原価計算(第7,8回)の復習をします。
第7回
問1 原価計算制度における「原価の本質」の4つの要件を説明しなさい。
原価計算制度における「原価の本質」の4つの要件は次のとおりである。1つ目に、原価は経済価値の消費であることである。2つ目に、原価は経営活動に結果生じる一定の給付に転嫁されるものであり、その給付にかかわらしめて把握されるものである。3つ目に、原価は経営活動に密接に結び付くものである。4つ目に、原価は正常な状態で発生するものである。
問2 工事別原価を計算するに際して、年間の季節性の操業変動によって生ずる固定費負担を平準化するためには、どのように措置することが適切か。
工事間接費には多くの固定費が含まれている。工事間接費の実際発生額を配賦すると、同一工事でも工事繁忙期と工事閑散期で固定費の配賦額に大きなズレが生じ、配賦の正常性を保つことができなくなる。そこで、正常配賦が行われる。正常配賦とは、数年間に発生すると予定される工事間接費を分子にして、配賦率を算出し、配賦を行うことである。
第8回
問1 収益の認識基準として工事進行基準と工事完成基準のいずれを適用するかによって、原価計算制度にどのような影響が生ずるか述べなさい。
工事進行基準は各期に工事の進捗に合わせて収益を計上する方法である。工事進行基準を適用すると、各期の工事収益に応じた工事原価を計上しなくてはならず、各期の工事原価発生額を把握する必要があり、常時発生工事原価を把握するシステムを構築し、内部統制機構と有機的に結びついた原価計算制度を要する。工事完成基準は工事が完成したときに収益計上を行うものであり、工事の途中での発生原価を厳密に把握する必要はない。
問2 現代企業におけるコスト・マネジメントについて、その原価企画、原価維持、原価改善の機能の相違について述べなさい。
原価企画は設計段階で、原価維持、原価改善は施工段階で設定される。設定される原価について、原価企画は目標原価、原価維持は標準原価、原価改善は改善目標額になる。差異で比較される原価について、原価維持は目標原価と見積原価、原価維持は標準原価と実際原価、原価改善は改善目標額と原価改善額・改善見積額である。
第8問の問2が盲点となっている論点でした。あとは、まあ基本的な論点でしょうか。次は財務分析いきます。
では
第7回
問1 原価計算制度における「原価の本質」の4つの要件を説明しなさい。
原価計算制度における「原価の本質」の4つの要件は次のとおりである。1つ目に、原価は経済価値の消費であることである。2つ目に、原価は経営活動に結果生じる一定の給付に転嫁されるものであり、その給付にかかわらしめて把握されるものである。3つ目に、原価は経営活動に密接に結び付くものである。4つ目に、原価は正常な状態で発生するものである。
問2 工事別原価を計算するに際して、年間の季節性の操業変動によって生ずる固定費負担を平準化するためには、どのように措置することが適切か。
工事間接費には多くの固定費が含まれている。工事間接費の実際発生額を配賦すると、同一工事でも工事繁忙期と工事閑散期で固定費の配賦額に大きなズレが生じ、配賦の正常性を保つことができなくなる。そこで、正常配賦が行われる。正常配賦とは、数年間に発生すると予定される工事間接費を分子にして、配賦率を算出し、配賦を行うことである。
第8回
問1 収益の認識基準として工事進行基準と工事完成基準のいずれを適用するかによって、原価計算制度にどのような影響が生ずるか述べなさい。
工事進行基準は各期に工事の進捗に合わせて収益を計上する方法である。工事進行基準を適用すると、各期の工事収益に応じた工事原価を計上しなくてはならず、各期の工事原価発生額を把握する必要があり、常時発生工事原価を把握するシステムを構築し、内部統制機構と有機的に結びついた原価計算制度を要する。工事完成基準は工事が完成したときに収益計上を行うものであり、工事の途中での発生原価を厳密に把握する必要はない。
問2 現代企業におけるコスト・マネジメントについて、その原価企画、原価維持、原価改善の機能の相違について述べなさい。
原価企画は設計段階で、原価維持、原価改善は施工段階で設定される。設定される原価について、原価企画は目標原価、原価維持は標準原価、原価改善は改善目標額になる。差異で比較される原価について、原価維持は目標原価と見積原価、原価維持は標準原価と実際原価、原価改善は改善目標額と原価改善額・改善見積額である。
第8問の問2が盲点となっている論点でした。あとは、まあ基本的な論点でしょうか。次は財務分析いきます。
では