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でらできあい

ワンランク上のリアルカジュアル:デラックス溺愛

小山裕久さん「日本料理神髄」

2007-04-24 23:59:59 | 音楽
 文庫化する前のタイトルは「鯛の鯛」。ずいぶん違いますね。
 読んでみたら図書館で数回借りて感激した本だったことが判明したものの、今回もやっぱり興奮。小山さんの明瞭な文章。柳刃包丁の長さを生かす切り方。部位によって火の通り方が異なる鮎を炭火で焼く方法。酢の物は最初刺激が強すぎるのに唾液と混ざって少しずつ味が弱まっていくことへの対応。
 矛盾をはらむ事実への現実的なアプローチ。
 様々なこだわりについて書いてあるのですが、話が枝葉に行かず、より基本的なものを求め続けている~といった印象。ベースにある好奇心ゆえにストイックさも漂わず、この人の店で出てくる料理はうまいんだろうなという気になってきます。

 包丁のくだりを読んでいて、弦楽器のボーイングのことを彷彿。
 修業時代に先輩の包丁を借りたところ、研ぎが良すぎて切りにくかったそうです。食パンを切るのにノコギリと日本刀を使うような感じ?今まではノコギリみたいな包丁を使った切り方に慣れていたため、重く押しつける切り方しか出来ず、研がれた包丁ですーっとひく感覚がわからなかったんですと。
 荒砥石で研いだ刃物が切りやすいっていうのも同じ理屈なんだそうです。
 俺は荒砥石派だなあ。ふつうの包丁の長さも使いこなせず出刃の重さも片刃も何だかよくわからず柳刃なんて夢のまた夢。楽器弾くときも松ヤニ塗りたくって短い距離でゴリゴリですよ。高級松ヤニをうすく一塗りしただけの柳刃の長さを持つ弓で鯛をすーっと弾くようなイメージかしら。

 嗚呼。ボーイングと包丁の先生であられるF1さんに伺いたいところだが、会う前にまだまだ試行錯誤が足らない。と書きつつもここ一月で10回ぐらい揚げ物やっとるです。もっと切らなくちゃ。
 あ。来週からヴィオラのレッスンに行くことにしたですよ。16年ぶりのレッスンですよ。まだ練習しとらんですよ。やべー!

YouTubeその後

2007-03-17 23:47:05 | 音楽
YouTubeにこっそりあげた旧カルテット動画が何故か盛り上がっている。音泉のヒット数抜いてる・・・。

外国の方から2つもコメントをいただいた。褒めていただいたりけなしていただいたり。どちらも納得。そして2chの「ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 その3というスレに何故か引用していただいた。よくわからんが市井の皆様どうもありがとう。
面白いからもう少し放置する予定。

また海外から賛否両論いただける演奏をしてみよう!

よく動くセカンドバイオリン

2007-03-15 23:16:59 | 音楽
というのでググったらこういう映像を見つけたよ(嘘)

ドボルザーク「アメリカ」第四楽章 ツェムリンスキー四重奏団(youtube)

2ndヴァイオリンの動きも面白いが、途中から「ヴィオラ突然こっち向くなよ!」みたいな感じで、なんだかコントみたいだ。こういうのもいいな。

monpさん、今度強烈動画撮影企画やりましょう。

クリヴィヌ新譜:メンデルスゾーン「イタリア」

2007-03-14 00:17:20 | 音楽

愛するKrivine氏が新譜を出してくれたよ!

 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、交響曲第5番「宗教改革」
エマニュエル・クリヴィヌ(指)ラ・ションブル・フィルハーモニック

 神降臨ということで超期待していたのですが、やや意外な演奏。きっと今までと同じように「ヨーロッパの平均的演奏」などと書かれてしまうのかしら。まだ「イタリア」ばかりをリピートしている状態なのですが、聴いてくるうちに凄みが伝わってきました。
 勢いやキレや歌い回しで勝負していないんだよ、よりによってこの曲で。第1楽章も第4楽章も思ったより落ち着いたテンポで「あれ?」と思うのですが、第二楽章の低弦とか信じられないぐらい美しく、第三楽章も「こんなイイ曲だったか」と驚かせ、第一楽章や第四楽章の中間部も内声が美しく、ここが胆だったかと発見。トータルとして「イタリアって思っていた以上にイイ曲だなあ」という印象が残りました。4つの楽章すべてを使って伝わってくること。そういうことを「イタリア」で感じるとは思いませんでした。クリヴィヌの感性はいつも俺より数歩先を行っているよなあ。
 今は音楽に集中しようとすると、やや1拍子的になるというか、眼前のフレーズに全力で向かいたくなるのですが、その路線を捨てずともその路線の先に「一気に10分間歌う」「一気に30分間歌う」みたいな感覚があるのだと思います。第一楽章に入るその瞬間に、一気に曲の流れを回帰、頭で鳴り響く第四楽章のクライマックス、そこへ向けて入る感覚。たとえば「運命」の冒頭だってffじゃなくてfなんだよね(未確認)、そういう感覚。
 もっとクリヴィヌを聴いていれば、自分が変わりそうな気がします。(TKちゃんは、そんなんばかり聴いているからダメなんだよと言うかしらん)何度も聴きたくなるような演奏。もっと聴いてみよう。


