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「たびっと」のたび・まち・ひと ... やぶにらみと言われても

旅行が好きで、その旅行「前」「中」「後」や「旅行」「街」「人」を思うまま、感じるままになぐり書きしてみることにしました。

サンフランシスコ仮想旅行(旅の終わりに)

2006-08-06 | 仮想旅行


サンフランシスコ仮想旅行...書いていると「ぁっ、ここも行こう」とかになってしまう。
普段と言うか、実際に行くとせいぜい一カ所なのに...これだけいろんな所へ行くこともできるんやぁと思ってしまった。
でも、この「仮想旅行」でも行っていないところがある。チャイナ・タウンもそうだし、エンバカデロ、それにSoMa(South of Market Street)の辺りも...。
サンフランシスコから日本へ帰る「シーン」も書こうかなと思った。それは、いつもなら寝ているのにいつだったか目が覚めて飛行機に乗っていると日本海を飛んでいて、太平洋側は飛行機だらけなのかなぁと思ったりしたから。でも、これはあまりネタとしては今イチ。テポドンが発射された頃ならちょっと。。。全日空だったかは飛行ルートを変えたとか。

サンフランシスコは今のところ、年末の28日にマイアミから入る予定。マイアミからの便が取れずに、しかもワシントン(IAD)経由で入ることになっていたハズ。
この時は多分、パワーブックを持って行くだろうし「仮想」ではなく、また「リアルタイム」で書くかも知れない。

そして「仮想」は書いていておもしろかった。ぁ、ここがあった...とか出てくるので。でも、サンフランシスコくらいかなぁ? 「仮想」で書けるのは。。。ジャマイカ(モンテゴベイ)も書けなくはないが、あまりおもしろくない。行って何もせずただボォーーーっとしているだけで、せいぜいチャーリーたちと遊んでいる程度だし。。。
マイアミなら書けるような気もするけれど、見所(?)はあまりない。。。ニューヨークはあり過ぎて困る!

そんなことはどうでもいい。
ここでサンフランシスコに関係するサイトを書いておくことにします。(英)としてあるのは英語のサイトで何も書いていないのは日本語のサイト。

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★ 全般

(1) サンフランシスコ全般の案内で、レストラン、ホテルから映画まである(英)。
http://sanfrancisco.citysearch.com/

(2) サンフランシスコ観光局の日本語による案内サイト。このサイトでMUNIバスやBARTへリンクされており、乗り方・所要時間や料金等を知ることができる。
http://www.sf-japan.or.jp/index_f.shtml

(3) サンフランシスコの街角にあるフリー・マガジン「シャペロン」のウエブ版・日本語サイト。
http://www.chaperon.com/japanese/jpnmuseum.html


★ ショッピング

(4) サンフランシスコを中心にショッピング・モール等を案内。ユニオン・スクェア周辺店の案内やモール・店舗へのリンクもある(英)
http://www.bigmallrat.com/shopping-malls/san-francisco.html


★ 音楽(関連)

(5) ラスプチン:このブログでも取り上げて、僕がSFに行けば必ず寄るCD,DVD等の店(英)。
http://www.rasputinmusic.com/

(6) ブン・ブン・ルーム:フィルモア通にあるライブ・ハウス(英)。
http://www.boomboomblues.com/home.html

(7) ビスケット&ブルーズ:ユニオン・スクェアに近いマンソン通のライブ・ハウス。深夜近くになると、ここから西の方は”テンダロイン地区”になるので行くことは避けるべきだろう(但し、ここが危険ということではない)(英)。
http://www.biscuitsandblues.com/index.html

(8) ヨシズ:西海岸でも名の通った日本人が経営するジャズ・ハウスで、SFの対岸オークランドにある。まだ行ったことはないが一度は行きたいと思っている(英)。
http://www.yoshis.com/

サンフランシスコ仮想旅行(8:7日目はヘイトそしてバークレーへ)

2006-08-05 | 仮想旅行


サンフランシスコに来れば行きたくなるのが「ヘイト(アシュベリィ)」。ここはフラワー・チルドレン(ヒッピー)が誕生した地とかで、今もその空気が薄くなったとは言え漂っている。もちろん、ここのヒーローは「グレートフル・デッド」のジェリィ・ガルシアで今も”ガルシア人形”を売っている店もある。
そんな空気の街を何か買うでもなくぶらぶらするのが好きで、疲れれば「ピィプルズ・カフェ(日本語にすると”人民カフェ”とでも言うのが街では似合うかも知れないけれど、昔神戸の元町にあった”人民食堂”とはかなり雰囲気は違いが...笑)で一息ついたりが好き。

