建設業経理士１級 財務分析（第６回）論述復習

財務分析（第６回）の復習をします。

　活動性の分析において利用される指標には回転率と回転期間がある。分析指標としては、回転期間の方が有用であるといわれることがあるが、その理由を、回転率と回転期間の意義を示したうえで、説明しなさい。

　回転率とは資本や資産が一定期間に入れ替わった回数をいい、資本や資産の利用効率を示すものである。回転期間とは資本や資産が１回転するのに要する期間である。回転率と回転期間は互いに逆数の関係にあり、一方から他方が容易に導き出せるため、その意味では大差はない。しかし、回転率は１年間の資本や資産の回転率を示すのみであるので、企業の活動の良否を判定するのに役に立たない。回転期間は、標準とされる回転期間と実際の回転期間を比較することで、企業の活動の良否を判定するのに役に立つ。その意味で、回転期間の方が有用である。

次、財務分析第７回いきます。

では