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たけだ勝利の駆けある記

武田勝利の活動を紹介します。

コラム 大和デパートと弥彦山

2016年05月21日 | コラム
活動レポートにコラムを書きました。お読みください。

 みなさん修学旅行というと京都など胸がワクワクする思い出があるのではないでしょうか。私の小学校(旧松代町)の修学旅行は、白山神社、県政記念館、陸上競技場、大和、弥彦山という新潟市への修学旅行でした。小学生の私には「なんかすごいところに来たな」という感じで、いまでも思い出すのが大和デパートでおみやげを買ってからレストランでお昼を食べる予定だったのですが、大和で迷子になってしまいデパートのアナウンスで呼び出されたこと。あせってもなかなか7階のレストランにはつきませんでした。子ども心に大和デパートは大きくて広かったのです。緑色のクリームソーダの味も忘れられません。そのあとに弥彦山にバスで向かいました。一つの見学コースだったのでしょうね。
 その後、弥彦山に行ったのは、大学に入学した時。学生寮の新入生歓迎企画に「夜行会」というものがありまして、新潟から夜中中歩いて弥彦まで、それも弥彦山の頂上まで行くという企画でした。六花寮、五十嵐寮男子寮、女子寮の合同企画で新潟大学のある五十嵐を出たのが夜の12時くらい、巻から岩室を抜け弥彦まで30キロを歩き、弥彦神社に早朝到着、そこで朝食をとって弥彦山まで登りました。いまから考えるとよく歩いたものです。それで、最後はぐったりかと思いきや、さにあらず、弥彦神社に着く頃うっすらと白く夜が明けはじめ、男子は走っていました。
 いまは10代の体力はありませんが、気持ちは枕草子の「春はあけぼの」。政治の春もしっかりと切り開きたい。(武)

コラム  ストームと学生寮

2016年04月22日 | コラム

子どもの大学入学への巣立ちと私の学生寮時代のときめきを重ね合わせて、活動レポートにコラムを書きました。お読みください。

 みなさんはストームって知ってますか。風が吹く嵐のことではないんです、大学の学生寮で新入生歓迎などで行うバンカラな行事のことをストームといいます。私が新潟大学の学生寮、五十嵐寮に入寮したときにはまだこういう伝統が残っていまして、18歳の私には、アインス、ツバイ、ドライ(なぜドイツ語なのかよくわからなかったですが、ドイツ語で1、2、3のこと)といってみんなで歌うことがなんか大学ってとてもハイカラだな、と思ったものです。
 私は男子寮。コンパが終わった後にお向かいさんの女子寮前で先輩の「ストーム用意」のかけ声とともにストームをしたことを懐かしく思い出します。寮の前に整列して新入生一人一人が自己紹介をテレビでやっていた「学校へ行こう!」のようにしゃべるのです。そうすると女子寮の人も慣れたもので、窓を開けて「ワー、キャー」と声援してくれました。大変照れくさい行事でしたが、後にも先にも女性から歓声をあびたのはこのときくらいのものでしょうか。
 男子200人、四畳半1室、家賃2000円、風呂、トイレ、台所共用、夜中は冷水、親からの仕送りなしなどというと貧乏学生そのままという感じですが、ちょっと歩けばすぐに友達はいるし、勉強でわからないことがあればノートを持って先輩や同級生に聞きに行ける、コーヒーを飲める、お酒も飲めるというアットホームで刺激的な学生生活でした。
 4月は新入学、新入社の季節。うちの子どもも新たな場所で学生生活をはじめました。期待と不安のなかがんばる全国の若者にエールを送りたい。(武)

コラム たき火と椎名誠さん

2016年03月04日 | コラム
 私は椎名誠さんの文章がとても好き。あたたかみがあって笑いがあってちょっと破天荒。南米パタゴニアやオーストラリア大陸の紀行文など何冊も本を読みました。「うみ・そら・さんごのいいつたえ」という映画は新潟での上映会をさがしあてトークショーに行ったことがあるくらいファンです。その椎名さんが女性のひろばという雑誌に連載している「おなかがすいたハラペコだ。」という抱腹絶倒、そしてちょっとジーンとさせる本を出版したことを記念して書いています。
 椎名さんの本に「あやしい探検隊」シリーズというのがあります。男達で日本中の辺境の地でたき火を囲んでキャンプするという、その名の通りあやしそうで楽しそうで心惹かれます。惹かれるのには私もたき火の原体験があるからでしょうか。私が子どもの頃、田舎では庭先でよく枯れ枝などを燃やしました。杉の枯れ枝はよく燃えるんですよね。小さな時、手や顔を赤くしてたき火にあたっているときのなぜかしら澄んだ思いは原風景として心に残っています。特に秋の収穫が終わった頃のたき火は楽しかった。サツマイモは焼き芋になり、栗は焼き栗になり、コメの落ち穂はポン菓子になって秋の実りを実感したものです。
 たき火だけでなく、この本は「世界では牛肉よりも羊の肉」「タマネギが一番エライ」などなど笑えて、感心して、ハートウォーミングの本。いつかは私も椎名さんのような文章が書けるようになりたい。そんな思いで今後もコラムを連載していきたいと思います。(武)

