため、漢字制限がコスト低減に役立つという理由があった。新聞各社は当用漢字の実施と同時にルビを廃止している。漢字の字数も読みも制限されていれば、振り仮名は不要である、という理屈である。

>当用漢字別表と人名用漢字別表当用漢字のうち881字は、小学校教育期間中に習得すべき漢字として、1948年(昭和23年)2月16日に当用漢字別表という形でまとめられた。いわゆる「教育漢字」である。

>現代かなづかい、現代仮名遣い歴史的仮名遣を基に、1946年(昭和21年)11月16日に告示され現代の音韻に基づいて改変したのが「現代かなづかい」である。

「現代かなづかい」は、元々、表音式仮名遣いへ移行するまでの繋ぎとして考えられていた。しかし仮名遣いの完全な表音化は不可能であり、「現代かなづかい」はそのまま定着した。1986年(昭和61年)7月1日に内閣から告示された「現代仮名遣い」はそうした状況の追認であると言ってよい。従って、現在の「現代仮名遣い」は、中途半端な形のまま、さまざまな矛盾を抱えている。

助詞の「は」「へ」「を」において歴史的仮名遣いの原則が維持されている事はよく知られている。
和語においては、「鼻血」は「はな」と「ち」の合成語であるので形態素を意識した「はなぢ」と表記する。
漢語においてはすべて「じ」「ず」を用い、「ぢ」「づ」は用いない。「融通」を「ゆうずう」と表記するのもそのためである。また「地面」を「じめん」とするのが正則なのは、「地」は元々濁った「じ」の音読みを持っており、「地(ち)」が連濁しているわけではないからである。(ここまで引用)


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