オスロという平和で素朴な街は、住むには非常に良いところですが、短期の観光となるとパリやフィレンツェなどのヨーロッパ各地の有名観光都市に見劣りすることは否めません。もちろん観光スポットはそれなりにあるし食べ物も美味しいので数日は楽しめますが、「北欧で一都市だけ行くとしたら?」と聞かれてもオスロは勧めません(それならベルゲンを勧めます)。
オスロは本気の観光都市ではないので、お土産を探すにも一苦労です。北欧には優れたデザインの雑貨やインテリアが多数ありますが、大半がデンマーク、スウェーデン、フィンランド製で、ノルウェーブランドのものは多くありません。また、物価が極めて高いノルウェーで"価格に見合ったお土産"を見つけることは至難の業です(「えー?こんなのが2500円もするの??笑」という楽しみ方はあります)。「しょぼい」「高い」「種類がない」という三重苦に苛まれるため、いわゆるお土産屋よりもスーパーマーケットの方が良いお土産に出会えます。
ノルウェー土産の代表格は、何と言ってもサーモンです。ノルウェーのサーモン(laks)やマス(ørret)は脂がのっていて臭みもなく、非常に美味しいです。アメリカ、カナダ、スコットランド、イタリアなど各国のサーモンを食べましたが、個人的にはノルウェーのサーモンが一番美味しいと思います。スモークサーモンは日本でも食べられますが、グラヴラクス(gravlaks:少し発酵させたサーモン)や燻製は珍しいのでお土産にお勧めです。グラヴラクスは少し癖があるので喜ばれない場合もありますが、ペッパー風味やディル(ハーブ)風味など数種類ある燻製はいずれもハズレがなくお勧めです。真空パックなので持ち運びしやすく、燻製なので長時間のフライトによる傷みに強そうです。ノルウェーの中級以上のスーパー(ICA、MENYなど)では必ず手に入ります。

また、同じくスーパーで手に入る"庶民のシーフード"もお勧めです。

左の青緑色のパッケージはベルゲン風フィッシュスープ(クラムチャウダーのようなスープ)で、vann=水とmelk=牛乳で簡単にできる割に美味しいです。右手前の缶詰はいずれもサバのトマト煮。上の大きい方は最も一般的なもの、下の小さい方はノルウェー国王/スウェーデン国王だったオスカル王の名を冠した高級品(ヒゲの紳士がオスカル王。王室の許諾取得済)。サバのフィレが1切れしか入っていませんが、なめらかで臭みのない味わいは日本人好みです。上の箱は、サバのトマト煮が小さなプラスチック容器に小分けされているもので、配るのに便利です。
タラも特産で、タラ用のシーズニングは日本の白身魚にも良く合います。大抵どこのスーパーのスパイスコーナーにも"FISK"(魚)と書かれたスパイスがあります。白身魚だけでなく鶏肉にかけても一味違った美味しさになるようです。

さて、ここまではお勧めのお土産をご紹介しましたが、時にはどうしてもベタなお土産を手に入れなければならないこともあります。ノルウェーのお土産屋で幅をきかせているのが"トロル"と呼ばれる変な奴です(日本でいう妖怪の類でしょうか)。wikiによれば「悪意に満ち、毛むくじゃらで怪力、深い傷を負っても体組織が再生出来、切られた腕を繋ぎ治せる。醜悪な容姿を持ち、あまり知能は高くない。凶暴、もしくは粗暴で大雑把」と、かわいい要素が一つもありません。いわゆる"ブサかわいい"レベルにも達しない、世界でもまれに見るブサイクなお土産の一つではないでしょうか。ノルウェーのお土産屋にはこのトロルの人形や置物が大量に置いてあり、"ノルウェー土産=しょぼい"というイメージに一役買っていることは疑う余地がありません。
さて、普段ならトロル人形など買わないのですが、油絵を嗜んでいる祖母から「展覧会に出展するための絵のモチーフにする人形が欲しい」とリクエストされ、ノルウェーのトロル人形がいかにブサイクか説いたのですが聞き入れられず、仕方なく2つだけ買ってみました。
一つはこれ。

目がうつろで完全に逝っちゃってますが、友人のノルウェー人が泥酔した時の顔もこんな感じでしたので、ノルウェーっぽい顔立ちなのかもしれません。
ただ、これはまだ可愛げがあります。問題はもう一つの方。

これはひどい。。。一目見た瞬間、心を奪われました。かわいさを追求する気が微塵も感じられません。何とも言えない表情もキモさを引き立てます。こんなので油絵なんて描いたら周囲が心配します。妖怪画じゃあるまいし。ちなみに、これらのトロル人形は一番安い体長5cm程度の最小サイズでも45-65NOK(700-1000円)します。10cm程度のものになると3000円超えも当たり前です。観光客にウケようとする迎合根性がないのは評価しますが、コストパフォーマンスは悪すぎます。
お土産屋の棚はほとんどトロルで埋め尽くされていますが、中には観光客のウケを狙った可愛い人形もあります。写真はバイキング姿の子どもの置物。トロルよりは可愛いですが、その分(?)値段も高く、5cm程度で1000円以上します。

また、今回行った店で最も可愛かったのは、ノルウェー伝統の民族衣装"ブーナッド"を纏った男女のコケシ。10cm程度の大きさで、1体1500円以上します。高っ!!