君はそんな街に行ってみたい? 
別にいいよって?
そんなこと言わずに行ってみようって! きっと気に入るよ。
うぅ~~~ん。。。

行きたくないと言っても連れて行くだろう。さっ、行こう! と...。
こんな感じで、もうすっかり慣れたMUNIバス#30に乗ってマーケット通へ、そしてここでMUNIバス7番か71番のバスをFラインと同じ乗場から乗ってちょっと店が並ぶところ、ここで間違って降りずにもう少し乗ると左手に芝生の斜面とその向こうに木立がある所(=ブエノ・ビスタ公園)の次で降りればいい。
ここから好きなように歩き、好きなように店を覗けばいい。

おっと! この角の店に入ろう。ここは古着屋でもなんと言えばいいか...まさしくリサイクル・ショップ。
古着が店の3/4を占めるけれど、その奥に家具もあるし、玩具もあるし、家電器具だってある。
昔、ここで古い「マック」が確か10ドルほどで置かれていたが、持って帰るには大きいからやめたけれど、こんなのがこんな価格で! と思うようなのがあるから楽しい。
そして古着。いっぱいあって見るのが面倒になってしまうのが”玉に傷”だけれど、忍耐強く探せばきっとイイものが見つかるだろう。
秋辺りに着ているジャケットは僕の好きな「ブルックス・バラザーズ」のスーツの片割れで、この店で8ドルで買ったもの、冬に着ているコーデュロイのジャケットもここで5ドルで買ったものだし。
シャツやTシャツなら1ドルからさえある。

新品と古着をごじゃごじゃにして売っている店も結構多い。もちろん古着には「used」とプリントされた値札がついているけれど。
この店にも入ろう。おっと、この店はデイパックなんかは預けないといけないから...預けると7とか15とか書かれた札を渡され店を出る時にこれと交換すればいい。この店はジ-ンズやジャケットが多い。
中にはヴィンテージ物と呼ばれるようなものも混ざっている時があるとか...。レザー・コートやカシミアのコートもまとめて展示されて、レザーなら15ドル程度であることもあるし、カシミアのコートもかなり手触りのいいものが100ドルほどであったりもする。

しばらく行くと「ヘイト・ミュージック・センター」という楽器屋がある。店の中程の辺りには「ギブソン」や「フェンダー」それに「エピフォン」などのギターがあり、時々その辺りで指弾とも遊びともわからない感じで若者が弾いていたりする。
店の左手奥に小部屋があり、ここには「マーチン」「ギブソン」「オーベーション」「タカミネ」なんかのアコースティック・ギターが置かれ、その小部屋の外には中古ギターがぶら下げられたまに桁を間違ってしまうギターがさりげなく下がっている。
でも、ここは見るだけに...同じ程度のギターならボストンで買う方がずっと安いし、掘り出しものを見つけたいならシアトルの「ローンズ(質流れ屋のようなもの)」巡りで狙った方がいい。

ぇ? 「GAP」に入るって? ヘイトで「GAP」はないだろぉぉ。。。もうかなり前に「GAP」が進出してきたけれど。。。
そうだ! 中古CDでも見て行こう。その名も「リサイクル・レコード・ショップ」の通り、昔のレコードもかなりの数であるし日本で買おうとすれば2~3万円は下らないかも知れないというジャズのオリジナル・レコードが5ドルほどで売っていたりもする。もちろんCDもあるし中古ならどれも10ドルもしないハズ。

そろそろヘイトの端まで来た。ほら、もう少し向こうに見えるのが「ゴールデン・ゲイト・パーク」でその手前の右にこの前食べたタイ料理の「PROYII」。
この辺りでバスを待とう。そうすればまだ人が多くなく座れる可能性があるから。でもまだ早い。場所は違うけれど、バークレーに行ってみようか。

パウエルで降りてBARTに乗り換えよう。パウエルからバークレーへは...3.25ドル。ラッキーにリッチモンド行きが来た。サンフランシスコのダウンタウン地域は地下を走り、ベイ・ブリッジの下あたりの海峡トンネルを越えると地上に出る。窓からはオークランド港かクレーンが見える。
このBARTはスピードの割に静かで乗り心地も良い。きっと広軌だからだろうけれど、新幹線のように横揺れがない。
と思ったりしている内にバークレーに着いた。バークレーはカリフォルニア大学バークレー校で、そのシンボルは熊でフットボール・チームは確か「ゴールデン・ベアーズ」
BARTの進行方向とは逆の方向に少し歩き、左折するとゆるやかな坂道となる。バスで行ってもいいが歩いても10分ほどだし街の雰囲気を楽しみながら歩こう。

