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ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

高田VS北尾

2021年03月14日 | プロレス
SWSで北尾をコーチ、レスリング全日本王者で元国際プロレスのアポロ菅原は
やはり格闘者の猛者としての立場から見ても、北尾は勿体無かった!と。
プロレスでは無く相撲で活躍して欲しかった、横綱の力は半端じゃないと
相撲のポテンシャルですね。横綱がプロレスで大失敗したという
典型的なパターン。年齢行っても真摯にプロレスを会得しようとした
輪島とは逆パターンの性格的問題児‥。

私はWARで天龍vs北尾の2戦目を見ましたが
元々ブックだったのか?酷い結末にガックリ&不完全燃焼で
両国国技館を後にし、一緒に観に行った奴が私に散々ブーたれて
「お前が言うからプロレス観に行ったら全然面白くねーじゃねーか!」と。
そういうそ奴も性格悪いな‥。
同じ角界出身同士、熱戦を期待したのですが。

プロレスではWARが最後の団体だったかしら?
アルティメットで惨敗した事は耳に入ってましたが
この日、UWFインターを観に行った人達は
プロレス界の大問題児の北尾の巨像が崩れ落ちる光景に
胸が空く思いのプロレスファンの方が多かった筈。
立ち会ったルーテーズは「北尾は弱くなった」とコメントしていましたが。

UWFインター初戦の山崎戦は猪木、坂口構造で言えば
勿論、No.2の坂口の役目。
高田との決戦を煽る為に負け役を受けた立場。


格闘技世界一決定戦 高田VS北尾(1992)※一部無音



しかし、ここ迄お膳立てして、次の高田戦へと持って行く流れで
勝敗を巡り北尾が問題児ぶりを発揮し。
と、北尾という大物はこれからも抗争で使える大きな価値がある選手。
UWFインターとしてはこれっきりという事は無いと思うのですが
まあ、過激な事を仕掛けてきたUWFインターですし、何処まで信じれたか?
そういう面では北尾の揺さぶられる心情も少しは気にはなりますが
高田、北尾の直接対面での話し合いでも
どういう話で落とし所をつけようとしたのか?は
高田の本「泣き虫」には書かれていなかった記憶があります。
(エグさを期待したのですが、高橋本の衝撃に及ばず売却してしまいました)
「ガチンコでやるか?」という高田案にも北尾は頭を縦に振らず
結局「引き分け」という所で決まったそうですが
UWFインター側は問題児、北尾に憤慨していた様で、
北尾が「あっ、キックは全部カットしますんで」と言った言葉を言質取った事にし
もうシュートの蹴りを入れるのという態勢であったのか。
UWFインター内では「入っちゃったらゴメンナサイ」という暗黙のルールがある事は
よそ者にして良い訳は無いのですが
高田のハイキックで北尾が崩れ落ちる姿は何とも驚きでした。
当日、夜のニュースコーナーで観たのかな?
ここまで北尾を叩きのめした高田は最強!という名を得ても何らおかしくは無く
週間ゴング発売日、朝コンビニでGETし通勤電車で貪る様に
具体的試合内容を読んでおりました。
正直、私も胸を空く思いでした。
モロ、顎から上にハイキックがヒットしておりますがな。
ブック破りが完全に、してやったり!と。
プロレス界で散々トラブルを起こし新日本、SWSと完全追放されたからには
北尾に対してはどう扱っても良いという空気が出来上がっていたのか?
そこも気になります。

もうここで北尾の商品価値は暴落。
お互いの利害が一致した形か?WARに本格参戦で
北尾の価値は誌面上では上がりましたが世間ではどうだったのでしょう?
高橋本読む迄、私はプロレスラー最強説で理論武装しておりましたし。

その高田も新日本プロレスでは上を行かれ
武藤にまさかの足4の字固めでギブアップという。
長州がUを消す!と言った様に後輩の橋本に三角絞めで敗れ
年間ベストバウト賞を受賞しようともUWFインターの価値が下がり
WARとの対抗戦等の後、結局解散という経営状況と。
熱狂的UWFインターファンの方々は本当に苦しかったでしょう。
落語家の滝川鯉津氏は後に橋本が小川セメントでやられた事に
大喜びしたそうな。
私は雑食なので何処ファンという事は全く無かったのですが
UWFはタイミングも合わずコテコテ流血試合試合が好きな私は
食指が動かなかったかな?ビデオも高いですしね。
テレビで一度特集されたUコスモスしか知らないのです。
船木の台頭とかも全く存じずでしたし、嗚呼、解散したんだという位、
逆にFMWのコテコテ路線に関心が言っていたので。

しかし、後のヒクソン戦は当然プロレスファンとして
新日本プロレス出身選手として熱烈に期待していた勝利とは
程遠い惨敗劇は私の97年度の一大事件として脳に刻まれるショックな出来事。

あの時喜んだ、北尾を倒した最強伝説が後々の
武藤、ヒクソンの敗戦へと、どーにも頭が行ってしまうのですな。
武藤もヒクソンも高田の先の動きを読んでいたと言われますし。

因みにこの頃は週一度の楽しみとして毎週水曜日に
週刊ゴングを購入しておりました。
会社の同世代の女子社員に見せると
必ず「高田さんカッコいい!」「船木さんカッコ良い!」でした。

と、何度も深夜の六本木で高田を見かけるとは
以前も書きましたがUWFインター勢との遭遇率はダントツ一位でした。
見なかったのは山崎、中野、田村位かしら?