バッハ ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ第三番

2007-03-09 23:46:54 | 音楽
 ヨゼフ・スークの演奏するバッハ「ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ第三番」を阿呆のように聴き狂っています。
 ひさびさにヴァイオリン取り出して弾きたくなってきた。オブリガート(助奏)ハープシコードが美しく、どうしても音量的にヴァイオリンに負けるものの逆に耳はオブリガートに吸い込まれてしまい、不思議なバランスで耳に伝わってくるとても美しい音楽。
 世俗的っていうのかな、Everybody singin'love song的な要素もありつつバロックであり、知っているような知らないような世界。いろんなスタイルがありそうだし、こんなの弾いてたら自分の中からどんどんいろんなものが出てきそう。パーソナルな事情はややオブラートにくるまれつつも、しかし発露する。バッハもスークも案外不器用なタイプだと思うんだよ。才気煥発なので器用な印象も与えるけれど、本人たちは不器用さに悩みつつ器用さに憧れていたタイプ。饒舌ではないが信頼のおける友人が感情をあらわにして俺に訴えようとしてること。
 バッハの無伴奏ソナタ。ノン・オブリガートソナタ。バッハといえばやっぱり無伴奏の曲の印象が強いのですが、しかしこの曲の主幹ともいえるオブリガートの力強さよ。無伴奏曲とあまりに違う曲の展開。オブリガート。
 僕の周囲にあるすべてのオブリガートに感謝しつつ、俺もラブソングを歌おう。オブリガート・ハープシコードに支えられ伸びていく旋律。やっぱこの曲最高!

ヘレヴェッヘ&TK

2007-03-03 23:30:45 | 音楽
BS-Hiで3月に4週連続ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団のベートーベン交響曲全集が行われます。つーか今やってます。

ヘレヴェッヘといえば、そうTKちゃんが在籍しているところですよ。2006年ベルギーでの録画映像なんだそうです。コンバスが中央ひな壇の上にいるのは絵的に格好いいねえ。きゃ~TKがメガネかけてる~!(変な写真でごめん・・)

いや~、それにしてもいい演奏ですね。来週も楽しみ。

ヒンデミット ビオラソナタop11-4

2007-02-15 02:06:36 | 音楽

ひさびさにCD購入。
清水直子さん(Va)のことは何故か全然知らなかったのですが、ベルリンフィルで首席奏者、ミュンヘン国際音楽で1位を取ったのはなんとバシュメット以来21年ぶりの1位というお方でございます。
 さっそくアルペジオーネ・ソナタが入っているCDを購入。演奏も音色も好きなのかどうかわからないままヘビーローテーションで聴いてます。最初はシューベルトばかり聴いていたのですが、ヒンデミットのソナタが素晴らしい。中間部にやけに美しくロマンチックな旋律が入り、ヒンデミットっぽさがいい感じに溢れている。Mixiのヒンデミットコミュでも絶賛(ヒンデミット好きな人同士の会話をはじめて目撃)。
 ヒンデミットやブリテンについて一回真剣に弾いたり書いたりしてみたいと思っています。それにはバッハとモーツァルトとヘンデルばっかり聴いている時期がしばらく必要だったんだよなあ。
 ヒンデミットはなんか映像をつけてみたい。映像的なインパクトで見せている間に曲に馴染んでいただくというのでしょうか。ここ1週間ぐらいビオラソナタに合う映像についてずっと考えているのですが、いまいちピンと来ない。かんじんのロマンチックな旋律のところで変に非-映像的になっちゃうんだよな。西馬込のロードムービーなのか、居酒屋雑居ビルなのか。さもない映像が合いそうなのですが。

 まあそういった妄想をしながら音楽を聴くのも久しぶりだ。楽しんでます。


運命その後

2007-02-03 16:01:43 | 音楽

今さら思ったこと。

有名な第一楽章の冒頭「ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーン」の4小節。
それを第二楽章の冒頭、第三楽章、第四楽章の冒頭にそれぞれ置いてみる。

冒頭-(G-B-H)-第二楽章
冒頭-GP-第三楽章
第三楽章の最終部分にかぶせて冒頭-第四楽章

おぉ、どれも成立するような感じだ。冒頭の和音進行はCを呼ぶ。そのCの現れ方のバリエーションとしての4楽章。なんだかあまりに説得力がありすぎて、とくに大発見じゃない気がしてきました。そういう意識なく弾いていたなあ。