…その後、初号機の中で、漫画版の14巻の最後にユイ、そしてゲンドウと話したような場所で、2人と向かい合うシンジとレイ(ゲンドウとユイ、そしてシンジとレイの間には、漫画版のように少し距離があるような感じ)。
そこでこの後、自分(そしてレイもまた自身の意思で)は初号機から離れ、1人の人間として、怖がりながらも、不安を感じながらも、それでも精一杯、前を向いて生きていきたい、と話すシンジ。
そんなシンジを見て、ユイは優しく微笑み、
「あなたの人生ですもの。
あなたが想うように生きてみなさい。
レイ、あなたもね。
そして、いつかまた家族4人で会いましょう」
と、温かい言葉を返し、ゲンドウもまた、
「生きろ。シンジも、そしてレイも。
生きて、自分の足で地に立って歩け。
そうして、自身の人生を全うした後に、再び会いに来い。
…その時は、家族としてだけではなく、1人の、人生を精一杯生きた人間として、対等の立場で話そう」
と、ゲンドウなりの温かな言葉を、シンジとレイに返します。
…その後、ふと目を覚ますシンジ。
気が付くとそこは、修復された日本のとある場所で、目の前には活動を停止した、しかしどこか温かさを感じさせる、シンジとレイの2人が起きるまで、優しく見守っていてくれたかのような、初号機の姿がありました。
そしてシンジは横に居る、人間の肉体を持っているレイ、そして自身の体を確認した後、初号機の中で話したゲンドウとユイの言葉を思い出し、自分の足で静かに、けれども力強く立ち上がり、遅れて目が覚めたレイに現状を説明し、改めて、今まで初号機の中で支えてくれていた事を感謝した後、レイに優しく手を差し伸べ、レイもその手を、優しく微笑みながら手を伸ばして掴み、ゆっくり立ち上がります。
そうして立ち上がったシンジ達は、初号機に対して、
「いってきます。父さん、母さん」
と言い、すぐ近くまで来ていた、初号機が消えた位置を頼りに、シンジ達を必死に探しているアスカやミサト達がいる所に歩き出しました。
…そうして、数ヶ月の時が過ぎました。
あれから地球が完全に修復され、地球全体を覆っていた「アンチA・T・フィールド」も消え去り、「ネーメズィスシリーズ」も完全に消滅した事を受け、生き残った人類は少しずつ、かつての文明を再建し始め、その結果、小規模ながらも子供達を学ばせる学校も出来ました。
また、本格的な病院も少しずつ出来始め、そこには絶命一歩手前だったものの、初号機が使った「ブリューナク」の力で九死に一生を得て、後遺症もなく、かなり元気になったマリも居ました(ただし、マリ本人は病院の生活にかなり嫌気が差しており、何度も病院を抜け出そうとしては、そのたびに、傍で看病している妹のマイに怒られ、小言を言われる日々でした)。
またその病院には、黒レイも体の検査の為に定期通院しており、もうすぐ通院も要らなくなる、との事でした(「ブリューナク」の光に包まれたお陰か、地球が元通りに修復された後に検査をした結果、今までは、定期的に特殊な薬等を打たなければ死んでしまう状態だったのが、その必要も無くなった上に、すこぶる健康で、人並みの寿命を持っている事が分かりました。勿論、初号機から離れたレイも同様でした)。
そうして通院している間に、マリの顔をよく見に来ており、今ではマリとマイと、前以上にとても仲が良くなっています。
また、トウジやケンスケ、ヒカリ、リツコやマヤ達、元エヴァパイロットやヴィレクルーだった人達も、人類の文明の再建に追われながらも、明るく過ごしていました。
また初号機が地球を修復した際に、同時にエヴァの呪縛も完全に無くなっており、シンジやレイ、アスカ、トウジ、ケンスケ、ヒカリ、マリ、マイ達元エヴァパイロットの肉体も、少しずつ、14歳の肉体から成長し始めていました(ちなみに、人類の復興が忙しい事と、自分達の肉体はまだ中高生ということから、トウジとヒカリは、しばらくは子供を作らないとの事。ヒカリとしては内心、愛するトウジとの子供を欲しいとも思っているのですが、トウジが一生懸命、人類の復興を手伝っているのを、自身も手伝いながら見て、微笑みながら、もう少し待とうと思っています)。
また、事の顛末を見届けていた冬月が、あの後どうなったのかは誰も知らないのですが、加持等は
「まあ、あの副司令なら、今もどこかで生きてるかもしれないな」
と気楽に言っていました。
また初号機は、ミサトや加持、リツコ、マヤ、青葉、冬我、元エヴァパイロット等の、ごく一部の者を除いて、その後どうなったのかは伏せられており、現在初号機は、日本のとある場所の地下奥深くで、人、そして、使徒であったヒトの、新しいガフの部屋、そして生命の源として、漫画版エヴァ12巻の、地底湖に隠されていた時の2号機のような体制で静かに眠っており、その横には、「ブリューナク」が横向きに置かれています。
