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日記、日々の想い 

おまえと言う奴は、本当に…

 もうね、しょうがなかったんですよ。言うこと聞いてあげるしか。かなり、年上のお兄さんでしたから。当時は、まだ、今よりずっと長幼の序って言う意識が、ありましたからね。今みたいな、パワハラ、モラハラをしたら、吊るし上げられるような時代じゃなかったですから。
 でも、運転手さん自身が、身近に看護してくれた看護学生さんなんですよね。自分は、同室でも、殆ど交流のなかった彼女なんですけどね。なんで、自分が仲立ちを、とは思いました。でも、色々腹が立ちましたが、まあ、しょうがないです。
 ただ、待ち合わせの時間の直前になって、また、運転手さんの話は、変わってしまいました。本当、疲れますね。少し、離れたところで、隠れて待ってるからって、言うんですよ。意味、分かりません。それで、仲立ちの話が上手くいったら、呼んでくれって言うんです。あれっ❓自分で、体調が悪いから、行けないって、言ってたじゃないですか❗️ますます、意味不明⁉️
 今から思い返すと、運転手さんは、大柄な身体と、ちょっと強面な感じの押し出しとは違って、相当、臆病で、小心だったのかも知れません。臆病で、小心な自分が、言うのだから、間違いありません。女性に、特別に、免疫がなかったとは、思えないんですけど。病棟の看護師さんたちとは、結構、我が儘に、あれこれ頼もうとして、うるさがられてましたからね。 
 まあまあ、仕方がありません。待ち合わせ場所に向かいます。運転手さんは、ちょっと、離れた場所にいて。頃合いを見計らって、来るそうです。とことん、面と向かって、振られたくないようです。片思いの相手に、無残に断られるのが、余程耐えらないみたいですね。この性格では、身体が万全だったとしても、彼女は、出来なかった気がします。半引きこもりの自分でさえ、そう思うのですから、間違いありません。
 待ち合わせ場所は、外来の待合室みたいな感じなんですけと。自由通路の延長線上にあって、オープンなホールみたいなところに、背もたれのないソファのような椅子が、かなりの数、置いてありました。ある程度、低いテーブルも置いてありました。動ける患者と、見舞い客。或いは、見舞い客同士、たまに患者同士で、おしゃべりが、出来る。テーブルのある席では、軽食も出来る。そんな場所でした。
 彼女より先に、自分が、待合室の奥の方の席で、待っていました。結構、混んでますね。運転手さんは、どこにいるのか、分かりません。やがて、彼女が、現れました。二人で会うと言うのは、やはり、ちょっとドキドキしますね。デートじゃないんですけど。
 彼女は、白いナース服とは違う、カラフルで可愛い看護学校のナース服を、着ています。自分の知らない友だちと、一緒でした。新しい研修病棟での相棒かも、知れません。彼女、気がつきませんね。ちょっと、立ち上がりかけるように、合図をします。あっ、彼女、気がつきましたね。彼女は、友だちの方に、ちょっと一言言って、別れました。その子に、一緒に来て貰って、会うつもりでは、なかったようです。
 軽く、挨拶。横を少し開けて、座るように促します。彼女、断りました。「ちょっと、時間ないし。」「あたしたちは、座れないから」って。そりゃ、そうですね。来客用の場所です。研修生の彼女は、座れないのでしょう。さすがに、真面目ですね。
 「…ちょっと、無理」って、感じです。そりゃ、そうでしょう。彼女より、運転手さんは、完全に一世代年上です。ちょっと、強面です。顔に、酷い傷です。今は、鞭打ち症だけですが。まだ、再手術するかも知れない腕や脚の骨折。頭蓋骨も、骨折していますから、まだまだ、障害が出そうです。彼女にとって、研修期間に交流があった時に、余程、運転手さんに、心を捕らえる何かがなかったら。それは、確かに、無理でしょうね。何にも、そんなことは無さそうでしたからね。
 運転手さんが、来ていないことを、聞かれもしません。むしろ、自分しかいないことに、安堵したようでさえありす。「あっ、そうっ…」あらあらっ、もう話は、終わりかよ。絶句です。そりゃあ確かに、彼女、腰掛ける必要ないですよね。まあ、運転手さん、自分に丸投げの体たらくですから。当たり前の結果ですよね。
 ところがです。彼女、帰らない訳です。あれっ❓立ちっ放しですよ、彼女。どうしたもんでしょうか。彼女、寡黙ですからね。気まずい、沈黙てす。何か、自分が、言わなければ、いけないのでしょうか。
  う〜んっ… ここで、都合の良い思考です。彼女が、自分のことを、ちょっと気にしてくれている可能性は、無いのだろうか、と。それで、思い切って。まあ、色々と… 取り敢えず、付き合ってみることに。あれっ❓な〜んかっ、おかしい…
 まさかねえ❗️「自分が、付き合うようになりました」とは、言えませんよね。運転手さんには。でも、運転手さんは、自分たち二人が、熱心に話し込んでいる様子を、遠目で見て。諦めたようです。怒っては、いませんでした。この結果も、自分のような軽薄な年下に、自らの恋路を、丸投げした運転手さん自身の自業自得です。そう思ったんでしょう。
 あっ、一応、彼女とは、その後、何もありませんでした。彼女の寮に、一回電話しただけで、終わりです。自分が、自分の身分を、無神経に明かして、電話したことが、問題だったようです。同級の寮生の子たちは、自分の入院している病院に、皆、研修に来ている訳です。寮生たちの恰好の噂話の肴に、なってしまったようでした。一発で、終わりになりました。
 まあ、平気で、年上の友人を裏切って、彼女が、気のありそうな感じだったから。付き合ってみようと言う。下衆の極みの所業では、当然の帰結だったとも、言えます。成人しているのに、情緒不安定で幼稚な精神構造の自分でしたから。社会に少しでも、適合していく為に、必要な経験だった気がします。
 もちろん、未だに、たいして、身になっているとも、思えませんが。

 今朝から、ずっと、曇りです。今日は、一日中、こんな感じの天気のようです。どんよりと言うほどでもなく。薄曇りでもありません。最低気温は、空港の観測値で、16.5℃です。結構、低めでしたね。

 ただ、お昼迄には。ぎりぎり、夏日になりました。これ以上、上がらないようですが。少し、蒸し暑くはあります。でも、まあ、過ごし易い天気です。

 それは、ともかく、大谷選手です。やはり、もう、冗談で許される次元は、超えてしまいました。人として、真摯に自分を、見つめ直して。あっ、人じゃないか⁉️米国でも、宇宙人認定されたみたいですからね。でも、この、コロナ禍です。しっかりとした、反省して。自粛を、要望したいと思います。

 日ハム時代に、中田選手が言っていた、「練習をするのが、馬鹿馬鹿しくなる」と言う言葉。真剣に、受け止めて欲しいです。ファンは、ともかく。野球に、一生懸命取り組んでいる若者たちの夢を、奪わないで欲しいんです。

 どうせ、他のスポーツやっても、一番なるんでしょう。だったら、野球は、辞めて。評判の悪い東京五輪でも、出てあげたら❓もちろん、野球じゃなくて。陸上百米とか。負けるところを、見て。みんな喜ぶと思いますよ。やっぱり、世の中、才能だけじゃない。努力なんだよ、と。

 でも、勝っちゃたりして… まずいじゃないですか…






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