コラム しみわたりとモクレン

2016年01月21日 | コラム
 この前「武田さんはしみわたりしたことありますか?」と聞かれ、「あります!あります!」と即、答えました。
 みなさんは子どもの時にしたことがありますか。これから2月から3月にかけて晴れた日が続き、雪の表面が溶けたところに朝、放射冷却でカッチカチに凍ると「凍み渡り」開始です。
 どこまで歩いてもカッチカチ。松代ですから雪は2メートル以上積もっています。普段では登れない木の上の目線から見ることができ、いつもの通学路とは違う田んぼやブナの森の中を抜けていくことができるのが魅力的。子どもでないとできないことですね。
 そんなきびしい冬を過ぎて一番に春の到来を感じるのは白モクレンでした。モクレンは10メートルをこえて成長する樹木で、春の木々の中で一番に真っ白い花弁をいっぱいに開いて咲かせます。まだ残雪が残っている白の世界に咲かせる白い花。あの強く甘い香りが匂い立つ時期を迎えると春が来たなと感じさせます。
 今年は冬らしい冬が来ていないかもしれませんが、いつの時でも春は待ち遠しいものです。新しい出会いも出発も春、自然も社会も新しい力で切り開き、花を咲かせる春にしたいものです。

コラム さんぴん茶とシークワーサー

2015年12月19日 | コラム
 さんぴん茶って知ってますか?新潟でいうところのジャスミン茶。沖縄ではウーロン茶、緑茶より断然人気があります。中国語でちょっと香りをつけたお茶「香片茶」(シャンピェンツァー)から転じたものだそうです。今年、沖縄に行く機会があり、さんぴん茶とシークワーサーに迎えられました。

 出会ったのは、キャンプシュワブ米軍基地ゲート前のテント。辺野古の基地建設に抗議する沖縄のおじい、おばあが座り込んでいます。私が行ったときは座り込み454日目。暑い暑い陽射しの中でした。

 私がテント前で抗議のスタンディングをしているとテントの中からおじいが声をかけてくれました。「どこから来たの?」ー「新潟からです」というと「え~新潟から、よく来たね」といって「暑いからお茶飲んで」といって出されたのがさんぴん茶。冷えていておいしかった。「これも食べて」とお茶の脇に山と積んであったのはシークワーサーでした。果実そのままで、すっぱくて、いくつも食べられるおいしさ。もともと沖縄の言葉で「シー」は酸、「クワーサー」は食べさせるという意味でシークワーサーは酸を食べさせるという表現だったんですね。どうりで酸っぱいはずです。

 辺野古の浜は、白い珊瑚のかけらで覆われるように見えるほどキレイな海。ジュゴンも生息しているといわれています。基地で辺野古の海を埋めさせない、おじい、おばあ、オール沖縄のたたかいは続いています。


コラム アケビと桑いちご

2015年11月24日 | コラム
 なしにリンゴに栗にみかん、秋は食欲の秋ですね。私の田舎でも秋は豊かさを感じる時期でした。家の周りの森には栗の木が沢山ありました。多くの方は栗はゆで栗、甘栗などを食べるイメージだと思いますが、私が子どもの頃はもっぱらイガグリの中の栗を出し、皮をむき、渋を手の爪でキレイにとって生栗で食べるのが普通。これが甘みがあっておいしいんですよね。クルミも時期になると実が下に落ちてくるので、果実から種を取り、その種を石で割って中身を取り出し食べました。けっこうの野生児でした。

 中でも一番はアケビでしょう。アケビは群生して生えてますから、食べ放題。アケビの厚い皮の中に、白から半透明の実があって、その種のまわりが透明になっていてとても甘いのです。アケビを食べては、あの種を「プププ、プ」と妹と一緒によく吹き出していたものです。たくさんあったからこその話で、いまから思うとぜいたくですね。田舎を出てアケビの実は観賞用にも育てているものだということをはじめて知りました。

 時期は春ですけれども、おいしさではピカイチなのが桑いちご、桑の実です。赤から紫になりそして黒に近づいたときが一番おいしい。熟した甘さ、友達と出かけ、服の前にいっぱいためて食べた思い出があります。ただし服にシミがつくととれず、よく母にしかられました。

 桑も群生していましたがこちらの群生は、田舎で昔、蚕を飼っていたときの名残でしょう。戦前、戦後と田を作り畑を作り桑と蚕を育ててきた代々の農家のみなさんの恵みと恩恵をうけて育ってきたことを感じています。

