とにかく、しろは、よく真ダニに、取り憑かれてしまいました。やっぱり、田んぼ道での散歩を、するようになってから、取り憑かれるようになっちゃいましたから。多分、散歩の時、畔の草むらなどに、くんくんっ首を突っ込む。結局、身体ごと突っ込んじゃう。そんな時に、真ダニに食いつかれちゃったんだろうと、思っています。
真ダニは、いぬの皮膚に、根を張るみたいに、食いついちゃうんですよね。最初は、見えない位に、小さいんです。それが、食いつくと、気持ち悪い位に、大きくなっています。これが、ダニかよって、感じになってしまいます。いぬから吸った血の赤い色が、その不気味に大きいダニの身体から、透けて見えます。
一応、ピンセットのようなもので引き抜いて、取ることは可能です。ただ、しろが、その時に、凄く痛がりますから。本当に、食いついていると言うより、根を張っていると、言うような感じなんでしょう。食いつかれていた傷痕は、消毒します。まあ、ノミとダニを、体内から駆除出来る飲み薬を、動物病院で、処方して貰うようになってから、問題は、殆どなくなったんですけどね。
ここから、前にも一度書いたエピソードになります。しろの右脚の指の間の付け根のところに、真ダニが食いついてしまったんです。まあ、右脚に、食いつかれるなんて、さすがに、自分の愛犬だなあ❗️なんて思ってしまって、うっかり、お母さんの真似を、してしまいます。「はいっ、ジャーキー❗️」ぱくっ、ひぃ〜っひぃ〜っ…
ジャーキー食べるだけ食べて、また、ひぃ〜って、泣き止まないじゃないですが。もう、困ったいぬです。まあ、自分の大怪我をした右脚に、ダニに食いつかれるなんて、本当に、可愛げがある愛犬では、あります。まあ、でも、治療は、取り敢えず、お母さんに、任せましょう。
しかし、とにかく、これが、大変でした。真ダニは、既に、どんどん成長しちゃっていたみたいでした。少し、前から、右脚のピッコを、引き始めていました。おかしいな、とは、思っていました。ただ、指の間の付け根の部分なんて、外目には、分かりません。
ところが、しろがもう、右脚をつかない位に、なっちゃったんです。右脚の、つま先を、痛がってそうなのは、分かりました。ただ、お母さんが、脚を出させようとしても、出さないんです。痛がって、触られるのも、嫌がります。
こっちは、もう、脚の病気かと、思っちゃいました。ただ、まだ、掛かりつけのお医者さんも、いません。こうなったら、二人がかりです。自分が、しろを抑え込んで。お母さんが、しろの脚先を見ます。ひぃ〜っひぃ〜っ、きゃい〜んっ❗️
あっ、ついに出ました。しろの、きゃい〜んっ❗️そりゃあ、そうです。いぬだったら、普通、悲鳴は、きゃい〜んっでじょ👍
と言うことで、傍目から見れば、単なる動物虐待ですが。お母さんは、既に、鬼に変身しています。足掻くしろを、抑え込むお父さん。しろの悲鳴を、無視して、お母さんが、脚の先を。
「やだあっ❗️」嫌だそうです。「ダニよっ、ダニ‼️」まあ、そう言うことでした。「もう、おっきくなっちゃってるねえ…」まあ、取り敢えず、お母さんが、挑戦します。刺抜きみたいなのを、使いましたかね。ひぃ〜っきゃい〜んっ❗️ひぃ〜っきゃい〜んっ‼️
もう、しろは、痛がって、痛がって。世も末で、泣き叫びましたね。暴れて、手がつけられません。これ以上、虐待していると、また、貼り紙されると、思います。「飼う資格が、ない💢」とか。「もう、無理だよ…」お父さんが。「う〜んっ…」お母さん、なんだか、残念そうですね。
もちろん、お父さん的には、知ってますよ。お父さんや、息子たちが、思い通りにならなくて、苛々しているお母さんです。内心の、意識、無意識では、動物虐待しているのです。お母さんが、怒りまくって。ひぃ〜っひぃ〜っきゃい〜んっ❗️なんて、泣き叫んで、お母さんに許しを、請うのなんて。世の中で、ひとだろうが、いぬだろうが。しろくらいしか、いないんですよ。
だから、お母さんの内心の感情は、夫と、長男、次男に対する鬱積した苛立ちのすべてを、末子のいぬのしろを虐待することによって、晴らそうととしていた。そう言う黒い感情に、支配されているようでした。
…でも、諦めました。しろは、実質三足歩行で、その日の数日前からは、大好きな散歩も、殆ど出来なくなっていました。その前は、散歩になれば、嬉々として、脚を痛そうにしながらも、散歩の時だけは、走って出掛けていたんですけどね。何とか、しなければ、なりません。
to be continued