第163回芥川賞・直木賞の候補作が16日、発表されました。
芥川賞候補には太宰治の孫にあたる石原燃(ねん)さんの作品がノミネートされました。
石原さんの母は2016年に亡くなった小説家・津島佑子さんで、津島さんは太宰治の二女にあたります。
太宰は津島さんが1歳の時、愛人と玉川上水に入水して亡くなっています。
忌日である6月19日、桜桃忌も近いですね。
太宰治は第1回芥川賞を落選していますが、雪辱を果たすでしょうか。
直木賞の候補には馳星周さんの「少年と犬」など5作品が選ばれています。
馳さんはデビュー作「不夜城」以来、7回目の候補です。まだだったんですね。
欧米の文学賞で知られているのはアメリカのピュリッツァー賞(The Pulitzer Prize)、イギリスのブッカー賞(The Booker Prize)、フランスのゴンクール賞(The Prix Goncourt)、そして言わずもがなのノーベル文学賞(The Nobel Prize in Literature)などです。
ピュリツァー賞は報道関係の賞のイメージが強いのですが、詩や小説を含めて21部門もあるそうです。受賞者はwinnerですね。