最後の旅を始めよう

-黒の英雄譚・零-

電子商取引論 008

2006年11月16日 | 大学ノート
第8回 検索エンジン

•インターネットの総合サイトの覇権争い
•検索エンジンとは
•検索エンジンの歴史
•いろいろな検索エンジン
•キーワード連動広告→世界を変えた発明



検索エンジンとは
•Webページにおける情報の検索サービス
•ポータルサイトの始めは検索サービスからスタート
•Yahooの後、Infoseek、goo、Lycosなど検索専門サービスが現れる
•Googleは98年設立、検索エンジンの提供サービスと検索サイトでの広告事業を行う
 単にWebページを検索するだけでなく、被リンク数で重要度を測るサービスの提供
 (広告企業情報の優先サービスをしない)
•00年7月の米国でのYahooとGoogleといったポータルサイトと検索エンジンの提携が始まる
•現在はGoogle、Yahoo、MSNが主要な検索エンジン


検索エンジンの歴史
1.第1世代(95年頃):オンライン商用データベース
  有料サービス、コンテンツは抄録、キーワード検索
2.第2世代(96-98年頃):ヤフー、NTT Directry
  コンテンツ(Webのページ)の一部だけを対象
3.第3世代(99-00年頃):AltaVista、goo
  全文検索システム
4.第4世代(00年以降):Google
  リンク情報を利用した検索システム、関連情報も一緒に検索
5.第5世代(04年以降):
  画像、デスクトップなどへの検索システム、
  価格比較・記事比較などの検索を応用した情報提供
  検索内容と広告の連動による新しいビジネスモデルが始まる
 参考;http://www.searchdesk.com/


検索技術と検索サービスの歴史



いろいろなサーチエンジン
1.ディレクトリー型とロボット型
  サーチエンジン(検索サービス)の分類
 ①ディレクトリー型:
  作成者あるいはスタッフが情報を登録、現在は全文検索機能も追加
  (例:Yahoo
 ②ロボット型:
  WWWのデータを自動的に収集するプログラム(ロボット)を使うシステム
  (例:ExciteGoogle)
2.専門型サーチエンジン
  自動翻訳サービス付きエンジン(Excite
  懸賞、プレゼント情報専門エンジン(Chance-it!
  FAQのデータベース化(Ask Jeeves)
  人力検索(はてな)  


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ヤフー日本法人、完全自動検索に移行・閲覧数伸ばすグーグル型
 検索サイトのヤフー日本法人は人手を利用して登録したサイトを優先的に表示する方式をやめ、10月にも検索を完全自動化した「グーグル型」に切り替える。人手を利用する方式は創業以来、採用してきた。自動検索の精度が上がるにつれグーグルが閲覧数を伸ばしており、ヤフーもライバルの方式に改める。
 ヤフーはネット上に増え続けるサイトを分類・登録するために専業の人を多く雇い、検索の基礎データにしてきた。検索結果は登録サイトを先に表示し、続いて登録サイト以外から自動検索で見つけたページを出している。しかし、各検索サイトがグーグル型の完全自動化に移行する中、ヤフーも独自開発した検索エンジンを採用する。
【2005年8月25日/日本経済新聞】
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「キーワード検索広告」
•広告提供企業の情報を検索結果の上位に表示
•検索のキーワードごとに広告主にオークションで入札させ、実際に検索が行われた場合は、入札額が高い順に配信する
•検索結果の上位にあるサイトであれば、クリックされる可能性が高くなる
•広告主はクリックされる度合いに応じて、入札で約束した金額を検索エンジン企業に支払う
•「オーバーチュア社」のビル・グロスが1998年に発明 •米国FTC(連邦取引委員会)が改善命令
 利用者の6割が広告方検索の存在を知らなかった
 ①スポンサー付き検索結果と通常の検索結果を区別して、明記する
 ②広告検索の仕組みを説明する