トロル(小)2匹、バイキング(小)2体、ブーナッドこけし(小)2体で合計6000円以上しました。もらった人は、まさか6000円以上もするなんて夢にも思わないでしょう。
オスロは本気の観光都市ではないので、お土産を探すにも一苦労です。北欧には優れたデザインの雑貨やインテリアが多数ありますが、大半がデンマーク、スウェーデン、フィンランド製で、ノルウェーブランドのものは多くありません。また、物価が極めて高いノルウェーで"価格に見合ったお土産"を見つけることは至難の業です(「えー?こんなのが2500円もするの??笑」という楽しみ方はあります)。「しょぼい」「高い」「種類がない」という三重苦に苛まれるため、いわゆるお土産屋よりもスーパーマーケットの方が良いお土産に出会えます。
ノルウェー土産の代表格は、何と言ってもサーモンです。ノルウェーのサーモン(laks)やマス(ørret)は脂がのっていて臭みもなく、非常に美味しいです。アメリカ、カナダ、スコットランド、イタリアなど各国のサーモンを食べましたが、個人的にはノルウェーのサーモンが一番美味しいと思います。スモークサーモンは日本でも食べられますが、グラヴラクス(gravlaks:少し発酵させたサーモン)や燻製は珍しいのでお土産にお勧めです。グラヴラクスは少し癖があるので喜ばれない場合もありますが、ペッパー風味やディル(ハーブ)風味など数種類ある燻製はいずれもハズレがなくお勧めです。真空パックなので持ち運びしやすく、燻製なので長時間のフライトによる傷みに強そうです。ノルウェーの中級以上のスーパー(ICA、MENYなど)では必ず手に入ります。

また、同じくスーパーで手に入る"庶民のシーフード"もお勧めです。

左の青緑色のパッケージはベルゲン風フィッシュスープ(クラムチャウダーのようなスープ)で、vann=水とmelk=牛乳で簡単にできる割に美味しいです。右手前の缶詰はいずれもサバのトマト煮。上の大きい方は最も一般的なもの、下の小さい方はノルウェー国王/スウェーデン国王だったオスカル王の名を冠した高級品(ヒゲの紳士がオスカル王。王室の許諾取得済)。サバのフィレが1切れしか入っていませんが、なめらかで臭みのない味わいは日本人好みです。上の箱は、サバのトマト煮が小さなプラスチック容器に小分けされているもので、配るのに便利です。
タラも特産で、タラ用のシーズニングは日本の白身魚にも良く合います。大抵どこのスーパーのスパイスコーナーにも"FISK"(魚)と書かれたスパイスがあります。白身魚だけでなく鶏肉にかけても一味違った美味しさになるようです。

さて、ここまではお勧めのお土産をご紹介しましたが、時にはどうしてもベタなお土産を手に入れなければならないこともあります。ノルウェーのお土産屋で幅をきかせているのが"トロル"と呼ばれる変な奴です(日本でいう妖怪の類でしょうか)。wikiによれば「悪意に満ち、毛むくじゃらで怪力、深い傷を負っても体組織が再生出来、切られた腕を繋ぎ治せる。醜悪な容姿を持ち、あまり知能は高くない。凶暴、もしくは粗暴で大雑把」と、かわいい要素が一つもありません。いわゆる"ブサかわいい"レベルにも達しない、世界でもまれに見るブサイクなお土産の一つではないでしょうか。ノルウェーのお土産屋にはこのトロルの人形や置物が大量に置いてあり、"ノルウェー土産=しょぼい"というイメージに一役買っていることは疑う余地がありません。
さて、普段ならトロル人形など買わないのですが、油絵を嗜んでいる祖母から「展覧会に出展するための絵のモチーフにする人形が欲しい」とリクエストされ、ノルウェーのトロル人形がいかにブサイクか説いたのですが聞き入れられず、仕方なく2つだけ買ってみました。
一つはこれ。

目がうつろで完全に逝っちゃってますが、友人のノルウェー人が泥酔した時の顔もこんな感じでしたので、ノルウェーっぽい顔立ちなのかもしれません。
ただ、これはまだ可愛げがあります。問題はもう一つの方。

これはひどい。。。一目見た瞬間、心を奪われました。かわいさを追求する気が微塵も感じられません。何とも言えない表情もキモさを引き立てます。こんなので油絵なんて描いたら周囲が心配します。妖怪画じゃあるまいし。ちなみに、これらのトロル人形は一番安い体長5cm程度の最小サイズでも45-65NOK(700-1000円)します。10cm程度のものになると3000円超えも当たり前です。観光客にウケようとする迎合根性がないのは評価しますが、コストパフォーマンスは悪すぎます。
お土産屋の棚はほとんどトロルで埋め尽くされていますが、中には観光客のウケを狙った可愛い人形もあります。写真はバイキング姿の子どもの置物。トロルよりは可愛いですが、その分(?)値段も高く、5cm程度で1000円以上します。

また、今回行った店で最も可愛かったのは、ノルウェー伝統の民族衣装"ブーナッド"を纏った男女のコケシ。10cm程度の大きさで、1体1500円以上します。高っ!!

トロル(小)2匹、バイキング(小)2体、ブーナッドこけし(小)2体で合計6000円以上しました。もらった人は、まさか6000円以上もするなんて夢にも思わないでしょう。