次の寄港地は香港である 寒さ対策をそろそろ考えないと、ここまで緯度が上がってくると温度は下がってくる それまでに風邪を治したい、時間的にも大丈夫だろう、
毎日聞きに行っていたピアノ演奏は秀逸であった、御年75才だそうです 前にはジャズに関わっていた人だろう、 リクエストを即興で弾いてくれた、一体彼の頭の中には何曲input されているのだろう、 軽快にジャズ風にアレンジして演奏する、 永年の修練の賜物だろうがまだ引退は早かろう 勿体無い気がする、75才ともなればそれ程のお呼びは掛からないものか、この船とは一日三回の(1回30分)演奏契約だそうだ。
音楽が好きな者にはいい癒しになる。 その他にも音楽を色々提供してくれるが 最近の風潮か音響を目一杯に上げやたらがなり立てるのが多い、 これは私には騒音としか映らない、第一何を歌っているのか歌詞すら分からないのだ、 聞く者にとっては一語一語の文句が大切なのだ、 ご自分が酔い痴れているだけで こちらには只の音だけだ。
singer songwriter なる演者はこの事実を御存知か、なにか独り善がりの気がする、どんな歌手も詞が理解出来なければ ただの騒音と化してしまう、 生きの長い歌手はこの点はっきり発音している。 有名歌手を見てみれば一目瞭然である。 対話も同じではないか相手が話の主旨を理解出来なければ どんな話も進展しないのと同じではないか、 素人が偉そうなことを云うようだが 永年の仕事の中で体得した大事なことである。
自分だけ分かっていても相手にその意味する所をつたえ相手が判って初めて商談が纏るのだ、相手方が理解出来ないうちは何事も進展しない。 学校の先生が白紙の子供に教えるのと同じではないかと思う、自分がわかっていても相手は白紙なのだ それに覚えさせる 理解させてこそ良い教師と云える。 それが幾ら流行としても聞く者に判らせなければ その唄は没になり忘れ去られてしまう、 名曲とはそんなものだろう。
今日(2/13)マレーシア・コタキバナル(ボルネオ島)で終日を過す、 外は曇り何時降り出しても 可笑しくない雲行きです、 私は一人残り(風邪の静養の為)船内を散策か自室で休んでいた、 今回の風邪はどうも性が悪いようだ、 いい加減治ってもらいたい 鼻詰まりで咳きが出る、頭がぼーっとしてはっきりしない、だが食欲は未だあるから左程の心配は要らないだろう、 人様の中で大きな咳きやクシャミは控えないとエチケット(etiquette)違反になる、 気をつけないと嫌われる素になる。
昔ヨーロッパ旅行の折バスに乗った途端や食事が始まる直前に決まって咳きをする老婆が居た、 叉それが当たり前のように皆の前で堂々とやる、かなりの我慢が皆にあったが遂に爆発した。 その老婦人曰く『あなた方も年喰えば分かると思うが・・・・』と逆切れした、 皆唖然としたものだ、全然反省の色なし、これには添乗員も呆れ果てバスの最後尾を指定席とし何とか事を納めた経緯があったのを今思い出した。 エチケットを知らないお年ではない、その方の考えもあろうが 万国共通の考え方からすれば 矢張り人前で大きな咳をするとか大声で話をするのは他人迷惑ではなかろうか、 文化人といわれる以上矢張り最低のetiquette は守るべきだろう。
そんなこんなで今日の旅行を取止めたのだ、 wife は勇躍出掛けたて行ったが前科(まえに掏りにやられた)があるだけに注意をしたが馬耳東風と聞き流し 気もそぞろに出掛けて行った、 他人様からのご注意なら耳を傾けるであろうが 亭主の忠告はただ煩いだけ、 何処もそうだろうか 聞いた範囲では家と大同小異である、淋しい限りである。 永年連れ添ってくれば何処もこうなっていくのか、温かみなど微塵も感ぜられない。(亭主元気で留守がいい)これは息子の会社のcommercial です、 言い得て妙ではないかと感心してしまう。
今回も御婦人の一人旅が多い、長命は女性の特権か、 何時も元気溌溂としていらっしゃる、亭主は粗大ゴミか、ひつこい風邪のお蔭で外出も儘ならず日本到着まで あと9日となった。 今回の船旅は期待が大きかっただけ外れもおおきい、 暖かい所へ行けばさぞかし足も楽になるだろうと考えたのが間違いだった。 ことはそんな簡単ではなかった 東南アジアは雨期であった これが蒸し暑い源泉である、日が出れば35度~42度以上になりとても直射日光には耐えられない、やはり来るなら3月以降にすればよかった。
そんな気温の変化に老人は付いていけず夏バテ現象を起こし 体力の消耗が激しくとどのつまり風邪など引きやすくなり 体調の維持が困難になる。 矢張り旅行は行く先の気候等充分吟味する必要があるようだ。 もうこの年だ こんな出歩きは少なくなるであろうが 一人で気侭な国内旅行に切り換えよう、 団体の行動はこの足が許さない、帰ったら近回りから始めよう。