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日記、日々の想い 

思い出すと、痛い…

今でも、たまに
思い出すよ
20年以上、経っても
最期の頃の事
親兄弟より思い出すか
おまえが、サイコだから
まあ、しろが
最期迄一緒だった
と言うのもあるか
何故、それに気づいたか
子どもの頃から
ずっと、そうだったから
しろは、夢を見た
どんないぬでも
みんな、夢を見るのか
それは、知らない
しろは、子供の頃から
眠っていて
口をむにゃむにゃした
長く、暮らした経験は
なかったから
いぬが、夢を見るとは
思いもしなかった
でも、見ていると
口をむにゃむにゃ
足を動かしたりもする
きっと、夢で
ご馳走を食べたり
散歩したりしているのかな
そんな事かあるのか
でも、他人に聞いた事はない
家族の中だけ話
調べる必要もない
しろは、ゆめを見る
それで良い
それは、そして
最期迄だった
あまり歩けなくなってから
また、赤ちゃんの時みたいに
家の中で暮らした
脳腫瘍だったからね
やがて、昏睡状態
そんな時だった
こんこんと眠るしろを
ふたりで、覗き込んでいた
すると、脚を回した
むにゃむにゃしながら
ゆっくりだけど
くるっくるって
きっと散歩しているのかな
おとうさん、おかあさん
おにいちゃんたち
ちびも、一緒で
ふたりでそう思った
少し、さすりながら
涙が、溢れていた
かも知れない…

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