姉さん

母ちゃんが言うには、私が「ちび」と呼ばれるようになって、9年になるらしいわ。

9年の間色々あったし、後輩が来るたびに・・・




だって一番ってのは、一番じゃない?!

(母談「いや、一番お姉ちゃんって意味です。それにほら、ゴハンとか声掛けとかは先住猫を優先しないと、スネるって言われてたし」)



一番な私ですもの、そりゃあ、しっかりしてる所も見せないとって思うじゃない?

当然、新参者のチェックもするし、教育もね!




モカちんは、弱々しい文鳥のヒナみたいだったっけ。

控えめにくっついて来るから、私なりに面倒見たし、ルールも叩き込んだわ。

むぎは、ハナッから生意気で。私とモカが心配して様子見に行くと、喧嘩腰だったのよねぇ。

母ちゃんは「むーさんも、怖かったから精一杯、虚勢張ってたんじゃないのー?」って言うけど

子供は子供らしく。新入りは新入りらしく。ってのがルールだと思うの。

その点、コタは分かってる子だったわ。

子供って大きさじゃなかったけど、中身は子供ね

ただ、私と同様。大人猫達に囲まれて育ったみたい。そのせいかしら?気が合うのよね。



まったく、この歳になって、全力で遊ぶ相手ができるとは思ってもみなかったわ。



相変わらず、お水飲むのがあんまり好きじゃないし。子供の頃からのクセで早食いは治りそうもない。

で、偏食のまんまだし。よく吐くし。

母ちゃんは「吐くなら食うなー!」とか言って、時々ブチ切れてるけど、そんなん知ったこっちゃないし

吐いても元気なんだから、ほっといて欲しいわ～。


ま、時折キレてる母ちゃんだけど、けっこう付き合いも長くなった。

ちっちゃい頃は「人間なんて大嫌い」って思ってたけど、最近は「まぁ、悪くないかも」って思ってる。

だから、夜は、無防備な寝相で、そーっと肉球を母ちゃんのほっぺたに乗せて寝たりする。

それだけで、母ちゃんは私にメロメロ。ね?ちょろいわよねぇ。


割と日々快適だし、まだまだこの生活でいこうかなって思ってる。



・・・・なーんて。思ってくれてれば良いなぁ

ちび、むぎ、誕生日おめでとう