そして、ようやく諸々の事後処理などが終わり、今日から本格的に学校に行き、中学生として復学する事が決まったシンジ、レイ、アスカの3人(ちなみにこの3人は現在、加持とミサト、そしてその子供たちと、ヴィレ本部から引っ越した家に一緒に住んでいます)。
そうして学校に向かうために、玄関から外に出ようとするシンジ(扉は「序」「破」でミサトが住んでいたマンションの玄関のように、自動で開く扉)。
そこで、季節が秋から冬に移り変わりつつある事で、扉が開いた際の、不意に冷たい空気を感じ、そうして、これからの自身の人生をふと想像し、少しだけ外にでるのを躊躇するシンジ。
そんなシンジに、
「バカシンジ」「シンジくん」
と、先に外に出ていた2人が、軽く微笑みながら振り返って、シンジに温かさの篭った言葉を投げかけます。
その2人に、シンジも軽く笑って答えてから、「序」の時の、初めてミサトのマンションに入った時のような、少し躊躇いながらも、自身の意思で中に入り、ミサトに「ただいま」と言ったときのように、今度は自身の意思で玄関から外に出て、振り返り、玄関から、シンジ達を優しく微笑んで見守っていてくれているミサト達に、
「いってきます」
と、明るい顔で言います。
そんなシンジ達に、ミサト達もまた、
「いってらっしゃい」
と微笑みながら言い、そうして、シンジ、レイ、アスカの3人は談笑しながら、学校へ向かうところで終わり、エンディングが流れ始めます。
そして、エンディング後。
季節は巡り、緑の生い茂る夏。
かつて「序」「破」の学校の屋上で、シンジがS-DATを聞いていた場所が映ります。
しかしそこには誰も居らず、屋上に残されたS-DATが、「29」のナンバーで再生されているだけです。
そうして、ザアァッと、大きな風が、緑の木の葉を巻き込みながら屋上に吹き付け、S-DATに付けられていたイヤホンが、風にぱたぱたと揺れた後、S-DATが「カチッ」と鳴り、ナンバーが次に切り替わる音がします。
そして、ナンバーが「29」から「――」に切り替わり、そのまま再生され続けるS-DAT。
そうして、少しずつS-DATが映っていた画面が白い光に包まれていき、最終的には画面全てが白い光一色になり、「終」や「完」といった文字が出ることなく、劇場の上映は終わります。
(エピローグについて、につづく)
そこでこの後、自分(そしてレイもまた自身の意思で)は初号機から離れ、1人の人間として、怖がりながらも、不安を感じながらも、それでも精一杯、前を向いて生きていきたい、と話すシンジ。
そんなシンジを見て、ユイは優しく微笑み、
「あなたの人生ですもの。
あなたが想うように生きてみなさい。
レイ、あなたもね。
そして、いつかまた家族4人で会いましょう」
と、温かい言葉を返し、ゲンドウもまた、
「生きろ。シンジも、そしてレイも。
生きて、自分の足で地に立って歩け。
そうして、自身の人生を全うした後に、再び会いに来い。
…その時は、家族としてだけではなく、1人の、人生を精一杯生きた人間として、対等の立場で話そう」
と、ゲンドウなりの温かな言葉を、シンジとレイに返します。
…その後、ふと目を覚ますシンジ。
気が付くとそこは、修復された日本のとある場所で、目の前には活動を停止した、しかしどこか温かさを感じさせる、シンジとレイの2人が起きるまで、優しく見守っていてくれたかのような、初号機の姿がありました。
そしてシンジは横に居る、人間の肉体を持っているレイ、そして自身の体を確認した後、初号機の中で話したゲンドウとユイの言葉を思い出し、自分の足で静かに、けれども力強く立ち上がり、遅れて目が覚めたレイに現状を説明し、改めて、今まで初号機の中で支えてくれていた事を感謝した後、レイに優しく手を差し伸べ、レイもその手を、優しく微笑みながら手を伸ばして掴み、ゆっくり立ち上がります。
そうして立ち上がったシンジ達は、初号機に対して、
「いってきます。父さん、母さん」
と言い、すぐ近くまで来ていた、初号機が消えた位置を頼りに、シンジ達を必死に探しているアスカやミサト達がいる所に歩き出しました。
…そうして、数ヶ月の時が過ぎました。
あれから地球が完全に修復され、地球全体を覆っていた「アンチA・T・フィールド」も消え去り、「ネーメズィスシリーズ」も完全に消滅した事を受け、生き残った人類は少しずつ、かつての文明を再建し始め、その結果、小規模ながらも子供達を学ばせる学校も出来ました。
また、本格的な病院も少しずつ出来始め、そこには絶命一歩手前だったものの、初号機が使った「ブリューナク」の力で九死に一生を得て、後遺症もなく、かなり元気になったマリも居ました(ただし、マリ本人は病院の生活にかなり嫌気が差しており、何度も病院を抜け出そうとしては、そのたびに、傍で看病している妹のマイに怒られ、小言を言われる日々でした)。
