テイクハウスのスマイルフェイス

家族を笑顔にすることが、テイクハウスの楽しみです。そんなテイクハウス設計室での日々のできごとを綴っていきます。

土壁の家

2015年05月25日 | takekawa
お世話になっております。

先日、山田からも紹介がありました「上柚野:通り土間のある家」。

細かい詳細は今後も山田から報告があると思います。


以前ブログでも話しに出たプロジェクトはこの現場だったんです。

テイクハウス設計室は「左官とつくるここちよい家」を今まで造ってきました。



おかげ様で左官を気に入り、左官で家を建てたいというお客様にたくさん出会うことができました。

今回のお客様もそのひとり。


テイクハウス設計室でもはじめての試み。

そう、左官の伝統工法である「土壁」。

ゲゲゲの鬼太郎の妖怪「ぬりかべ」のモデルともいわれています。


先日、小舞掻きがスタートしました。



以前よりこの計画に賛同していただいた、愛知の土壁職人さんご指導のもと工事は順調に進んでおります。

大壁の場合、木摺り下地が多いのですが今回は竹小舞を選択。



竹は国産の割竹を使用しています。



細いものから太いもの、幅の広いものから反ったもの。

自然そのものの材料を使用していきます。


むかしは家主の家族、親戚、近所のひとが集まってこの土壁を造っていたそうです。



今回お客様にも手伝っていただきました。

設計士の山田も休日にかかわらず、小舞掻きに進んで、参加。




ご指導いただいた、土壁職人さん。



左官に惚れ、人生のほとんどを左官に費やしてきた方のお話しは、聞いていてたまりません。




左官の塗り壁と聞くと自分は、嬉しい気持ちになります。

以前何かの本で、

「泥にしても、漆喰にしても左官の塗り壁は、家造りの原初のすがたをとどめている」

「左官とは自然を表現できる職種なんだ」と。


現場はこれから荒壁打ちが始まります。

左官に興味のある方、なかなかない機会ですのでいつでも見学していただければと思っております。






















介護のためのリフォーム

2015年05月23日 | takekawa
お世話になっております。

各現場順調に進んでおります。

先日ご紹介しました、お母様の介護のためのリフォーム工事。



トイレの扉をリフォームし、介護しやすい環境造りへ。



構造体を傷めることはできませんが、出来る限りの開口幅を確保。



開き戸から引戸へと仕様を変えました。


そして、介護の中でヒートショックに転倒と、もっとも危険といわれる浴室エリア。

コストを掛けずに出来るのはこちら。



今まで滑りやすかったタイルの上に直接貼ることのできるサーモタイル。




凹凸面上ですべりにくく、掃除も楽。

冷たさを感じにくい構造のため、ヒンヤリ感を軽減できます。


6月にお母さんが病院から戻られるとのこと。

少しでも喜んでいただけたら嬉しいです。








上柚野:通り土間のある家 その2

2015年05月22日 | yamada
柚野の里山、さらに山のほうへいったところにあるこの現場。

いつもここにくると、ふるさとに帰ってきたような気持ちになります。

ここでは、今、昔ながらの工法、土壁の下地である竹木舞を組んでいます。



この現場では、従来の土壁の勉強をしつつ、現在の断熱仕様にアレンジしています。


左官の親方でさえ、土壁の経験は数少なく…

設計する私たちにとっては、土壁の知識はゼロに等しいものでした。



愛知県から、木舞竹の材料とともに専門職の方に組み方指導にきていただき、

それを見本にして、みんなでもくもくと組んでいきます。





土を塗ってしまえば見えなくなる部分なので、

みなさんに見せる機会があればいいのにね、とお施主さまもいってくださいました。

中身まで自然素材のつまった壁。

見えなくなってしまうのは、もったいないですね。












家族の思い

2015年05月12日 | takekawa
お世話になっております。

今日はとあるお宅のリフォーム工事へ。



お母さんの介護のため、既設のトイレドア開口部を広げたいとのこと。


既設のドア幅は60cm。介護するには厳しい寸法。

今回のリフォームで81cmの開口幅へ。




トイレ一部屋のリフォームでも、

解体屋さん、大工さん、電気屋さん、クロス屋さんとたくさんの業者さんが入場することになります。

そうなると経費がやはり掛かってしまうことから、今回大工さんと相談して、大工工事のみで仕上げることに。




となりのお部屋ではお客様のご家族が、

「お母さん、ここに手すりがあれば良いよね」

「ここだと使いにくいよ」

などなど、お母さんを思って真剣に悩んでいる姿。

家族の思いがいっぱい詰まったリフォーム工事となりそうです。






上柚野:通り土間のある家 その1

2015年05月07日 | yamada
目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ

さわやかな風が薫る季節になりました。

おかげさまで連休をしっかり休ませていただき 元気いっぱいの現場レポートです。



しばらく見ない間にこちらの現場もぐんぐん成長していました。



通り土間の正面入り口です。

鴨居の高さを昔ながらの寸法で、あえて低めに設定しています。

ここには、とっておきの木製サッシを計画しています。





入口から入って右手の和室の欄間です。

櫛形欄間ですが、おつきさまをイメージしています。

どんな仕上がりになるのでしょう? いまからドキドキしています。






通り土間の裏玄関前の吹き抜けのキャットウォークです。

梁の振れ止めを兼ねて吹き抜けの窓を開け閉めできるようにつくりました。

なかなかいい感じです。

どんな影(シルエット)を映すのか、楽しみです。






2階の個室からの眺望です。

「仲間はずれのない家にしたい」というお施主さまたってのご要望で

個室には、ドアがなく吹き抜けに面していて一部開放されています。

プライバシーが必要になったら、その時その時で追加していく。

まさに家族とともに成長しつづける家なのです。