
前回までいじっていたキャブは、復活させるのにあまりにも費用が掛かりそうなので、再度ヤフオクでGetした。
見た目が汚いせいか、比較的安く落札できた。 ラッキー!
フロートバルブとチョークがダメになっていたのは想定内だったんだけど、このジェットニードルもダメだったので・・・。
この黒い汚れ、ガソリンのカスじゃなくて、腐食だったんですわ。
1週間キャブクリーナに浸けても変化なし。
青棒で磨いてみたんだけど、当然ながらコーティングが剥げてしまい、おそらく微妙に細くなってしまったため、交換が必須になってしまったのです。
新たに入手したキャブのエンジン側はこんな感じ。
スロットルバルブを外したところ。
エアクリーナ側のアップ。
どこも茶色に汚れているんだけど、これはガソリンの汚れで、キャブクリーナでキレイになるはず。
フロート室は洗浄前で、この状態。通路の詰まりもないようで、一安心だ。
ジェット類・フロートバルブやチョークなどの内部パーツは問題なく外れたし、再使用も多分可能。
問題があるとすれば、ここ。
バタフライバルブの軸近辺が汚れているということは、ここのオイルシールが劣化して、ガソリンが噴出しているということだ。ここから二次空気を吸ってしまうので、ちょっと対策が必要だね。
4つにバラしたキャブボディを1時間くらいずつ、キャブクリーナに漬けて洗浄する。
詰まっているわけではないので、短時間でOKだろう。
ホラ、こんなにキレイになった。
チョークバルブは、キャブクリーナを付けて軽く磨いただけで、キレイになった。
上が洗浄前、下が洗浄後。
フロートバルブは、Oリングとフィルターネットを外して、ジェット類と一緒にキャブクリーナに漬け置きする。
洗浄後、綿棒+ピカールで内側を磨く。
軽く擦るだけでピカピカになるよ。
ニードルジェットにはOリングが付く。
これはストレートのキャブ用Oリングセットから、近いサイズのものを使ってやる。
フロートのOリングは、ヤマハからそれだけで買えない。スズキ・カワサキの純正パーツで流用できるものもあるけど、ミクニTMR用の補修パーツが使える。
品番はKV/10で、Webikeで1個62円。安い!
FJのキャブにも使えるよ!

フィルターネットもTMR用が使えそうなんだけど、 こちらは未確認。
パイロットスクリューのOリングは問題なく使える。これはFJ用も、というか、大抵のミクニ製キャブで使えると思う。
Webikeで1個61円だった。
単体にバラしたキャブを組み直し、洗浄が終わったジェット類をセットする。
くすんでいたジェット類も、キャブクリーナに漬け置きすることで、ピカピカになった。
バタフライバルブの軸には、ワコーズ・ビスタックでシールしてやる。
これはスプレーした直後はサラサラしており、少し時間が経つと粘度が上がるグリスで、こういう用途に向いているそうだ。
これをバタフライバルブ軸の外側と内側に吹き付けて、何度かバルブを開閉して馴染ませてやる。
このキャブを分解して気づいたんだけど、XJR1300のBSR37キャブには2種類あるようだ。
前回までのものが前期型で、このキャブは後期らしい。
解った違いは
・メインジェットの番手(前期:#100、後期:#102.5)
・(ジェットニードルが入る)ノズルの長さ
・ニードルジェット(ノズルの長さが違うためかな?)
・スロットルバルブスプリング(後期の方が短い)
・キャブヒーターの有無(後期がキャブヒーター付き)
というところ。
このあたりは程度がよいからと言って、前回までのキャブと混ぜない方が無難だろう。
中身は後期型で、ダイアフラムキャップと、スロットルバルブだけは、前回までのキャブの方が程度がよかったので、そちらを使って組みなおした。
次は車体にどうセットするか、検証・加工をするとしよう。
2015/09/21・23
腐食が酷いと、キャブボディそのものに穴が開いたりすることもあるようです。