またその病院には、黒レイも体の検査の為に定期通院しており、もうすぐ通院も要らなくなる、との事でした(「ブリューナク」の光に包まれたお陰か、地球が元通りに修復された後に検査をした結果、今までは、定期的に特殊な薬等を打たなければ死んでしまう状態だったのが、その必要も無くなった上に、すこぶる健康で、人並みの寿命を持っている事が分かりました。勿論、初号機から離れたレイも同様でした)。
そうして通院している間に、マリの顔をよく見に来ており、今ではマリとマイと、前以上にとても仲が良くなっています。
また、トウジやケンスケ、ヒカリ、リツコやマヤ達、元エヴァパイロットやヴィレクルーだった人達も、人類の文明の再建に追われながらも、明るく過ごしていました。
また初号機が地球を修復した際に、同時にエヴァの呪縛も完全に無くなっており、シンジやレイ、アスカ、トウジ、ケンスケ、ヒカリ、マリ、マイ達元エヴァパイロットの肉体も、少しずつ、14歳の肉体から成長し始めていました(ちなみに、人類の復興が忙しい事と、自分達の肉体はまだ中高生ということから、トウジとヒカリは、しばらくは子供を作らないとの事。ヒカリとしては内心、愛するトウジとの子供を欲しいとも思っているのですが、トウジが一生懸命、人類の復興を手伝っているのを、自身も手伝いながら見て、微笑みながら、もう少し待とうと思っています)。
また、事の顛末を見届けていた冬月が、あの後どうなったのかは誰も知らないのですが、加持等は
「まあ、あの副司令なら、今もどこかで生きてるかもしれないな」
と気楽に言っていました。
また初号機は、ミサトや加持、リツコ、マヤ、青葉、冬我、元エヴァパイロット等の、ごく一部の者を除いて、その後どうなったのかは伏せられており、現在初号機は、日本のとある場所の地下奥深くで、人、そして、使徒であったヒトの、新しいガフの部屋、そして生命の源として、漫画版エヴァ12巻の、地底湖に隠されていた時の2号機のような体制で静かに眠っており、その横には、「ブリューナク」が横向きに置かれています。
そして、ようやく諸々の事後処理などが終わり、今日から本格的に学校に行き、中学生として復学する事が決まったシンジ、レイ、アスカの3人(ちなみにこの3人は現在、加持とミサト、そしてその子供たちと、ヴィレ本部から引っ越した家に一緒に住んでいます)。
そうして学校に向かうために、玄関から外に出ようとするシンジ(扉は「序」「破」でミサトが住んでいたマンションの玄関のように、自動で開く扉)。
そこで、季節が秋から冬に移り変わりつつある事で、扉が開いた際の、不意に冷たい空気を感じ、そうして、これからの自身の人生をふと想像し、少しだけ外にでるのを躊躇するシンジ。
そんなシンジに、
「バカシンジ」「シンジくん」
と、先に外に出ていた2人が、軽く微笑みながら振り返って、シンジに温かさの篭った言葉を投げかけます。
その2人に、シンジも軽く笑って答えてから、「序」の時の、初めてミサトのマンションに入った時のような、少し躊躇いながらも、自身の意思で中に入り、ミサトに「ただいま」と言ったときのように、今度は自身の意思で玄関から外に出て、振り返り、玄関から、シンジ達を優しく微笑んで見守っていてくれているミサト達に、
「いってきます」
と、明るい顔で言います。
そんなシンジ達に、ミサト達もまた、
「いってらっしゃい」
と微笑みながら言い、そうして、シンジ、レイ、アスカの3人は談笑しながら、学校へ向かうところで終わり、エンディングが流れ始めます。
そして、エンディング後。
季節は巡り、緑の生い茂る夏。
かつて「序」「破」の学校の屋上で、シンジがS-DATを聞いていた場所が映ります。
しかしそこには誰も居らず、屋上に残されたS-DATが、「29」のナンバーで再生されているだけです。
そうして、ザアァッと、大きな風が、緑の木の葉を巻き込みながら屋上に吹き付け、S-DATに付けられていたイヤホンが、風にぱたぱたと揺れた後、S-DATが「カチッ」と鳴り、ナンバーが次に切り替わる音がします。
そして、ナンバーが「29」から「――」に切り替わり、そのまま再生され続けるS-DAT。
そうして、少しずつS-DATが映っていた画面が白い光に包まれていき、最終的には画面全てが白い光一色になり、「終」や「完」といった文字が出ることなく、劇場の上映は終わります。
(エピローグについて、につづく)
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