死ぬほど怖かった思い出 その4

2007-01-26 | 過去の釣りの思い出
もともと船釣りに嵌ったのは
H師匠の船に乗せてもらったのがきっかけで
今までに200回は海に出てきましたが、
こんな高い波に遭遇したのは
初めてです。

以前の19フィートの船で
びしゃこになったことは
数回ありましたが、
そのときも
難破とか遭難とかを
考えたことは
一度もありません。


さて、
どうにかして
この非常事態を
乗り切らねばなりません。

「微速でもいいから
 船を進めながら
 Uターンすりゃあ
 絶対大丈夫じゃ。」

H師匠から、声が飛んできました。

「船は動いているときは
 かなりの波にも
 耐えられる。
 落ち着いて操縦しねえ。」

ナイスアドバイスです。

実は、少し前から
運転を代わってもらいたい
という気持ちが
甘えの気持ちが
ありましたが、
すっかり
腹が決まりました。

「ほんじゃあ
 Uターンしますから
 傾くかもしれませんから
 しっかりものを
 持っておいてください。」

少しでも波が小さいときにと
思いながら
頃合いを見計らって
かじを右にきりました。

横に向くにつれて
今まで前後に
揺れていたのが
左右に揺れます。
クーラーボックスが
端まですべって
どんとぶつかっています。
かなり横に
傾きます。
しかし、
エンジンの力というか
ぺらの推進力は
たいしたものです。
真後ろを向き出すと
船が安定してきます。

どきどきしながらも
結構冷静に
運転できました。
我ながら満点を
あげてもいいのでは
と思いました。

完全に後ろを向いたとき
追い波が
船尾から
押し寄せてきました。
運転席のすぐ後ろから
海水が浸入します。

しかし、それも
エンジンの回転数を
あげるにつれて
追い波の速さより
船の航行速度が
上回り、全く
入ってこなくなりました。

もう完全に
大丈夫です。

真反対の西に
つまり
風波の進行方向に向かうと、
今までの揺れが嘘のように
穏やかになりました。

波の上を進んで
それを追い越していくのは
気持ちがいいほどです。

ななめ右に舵をとりながら
高島の西岸を目指します。


とりあえず
最大の難関は乗り越えたようです。




今週は仕事がハードでした。
明日あさっては休みですが、
まだしないといけないことが山積み。
釣りにもいかず、体を休め休め
仕事をしようと思います。

ここのところ
釣りにも行かず行けず
釣行紀という名前が
恥ずかしく感じます。

また、明日に続きます。

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