東野圭吾新刊「祈りの幕が下りる時」読みました。
新刊は、テレビドラマや映画になった「新参者」「麒麟の翼」で有名な加賀恭一郎シリーズです。今回の作は、次々と起こる難解な事件と格闘しながら、日本橋署に勤務する刑事加賀恭一郎のルーツにせまるというテーマを持っている作品です。
加賀恭一郎が子どもの時、失踪した母親の思い、その中で事件に関わる父娘の愛情と苦悩を描いています。こういうテーマだけに読後感はすこし重いものがありますが、後でじーんと胸にしみるものがありました。
最近の東野圭吾さんの作品では、3・11東日本大震災と福島原発事故の2つのテーマに積極的に挑戦しています。今作でも事件が起きる最初の現場は宮城県、また、原発労働者の問題に正面から取り組んでいます。作者の視線はあたたかいものがあります。
「東野さんがんばれ」とエールを送りたい。関心のある方はぜひお読みください。
実は東野圭吾さんの作品には、原発を真正面から描いている95年作の「天空の蜂」という作品があります。原発技術者の登場人物を通して原発の使用済み燃料プールの問題など、今から思うとこの時期にここまで書いていたのかと思う作品です。
今でこそ著名な東野さんですが、この作品を書いた後は、業界からいっせいにほされたこともあるという曰く付きの一冊。関心のある方はこちらもお読みください。
新刊は、テレビドラマや映画になった「新参者」「麒麟の翼」で有名な加賀恭一郎シリーズです。今回の作は、次々と起こる難解な事件と格闘しながら、日本橋署に勤務する刑事加賀恭一郎のルーツにせまるというテーマを持っている作品です。
加賀恭一郎が子どもの時、失踪した母親の思い、その中で事件に関わる父娘の愛情と苦悩を描いています。こういうテーマだけに読後感はすこし重いものがありますが、後でじーんと胸にしみるものがありました。
最近の東野圭吾さんの作品では、3・11東日本大震災と福島原発事故の2つのテーマに積極的に挑戦しています。今作でも事件が起きる最初の現場は宮城県、また、原発労働者の問題に正面から取り組んでいます。作者の視線はあたたかいものがあります。
「東野さんがんばれ」とエールを送りたい。関心のある方はぜひお読みください。
実は東野圭吾さんの作品には、原発を真正面から描いている95年作の「天空の蜂」という作品があります。原発技術者の登場人物を通して原発の使用済み燃料プールの問題など、今から思うとこの時期にここまで書いていたのかと思う作品です。
今でこそ著名な東野さんですが、この作品を書いた後は、業界からいっせいにほされたこともあるという曰く付きの一冊。関心のある方はこちらもお読みください。