完全ヒールとしてやられた北尾は角界と和解したような話を耳にした事が有りますが
最後は失明をし、闘病する生々しい姿は見ていて辛かったです。
その北尾はこの世に居ない、その現実もかなり重いです。

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5 コメント

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Unknown (Home+In+My+Shoes)
2021-03-15 11:49:25
こんにちは。この有名な動画は見たことがなく、後ほどの楽しみにさせていただきますね(*´ω`*)。

私がプロレスをよく見てた頃、北尾のデビューがありました。当時買っていた週刊ゴングではアポロとのアメリカ修行が毎週カラーで連載されていて、業界大期待を感じたもんです(*´ω`*)。

が、デビュー戦の微妙な勘違い・・・。ブックとか知らなかった当時でもビガロが盛り上げようと気を遣っていたのがありありで、新日ファンはこういうの受け入れないよなぁ、全日だったらよかったのにって思って見てました。

あ、すぐ新日・全日論になってごめんなさい。ああいう全日の温かさ(=ある種のぬるさ)を嫌って、より真剣勝負イメージの新日での成功を望んだと思うんですよ、北尾は。

デビュー前のゴングのインタビューでは「外人には興味ない、まずは自分が日本人で一番強いことを証明してみんなで外人とやればいい」「UWFのルールブックの項目が少なすぎて呆れた、相撲は遥かに細かい」と自身満々で、「こいつが簡単に勝ったらプロレスが舐められる」的なヒールイメージは既にできつつ(つくりつつ?)あったように思います。

馳浩のデビュー後の不人気ぶりと似た感じで。

さっきウィキ見たんですが、晩年は大変だったんですね。素直に型にハマって相撲やってるのが一番よかったように思いますが、それはできない人だったんでしょう。

大変な才能と自負が業界のルールを拒めたから追い出されたって点で、野球の清原みたいに感じます。

才能が生かされなかったことはプロレスファン(相撲も好き)として残念ですが、仕方ないですね。できなかったんですもん。

強さを競う格闘の世界と言えども、一人でやってるわけじゃないってこと、こういう形で伝わりました。そういう面ではピュアな人だったのかなって思います。

残念ですよね。
返信する
動画見ました! (Home+In+My+Shoes)
2021-03-15 19:13:21
いや、高田サイドとしてはこれ以上ないような試合でしたね。あんなに鮮やかにハイキックが決まったとは。前田や高田がUとして新日に戻った頃、慣れないキックを新日勢がよく食らってましたが、あんな感じ。

