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シン・エヴァンゲリオン+α(※公式とは無関係)

ここは昔に自分が考えた「シン・エヴァンゲリオン:Ⅱ」の物語を、加筆・修正したものを主に載せています(昔の記事は整理中)。

「ニアサードインパクトの真相」

2013年01月27日 09時32分40秒 | ヱヴァンゲリオン「Q」考察(シン)
 今回は、空白の14年間の間に起きた、「ニアサードインパクト」の真相について考察します。
 (※この後の文章は断定的に書いていますが、あくまでそれは個人的な推測に過ぎず、実際は的外れな事も大いにありうるので、その点は予めご了承下さい。)

 まず「ニアサードインパクト」は、「Mark.06」に乗った渚カヲルが、初号機のコアを「カシウスの槍」で貫き、「サードインパクト」を防いだものの、完全に防ぐ事は出来ず、結果、人類の言う「ニアサードインパクト」が起こり、人類の大部分は死滅した…と思われがちですが、真相は違っていて、初号機に「カシウスの槍」が刺さって「サードインパクト」は止まり、もしゲンドウ達が「とある計画」を実行しなければ、「ニアサードインパクト」は起こる直前ですが、起らず、14年後も全く起こりませんでした。
 では何があったのか?それを順を追って説明します。
 また、これはエヴァの漫画版13巻を見ながら解説すればとても分かりやすいので、この後は漫画版の13巻(この後は13巻の何ページ、と言うふうに言います)を片手に持ちながら見て下さい。

 まず「ニアサードインパクト」のトリガーとなったのは、渚カヲルの言った通り、シンジです。
 そもそも渚カヲルは、シンジの事が世界よりも、何よりも一番大切な存在なので、そのカヲルがシンジに嘘を教える筈がありません。なので、「ニアサードインパクト」がシンジのせいなのは100%間違いありません。

 では何が起こったのか。
 ここでまず注目して欲しいのが、「破」のラストで初号機が「疑似シン化第2形態」になった所です。
 この後に何故か、地下深くに眠っているリリスの肉体の全身が映され、そして更に、その顔がアップになったシーンまであります。
 このシーンこそリリスの肉体が、シンジとレイが初号機の中で溶け、初号機が「サードインパクト」を引き起こしかけた結果、シンジと1つになったレイの心に呼応し、リリスの肉体が「ぴくっ」と動き、肉体のみにも関わらず、リリスが完全に目覚めてしまった決定的なシーンです。
 そしてそのままなら、旧劇の様にレイの姿形になって初号機と融合し、「サードインパクト」を起こす筈でした。
 しかし旧劇とは違い、新劇に於いてリリスの胸には、リリスの活動を抑える最終安全装置である、「ロンギヌスの槍」が刺さったままでした。 そのおかげでリリスの肉体は動く事が出来ず、また初号機も「カシウスの槍」によって活動を停止させられた為に、本当にぎりぎりの所で「サードインパクト」は止まりました。
 しかし、リリスの肉体は既に完全に目覚めてしまった為に、「ロンギヌスの槍」を抜いてしまえば最後。リリスの肉体は完全に活動を再開してしまう為、とても危険な状態でした。

 そして、ここから暫くは「ロンギヌスの槍」は抜かれなかった為に、「ニアサードインパクト」は起きず、恐らく数か月の時が経過し、その間に「破」のラストの、「Q」の次回予告にあった、空白の14年間の間に起こった事の全てが、この間に起きたのだと思われます。
 そして、その中でゲンドウ達が登山をしている様なシーンがありますが、あれはまず間違いなく、「アダムスの器」(後の「Mark.09」)を極秘裏に回収していたシーンだと思われます。
 そしてその後、「Mark.09」を建造し、レイ(3人目)をパイロットにします。
 そして「Mark.06」を自立型(「ダミーシステム」)にし、第12の使徒と「ネブガドネザルの鍵」を用いて、対話し、騙します(まあ、使徒は思考形態は結構単純なので、ゲンドウからすれば、話さえ出来れば、騙すのはとても簡単だったのでしょう)。
 そして第12の使徒を「Mark.06」に潜ませ、時が来るまで大人しくしている様に言い、第12の使徒はそれに従い、2本目の「ロンギヌスの槍」を「Mark.09」に持たせた後、先にリリスの封印されている場所の近くに行かせ、その後に、「Mark.06」はセントラルドグマを降下します。

