老人の寝言

頭の体操

年末年始

2010-12-15 11:12:04 | 日記・エッセイ・コラム

師走となり何かと気忙しい時期になりました 昔ほどではなくなってきています 昔から伝えられる風習が段々と廃れてなくなってきました 私共はもう30年来年末年始は東京のホテル暮らしを恒例としてきました それが近年になり少しずつ変わってきたのです 当時は江戸情緒たっぷりの演出もありました ホテル内で餅搗きもあった 大道芸の披露もあり 獅子舞も芸達者がありました そういった良き時代の再現が懐かしく感じたものです 変わり出してからは今言った情緒も無くなって来たのです 主にコストを気遣っての事と思われますが 規模や趣向が縮小され貧弱になってきたのです 客側の意識の変わりもあったでしょう 4・5年前からそれが苦になり出掛けるのが億劫になってきました 遂に今年は取止めとしました 何か永年恒例のものが無くなると寂しく不自然になり落ち着きません インターネットで色々検索してみました 地元ホテルがNew Year plan を遣っているのを見付けました 勿論東京の比ではありませんが 狭い家で古女房とニラメッコをしているよりはましでしょう これに決め予約をしておきました その昔子供の頃は正月が楽しみでした 朝起きると枕元に真新しい足袋や下駄がありました 嬉しかったですね 親父のあとへ着いてお宮やお寺へ参詣に連れて行かれました 子供心にもお正月は神社仏閣にお参りするものと教わりました これが敗戦によって私の頭から神が離れてしまったのです 我が国は神州不滅の国だから最後になれば神風が吹き敵を追い払うという これを信じ兵隊に志願していったのです 今思えば幼稚な事を信じていました それが原爆2発で簡単に負け戦となり 私の頭から神が消え去ったのです それ以来仏は信じますが神の存在は信じません 余談はさて置き正月は何となく嬉しく思ったものです 近年世相も変わり色々な風習もなくなってきました 一寸寂しい気もしますが 『歌は世につれ世は歌につれ』などと言われています 世相も変わっていきます 良い事ばかりではありません 良い風習もこれにつられて無くなっていった物も数あります 最近の殺伐とした事件の頻発等 昔はこれ程ではなかったと思います 学歴が上がって犯罪が増えています 嘆かわしい事ですがこれが今の姿です 政治の世界から我々の暮らしまで金に塗れた世になってきました 幸せとは? 意義が昔と違ってきたような気がします 後余す命も短くなってきました 自分なりの幸せを求め生きていきたいと願っています。


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