あんなに一方的にキック食らっては、格闘家・北尾のグレードは下がっちゃいますよね。

それにしても北尾のごついこと。腕の太さも尋常ではないですね。いやー、プロレス枠内で大型外人とガンガンあたってほしかった。時折相撲技も交えて。輪島ができなかったことをやってほしかったなー。
返信する
Home In My Shoesさん (太郎)
2021-03-15 22:10:32
もしかしてHN変わりました???(最近Google系がなんかおかしく)
先程、高田vs北尾をYouTubeで検索しましたら
真相はまだ不明気味のトレバーバービック戦が出てきて
ブック破りとも思われて仕方ないUWFインターの組織ぐるみが酷くて。
トプ画の「どんな言い訳もできない文句なしの勝ちかた」って
「泣き虫」読んで、いや言い訳だらけじゃん!と先程思ってしまいました。
バックランドやアレン戦も有りましたが、年齢的問題が有っても相手の名声を叩き落す位な事やってましたね。
北尾って何だか、元々脳や心に障害があったのかな?とか思ってしまいます。
北尾の人間性を褒める言葉は聞いた事ないですし、横暴な事をしたかと思ったら
自殺するする詐欺で若い衆に取り押さえられたりと
気分の波が激しかったそうで。立浪部屋問題もキッカケはちゃんこの味付けが?とかでしたっけ?
こういう問題行為が多い人間というか、もしかしたら脳の生態なのか?
こういう行為をする人間を馬場はスカウトしないと思うのですよね。
成功、不成功とありますが、ヘーシンク、輪島とトップを取ったアスリート育成で
ヘーシンクは失敗でしたし。そういえば北尾は優勝経験ないんですよね?
相撲もある種グレーゾーンですが、持って生まれた身体的ポテンシャルは相当なモノなのに
新日本は北尾の失敗で相当懲りたらしく、安田忠夫がスカウトされる時
倍賞鉄夫か?初対面で「ウチは相撲取りで一度懲りているんだよね」と
言われた安田だそうです。話はズレましたがデビュー戦は一般新聞でも報じられましたね。
いきなりドームでビガロ相手にデビューとは驚きましたし北尾コールも凄かったですが
試合巧者のビガロをしてもドームデビュー戦でアレは‥ブーイングも凄かった。
この辺り、小川はプロレス合わせる才能を買われたのでしょうかね?橋本のリードのお陰なのですが。
北尾は相撲廃業後、何だか不明なタレント活動して当時、私が毎週購入していた
ビッグスピリッツ誌で人生相談コーナーを持っていましたが、毎回「怒!」となる内容で
不評で早々と終わった事が有りました。
多業界の闇は多いと思いますが、北尾は中々信頼関係を結べなかったのかな?と。
ナチュラルヒールで美味しいキャラなのにどの業界でもポテンシャルを生かせなかった
そういう残念さを感じてしまいます。
もしガチであの頃の高田と闘って、社長業も兼任していた高田が有利とは思えないです。
というか、後になってブック破りと汚名が付けられるなら
会社経営を抜きとしてファンはガチンコ試合での結果を知りたかったです。
バービック、北尾、コールマンと出てしまうと。
返信する
北尾は確かに得難い“逸材”だったと (凸椪)
2021-03-16 20:29:24
相撲時代は色々と晩節を汚すような行動で“石もて追われるように”角界を去ることとなった結果、定番のように“鳴り物入り”の特別扱いで「スポーツ冒険家」なる肩書きでプロレス入りしたところまでは良かったものの、新日・SWSと問題を起こしての離脱ぶりは、やはり人間性に問題アリ…といったのは納得させられました。それ以降もプロ空手団体・空拳道ともトラぶって、武輝道場なる自流を起こし、格闘家としての後進育成を理由に早期に引退するという、まるで嵐を巻き起こして過ぎ去ったような印象がありました。
ただ大横綱の故・千代の富士も相撲時代の北尾(双羽黒)には脅威を感じていたらしく、もし北尾の廃業がなかったら自分の現役寿命は大幅に短くなっていたろう…とコメントしていたのを読んだこともあったことから、北尾は角界でも非凡で得難い逸材だったのは確かでしょう!?ただ相撲界でもプロレス界でも、彼を特別視し過ぎたために、彼の天才的な資質や性格的なものも災いしたかと思えます。
髙田のUインターもこの試合の頃は、経営も楽ではなかっらようで、ブック破りを行ったのもムベなるかなという気もしますが、それにしても山チャンは対北尾、対オブライト、対小川…と損な役回りを務めていたのだなぁと思いました。
返信する
凸樫さん (太郎)
2021-03-17 23:00:22
ネットで北尾は試合のギャラを持ち逃げされた、なんてコメントがありました。
勿論、真実かは判りませんが。高田vs北尾の動画のコメント欄かか何かで。
スポーツ冒険家という?な肩書で芸能界入りしても何だか・・でしたね。
その頃「ビッグコミックスピリッツ」での人生相談コーナーを24歳で受け持ってました。
武輝道場もWAR後は何が有ったのかは分かりませんが本人不在のまま発展して行き
後のドラゴンゲートにつながりましたね。
千代の富士は神田伯山の「グレーゾーン」という高座で「星買いネタ」が気になりまして。
もし良かったら「グレーゾーン」観て下さいませ。伯山氏は実況アナの清野氏と今CSのテレ朝の新日本プロレスに関する番組持ってますね。
実際、Uルールで闘ってもブックで無かったとしたらどうかな?と。本当に最強同士だったのか?とも。
有明コロシアムで開催されたU-JAPANを観に行った時
「北尾に勝った男」がMMAルールのオクタゴンで闘っておりました。
対戦相手はドンフライの記憶があるのですが、ドンフライが完勝しまして。
どの業界にも非凡な才能を世に発揮出来ず世を去った天才は沢山いますが
北尾は優勝経験がないまま横綱に昇進したというポテンシャルは本物だったと思います。
特異な世界で特異な性格、人間性のまま角界を離れた残念な例だと思うのですが
横綱にまで成れたという成功は凄いと思います。
Uインターの人気と落日は何だか・・・色々無茶して来た気もします。
団体乱立とエースの絶対的な存在と。
山崎は人が良いのが結果面ではNo2だったのかもですが
団体内でそんなに権限が無かった様に思えます。(U本を読むと)そして今も業界で人気があるとも思います。女性人気もありますし。
返信する

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