オーバーチュアがキーワード広告開始
•スポンサードサーチ(キーワード広告)の特徴は、キーワードのクリック単価が広告主の入札価格によって決まる点。
–複数の広告主が同じキーワードに入札した場合は、
 クリック単価の高い広告が上位に表示
–キーワードのクリック単価の入札価格は、最低35円。
 人気のあるキーワードでは「入札価格が300円を超えるものもある」
 (オーバーチュア)。
–登録した広告は、オーバーチュアと契約したポータルサイトなどに
 自動的に配信。
•同様のサービスでは、既に検索サイト「Google」を運営するグーグル(東京都渋谷区)が、今年9月に「アドワード広告」を開始。オーバーチュアはサービス開始の出遅れを、より多くの有力ポータルサイトとの提携でカバーしようとしている。
•一方のグーグルも、自社サイトに広告を配信するほか、エキサイト(東京都渋谷区)、NEC、ヤフーの3社と提携。グーグルは11月初旬に、これまで50円だったキーワードの最低入札価格を7円に値下げ。


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米グーグルとNECがネット検索と広告連動サービス開始
•インターネット検索エンジン大手の米グーグルは、企業広告と連動したサイト運営会社向けの検索サービスを日本で始め、第1弾としてBIGLOBEの検索ページでサービスを開始
•キーワード毎に企業が広告料金を提示し、料金が高い順に広告を表示する仕組みで、米オーバーチュア・サービシーズが提供している「広告型検索サービス」の一形態
• 米ネット広告市場が低迷する中、コンテキスト(状況の前後関係)を押さえたこの効率的な広告掲載方法を武器に、オーバーチュアは例外的な急成長を遂げており、ライコス・ジャパンやgoo、ヤフー等5つの検索サイトを通じて日本でも年内にサービスを開始
• 今後、ポータルサイトの多くは、グーグルもしくはオーバーチュアのサービスを提供。
(9/2 日本経済新聞)
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キーワード連動広告

•検索を1クリックされたときの単価を広告主が提示し、価格の高い順に広告を提示する
•利用者が広告と通常の検索とを混同するとの批判があり、「スポンサード」と表示して区別

言葉の値段
•「融資」:2080円
• 「ローン」:2064円
• 「転職」:853円
• 「不動産」:459円
•広告主の購入した言葉で利用者が検索したときに広告を表示する。その広告がクリックされると料金が発生する。クリック1回あたりの料金。
•ヤフーでは1クリック9円から購入可能
•価格は時期によって変動する、テレビの情報番組で取り上げられると、価格が高騰する
•広告主や広告代理店はテレビ放映直後に自社の広告や企画を手がけた広告が上位に来るように、テレビ情報誌をこまめに調べて、その日時を購入する
•出来るだけ安い料金で多くの人をサイトに呼び寄せるためのキーワードの選択が重要 「マンション」より「マンション 賃貸 六本木」として組み合わせて購入するほうが競合企業が減って、購入意欲の高い利用者が見込める
•専門の広告代理店、あるいは自動的に広告の掲載順位や料金を設定できるプログラムも出来ている。 他社の入札額をチェックし、1円でも上回るように料金を設定できる

バリューコマース、
ヤフーの日本語解析技術を使ったコンテンツ連動型広告開始

•バリューコマースは2006年8月31日より、入札価格方式でクリック課金型のコンテンツ連動型広告サービス「マッチスマート」を開始した。日本語解析技術はヤフーが提供する。
•マッチスマートの特徴は広告主が出稿するWebサイトのグループを選べる点。バリューコマースが広告掲載サイトをあらかじめアクセス数や内容に応じて7段階の「サブネットワーク」と呼ぶレベルに分類。サブネットワークごとにクリック単価が設定されているため、広告主は予算に応じてどのサブネットワークのサイトに掲載するかをコントロールできる(ただし上位2つのサブネットワークは選択必須)。「ブランディング上、個人のブログには出したくないといった要望にも応えられる」(バリューコマース)という。
•価格は広告主が価格を決められる入札価格方式によるクリック課金型を採用。マッチスマートの管理画面から、サイトに表示する広告のイメージをカスタマイズしたり、広告形態を選択したりできる。広告費の最低支払額は3000円。
•同社は2006年1月からYahoo!オークション向けにキーワード連動型広告「ストアマッチ」を提供。マッチスマートは同じ配信技術を使ったもの。既にYahoo!オークションのほか、「ベストプライス」「ヤプログ!」「テレビ王国」といったサイトへの掲載が決まっている。
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