 そしてこのシーンこそが、「破」に於いて「ドグマへと投下される6号機」のシーンです。

 そして、「Mark.06」はリリスの居る場所に付くと、リリスに刺さっていた「ロンギヌスの槍」を抜きます。
 それによって、リリスの肉体は活動を再開します。
 そして、13巻のSTAGE88の「黒き月」の110ページ~117ページの様に、レイの顔になり、ゆっくりと登っていきます。
 そして、その間に「人類補完計画」が始まり、大地は真っ赤に染まり、殆どの人が「インフェニティ」になり、「ニアサードインパクト」が起こります。
 そして、このままいけば今度こそ完全な「サードインパクト」が起こる、という所で、リリスは「アダムスの器」の力を完全覚醒させた「Mark.09」によって、首を真っ二つに切られます。
 そして、首は「Q」に於いて、ゲンドウの居た位置に残され、体は「Q」の時の様に前のめりになり、そして、そこで「ロンギヌスの槍」を胴体に打ち込まれ、形象崩壊する寸前でリリスは再び封印されました。
 そして、後はゲンドウとの約束通り第12の使徒はリリスと融合し、自分を中心に「サードインパクト」を起こそうとしました。
 しかし、そこで「ダミーシステム」によって、無理やり自分が寄生していた「Mark.06」のコアに「ロンギヌスの槍」を刺され、こうして、第12の使徒は「Mark.06」の中で、長き眠りにつきます。

 そして最後の仕上げとして、レイ(3人目)はアニメ版、そして、漫画版の様に超強力な「A.T.フィールド」をリリスの肉体を起点に発動させ、こうして、14年間何者もを通さない「リリスの結界」の完成です(ちなみに渚カヲルも、同じ強度の「A.T.フィールド」を張る事が出来るのですが、とある事情により、今のカヲルは殆ど「A.T.フィールド」を発生させる事が出来なかった為に、14年間立ち入れなかったのです)。

 …そして、これが、「ニアサードインパクト」の真相の全てです。

 今回の考察は以上です。
 これが参考になれば幸いです。


 追記:それと何故、渚カヲルが「A.T.フィールド」を張れなかったのかは、元々はカヲルは南極大陸で他の「アダムスの器」と共に、「神」と呼ばれる存在を封印していたが、人類(「SEELE」がその封印を解き、「神」と呼ばれる存在を目覚めさせてしまった為に、「セカンドインパクト」が起こり、全ての生命が滅びようとしていた所を、「アダムスの器」と共に目覚めたカヲルが、後の「Mark.06」を使って「カシウスの槍」を、「破」のラストの、強制的に活動停止させられた初号機の様に、「神」と呼ばれる存在を貫き、止めた後、その「カシウスの槍」を起点に、自身の「A.T.フィールド」を張り、「神」と呼ばれる存在に、今度こそ誰も近づけない様にし、その後、「Q」でのゲンドウと「SEELE」の会話にあった、
「諦観された神殺し」
 と言うセリフから、「神」を起こしてしまった「SEELE」にカヲルは接触し、「人類補完計画」に協力する代わりに、南極大陸の中心を「A.T.フィールド」で封印している自身の身の安全と、「神殺し」を「SEELE」に諦めさせたのだと、自分は考えています。

 それでは、また。

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46 コメント

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Unknown (アダムスノウツワ)
2013-01-29 16:22:59
はじめまして。とても分かり易く見事です。でも疑問に思ったのがなぜニアーサードインパクトが起こったにもかかわらずネルフ関係者は生き残ることができたのか。
返信する
初めまして (kento)
2013-01-29 16:48:19
アダムスノウツワさん。はじめまして!!!

いや~、ようやく新しい、まだ知らない人がコメントしてくれて、本当に嬉しかったです!!
ありがとうございます!!!

