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健康志向の主食 ~ 玄米食・胚芽米の効果 ~

2022-08-17 19:39:41 | 日記
 
健康志向の主食 

 6~7年前の住民健診で便潜血検査項目に引っ掛かり要精密検査とありました。以後同じ結果に多少気にしながら数年放置していたところ、親戚や近隣の知り合いが大腸ガンになった話を聞き、医者嫌いの私でしたが、昨年意を決して検査を受けました。結果はかなりのポリープがあったものの良性ということでひと安心。これを機に体質改善をしようと考えていたとき知ったのが玄米の効用です。

 我が家では、毎年10月にもなると、知人から玄米30㎏袋で購入しています。その玄米を定期的に近くの無人精米所に持って行き精米していました。今はその必要がなくなりました。
 なぜかというと、玄米と白米を混ぜて炊いたり、玄米そのものを炊いて食していると、便通によいことを実感したからでした。
 そうして、今では、家庭用精米機(五合)を購入し、炊飯毎に胚芽米にして食べています。




▲玄米と胚芽米     




▲家庭用精米機 5合 精米時間は約3~4分




▲玄米を胚芽、7分、5分、3分、白米につくことができる



 この精米によって除去される糠(ぬか)について調べて見ると、糠には多量の食物繊維が含まれ、便通改善や整腸効果が期待されるとあります。その他に、体の毒素を排出する成分により肌荒れ、アトピー、花粉症の改善、また血液をサラサラにしたり、血糖値低下などの生理機能をアップさせる栄養成分が多く含まれているという。
 
 「江戸煩い(わずらい)」という言葉を聞いたことがあると思いますが、江戸後期に武士や庶民の間に脚気(かっけ)という病が広がったといいます。江戸に訪れた武士や大名が体調不良に陥り、怒りっぽくなったり、足がおぼつかなくなる症状がでました。しかし国元の郷土に帰るとケロリと治ることから、この病を「江戸煩い」と呼ばれました。
 明治時代になって、東京帝国大学(現在の東京大学)教授鈴木梅太郎の研究によってその原因がわかりました。鈴木教授は脚気の原因が米糠にあると考えて、その成分を見つけ、1910年に発表し「オリザニン」と名付けました。その後、その物質がビタミンB1として広く知られるようになりました。
 つまり江戸では糠をとった白米が主流になり、ビタミンB1不足による病気だということがわかりました。

 これからは玄米という丸ごとの米を意識したものを主食に取り入れることが健康維持に大きな役割をもつのではないかと思うようになりました。
 米は小麦を使った多種多様な料理に比べるとあまりにも地味ですが、パンと比べれば栄養は倍です。糠という栄養をはぎ取った白米でも良質なたんぱく質があるからです。
 なので身近な米の価値を再評価し、子どもの食育のメインとして扱っていくべきではないかと思います。

 家には少しばかりの菜園があります。草花の肥料に糠がピカイチだということも最近知りました。なので家庭用精米機でとれる糠は野菜や花の肥料として使っています。
※参考 ユーチューブ「園芸店で教えてくれない 米ぬかの使い方」


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