コラム ニュートリノと大学の先生

2015年10月17日 | コラム
 「ニュートリノという素粒子に質量があることを発見」、ノーベル物理学賞を梶田さんが受賞しました。
 その梶田さんのよろこびの言葉の中で、私が共感したのは「知の地平線を広げる研究に光を当ててくれてうれしい」というコメント。先人が積み上げてきた自然科学の研究と探究の上に、さらなる好奇心を持って知の地平線を広げる。これからも人間の知の探究と解明は自然科学でも社会科学でもさらにさらに先へとすすむでしょう。産学、軍産学と強調される昨今、大事なことだと思います。

 そんな中、思い出すのは私が新潟大学の学生の時、お世話になった原子核理論の指導教官の恩師。大学のゼミでは「チョークが飛んでくる」とか「答えられないと先生が持っているチョークが黒板でギリギリいってつぶれる」など厳しいという前評判で、できの悪い学生だった私は戦々恐々としていたものです。
 でも先生は、ゼミが終わると「コーヒーを飲みに行こう」と誘ってくれ、ニコニコといろいろ話したり、学生と一緒に山やスキーにと行ったものでした。

 先生に教えられ印象に残っているのは、私がゼミで説明にいきづまると「まず黒板に書いてみたまえ!数式を書いてみたまえ!」と強く言われたこと。自然科学の勉強もいろいろいっているだけではだめ、まずやってみる、そうするとわかることがあると強調されていました。
 その精神は、いろいろあっても実践で検証、大切なのは解釈することでなく変革することという形で、私の大事なスピリットになっています。

たけだ勝利の活動レポート10月号より

コラム うさぎとやぎと鶏と

2015年09月24日 | コラム
 暑い夏が続いたので、少し涼しい話題を。

 私の生まれ育った松代、松之山は有名な豪雪地帯。私が子どもの頃は、4メートル、5メートルと雪が積もりました。新雪も1日1メートル近く降るときもあり、雪掘りやかんじきで道踏みをしたり、毎日雪とのたたかいの日々でした。

 でも、子どもの時はそんな雪も楽しく、学校に向かう途中、新雪で雪を転がしたり、野うさぎの足跡を探しどこにいるのかな?と考えたりしたものです。うさぎの足跡は、T字の形をしていまして、うさぎの進行方向はTの方向。ちなみに前の方、横に2つついているのは後ろ足、後ろの方、縦に2つついているのが前足です。うさぎが前足をついてから後ろ足を前に出し懸命に走っている姿が想像できますね。

 その松之山でこの前ちょっと話題のことがありました。いま国会前でも全国でも声を上げている安保法制、戦争法案反対のパレードが行われ、そのパレードに牛もやぎも鶏も参加。車で一緒にパレードしたそうです。まさに村あげての反対、ブレーメンの音楽隊の様ですね。

 日本列島すみずみ全国各地で声が上がっています。そんな故郷にも思いをはせながら、いまこそ国民の声で政治を変える時です。

たけだ勝利の活動レポート9月号より

コラム ビアガーデンと佐渡汽船

2015年08月18日 | コラム
 今年の夏は尋常でない暑さでした。残暑お見舞い申し上げます。

 夏といえば、やはりビールでしょうか?生ビールをぐっと、と思う方も多いでしょう。私は、ビールというと思い出すのは、大学1年生、18歳の夏に過ごした佐渡汽船のビアガーデンでのアルバイト。

ボーイのアルバイトで、ベストを着て蝶ネクタイをつけてお客さんにビールをサーブ、ジョッキを両手で10個くらいもって運んだものです。お客さんから「もっと泡を入れて」などといわれ「ハイ、わかりました」なんて、とても楽しかった思い出です。

 まるまる一ヶ月以上やったでしょうか。ビアガーデン開店の準備もやるので大学の寮を昼に出て、帰ってくるのは夜11時くらい、あの当時はバイクで毎日佐渡汽船に通っていました。せっせとテーブルを拭いたり、その当時は粉わさびからわさび、粉マスタードからマスタードをつくったり、大きなビール樽を運んだりして、お客さんを迎えました。佐渡汽船の上から見る日本海はほぼ360度海ですから、海に沈む夕日がとてもキレイでした。

 家からの仕送りなしで自分で自活する学生生活でしたから、はじめていただいたアルバイト料(8万円くらいだったと思います)がとてもうれしかったことを思い出します。

武田勝利の活動レポート8月号より

コラム 白の世界と雪掘り

2014年08月20日 | コラム
 暑い夏の時期ですので、少し涼しい話題を。

 私が生まれた松代町は、4メートルを超える雪が降る豪雪地帯です。よく電線をまたいで登校したものでした。私の田舎では雪かきとは言わず雪掘りといいます。雪の中から家を掘り出すイメージです。田舎の家は、屋根を雪から出していないと、横から雪に押されてつぶれてしまうんですね。それだけに必死に雪を掘りました。

 56豪雪の時は、高校も休校、毎日雪を掘っても掘っても次の日には雪が1メートル積もっているという日々でした。

 そんな中でも、雪が降り積もった後の月夜の情景が忘れられません。雪は音を吸収します。し――んと音のない白い世界、すべての時間が止まってしまったかのようでした。

後援会ニュース8月号より