そうですね。
まあ、個人的な考えなのですが、まず間違いなく、この時点で(ニア・サードインパクトが起こる前に)ミサト達はNERVを脱退していて、アンチA・T・フィールドを2号機や8号機などのA・T・フィールドで守り、その結果、「Q」のように、ミサト達やたくさんの民間人を「ニア・サードインパクト」から守れたのだと思っています。

もし、またなにか疑問に思うことがあれば、遠慮なく聞いてくださいね。

それでは、また。
返信する
返信ありがとうございます! (アダムスノウツワ)
2013-01-29 17:10:21
やっぱりニアサード発動前にミサトたちは脱退してたんですね。あとヴィレの戦艦がロンギヌスの槍って本当ですか?神殺しってロンギヌスの槍のことですか?
返信する
アダムスノウツワ (kento)
2013-01-29 17:32:10
う~ん。

個人的にはヴィレの戦艦(AAAヴンダー)は「ロンギヌスの槍」ではない、というか、全くの別物です。

というのも「エヴァ」において、「神」とは生命の卵である「アダム」や「リリス」を造った、もっと上位の存在です。
その神を殺すという、とんでもない異名で「神殺しの力」と言われています。

ちなみに「Q」のヴンダーは、はっきり言って、ヴンダー本来の力の半分も出せていません。これは、「Q」を見直せば明らかで、理由は初号機をユイやレイの意思を無視して、無理やりエネルギーを奪っているからです。

そんな、無理やり奪った力なんてたかが知れています。

あと、おそらく「ロンギヌスの槍」の由来からの考察にそういうのがあったと思いますが、あまりそういう、由来は気にしないほうがいいです。

それよりも大切なのは「ロンギヌスの槍」や「カシウスの槍」がエヴァでどのような機能をもっているか、です。

名前なんておまけ程度に考えていればいいと思いますし、由来なんかを細かく調べる時間があるなら、その分を「エヴァ」のアニメ、漫画、旧劇場版、新劇場版にあてたほうがずっとエヴァについて深く知れると思います(もちろん、いろいろな考察があるほうが、面白いですし、人それぞれなのですが、自分はそうやって考察したので。まあ、参考程度に)

ちなみに「ロンギヌスの槍」は観たところ、「死と破壊」をつかさどる槍で、「カシウスの槍」は「再生と創造」をつかさどる槍だと思います。
そして、両方に付随する機能として、エヴァやリリスの活動を抑える「最終安全装置」の機能がついていると推察されます。

とりあえずは、こんなところで。

また、なにか疑問に思うことがあれば遠慮なく聞いてくださいね。

それでは、また。
返信する
すいません (kento)
2013-01-29 17:33:43
さっきのタイトルは正確には
「アダムスノウツワさんへ」です。

間違えました。すいません。
返信する
Unknown (アダムスノウツワ)
2013-01-29 17:59:35
なるほど!やっぱりエヴァにロンギヌスの槍は重要なアイテムなんですね。あと序で出てきた街に残った巨人を跡?の正体は何だと考察していますか?文章が下手でスンマセン。
返信する
そうですね (kento)
2013-01-29 18:25:42
う~ん。

これは、あまり重要視していないというか、さっぱりです。

まあ、なんとなくですけど、旧劇の続きだということを暗に示しているシーンかな?と思っています。

それと、最初はだれでも文章を書くのが下手なものなので、気になさらずに。

それでは、また。
返信する
Unknown (アダムスノウツワ)
2013-01-29 23:08:29
なんかの重要なキーワードかと考えすぎてました。ところでエヴァ7号機って14年の間に破棄されてしまったのですか?
返信する
ネタばれ大歓迎ですよ!! (チアキ)
2013-01-30 00:32:32
なぜ、渚カヲルはATフィールドを張れなかったのか?
ものすごく気になります。
教えてください!お願いします!!
返信する
アダムスノウツワさんへ (kento)
2013-01-30 02:41:18
いえいえ、こちらこそ。この部分(「序」の冒頭の巨人の跡)はいまだに良くわからずで。

そして、自分の考察の仕方として、分からないものは一端頭の隅に追いやって、ほかの考察をするようにしています。そして、そうすると、突然、ピンと、点と点がつながりとてもいい考察が書けるので。自分なりの考察の仕方として、参考になれば幸いです。

それと、7号機ですが、破棄されておらず、「とある人」がパイロットになり、ヴィレ本部の防衛に当たっていると思っており、まあ100%間違いない、と思っています(違っていたら、すいません)。

その「とある人」は「破」「Q」に出てきた人物のいずれかであり、すでに伏線はちりばめられているので、時間のある時にまた見直してみて下さいね。

それでは、また。
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