しばらく歩くとUCB(カリフォルニア大学バークレー校)の生協がある建物のところに来る。
キャンパスに入ると金色に輝く熊が見下ろしている。後ろを見るとUCBのシンボル建物とも言えるセイザータワーがちょっと遠くに見える。
生協に入るとUCBのロゴが入ったTシャツやトレーナーが売られ、冬物にはSaleと書かれたボードが吊られていたりもする。
その生協を抜けて出ると、学生たちのコミュニケーション・キオスクがあり色とりどりの紙が貼られ風に揺れている。
それを見て左に行けば広いキャンパスで、その中には森のようなところもありぽつんと大理石でできたベンチがあったりもする。
けれど、今日はキャンパスの奥には行かずに出て、テレグラフ通に行こう。通りと大学とを分けるところでよくドラムを叩いている学生(?)がいたが今日は見当たらない。

テレグラフ通には歩道でTシャツや香を売ったりしている露天まである。いろんな国からここで学んでいる人がいるからだろうか、日本食や韓国なんかの安いレストランもある。
すぐのところには「タワー・レコード」なんかもあるが、もう少し行けばサンフランシスコで見た「ラスプチン・ミュージック」もある。ここはサンフランシスコ店とは違い1階と少しの2階だけでやたらと広い。そしてここには学生たちかどうかわからないけれど、自主制作されたようなCDが売られていたりするし、中古や廃盤CDが5枚で1ドルで売られていたりもする。
通りの右側にはヘイトと同じような古着屋がポツポツあるが、ここは若者それも女性用が多い。

もう少し行くと右手に本屋があり、この辺りで学生街らしさが薄れていく。以前はもう少し向こうまで賑やかさがあり、そこに楽器屋もあったけれど今はなくなってしまっている。
このテレグラフ通は学生の街ということがあってか昔の百万遍(京大の近く)の雰囲気に少し似ているように思うのは僕だけかなぁ。。。

来た通りを戻り「ラスプチン」で5枚1ドルのCDをジャケ買い(ジャケットのデザインや曲のタイトルなどだけで判断して買うのを、ジャケット買いとレコード時代に言っていたが今もそう言うのかなぁ?)して帰ることにする。

何か買った、君は?
ぁぁ、露天で立ち止まっていたと思えばTシャツを買ってたんだ...。
ちょっとお腹が空いたけれど、どう?
空いたなぁ...。
じゃ、軽く食べて帰ろうか。

カルビ・ウィズ・ライス...何や? カルビ丼?
出てきたのはお皿に白米が入り、その上に焼肉が載っていた、まさしくカルビとライス。。。お米がカルビの濃い味をあっさりとしてくれていいけれど、ちょっと失敗かなぁ? まぁ、4ドルだしこんなもん?

バークレー駅で切符を買い下りていくとBARTが停まっていて飛び乗った。が、これはフリーモント行きでこのままではサンフランシスコに帰れない。途中のマッカーサー駅で降りてデイリィ・シティ行きを待とう。もう陽が傾いて影が長くなっている。

サンフランシスコ仮想旅行(7:6日目はササリートに)

2006-08-04 | 仮想旅行


昨日はソノマへバスで揺られたからかよく眠ってしまった。昼前近くに起き、今日はどうする? 昨日より少しガスっている感じだけれどソノマ辺りとここサンフランシスコの天気はかなり違うようだし、ここでは晴れ。もっと早い時間ならどんよりとした空気だったかも知れない。
朝食がてらに「I.HOP(International House Of Pancakeだった?)」へ行こうかとなり、そうだ! フェリーに乗ってササリートに行こう ...と決定。「I.HOP」も悪くはないけれど、昔あった「テイスティ」があったらなぁ。。。と懐かしく惜しむような気になってしまう。この「ティスティ」は名前では普通の店だけれど、チャイニーズの家族が中国料理...と言ってもデリとレストランを兼ねたような店をしていて、モーニング・サービス(アーリィバード・スペシャル)はいつもオムレツだったけれど、それを頼むのではなく、普通のオムレツとジュース、コーヒーなんかを頼んだ方が安いという不思議な店だった。お母さんと娘であることが一目瞭然でよく似た顔で、奥の調理場でお父さんと息子が作っていた。隣にも同じような店がありそこはアメリカン・スタイルの店、「テイスティ」はちょっと大衆食堂のような感じ。で、この店は隣の店より朝は客が少なかったけれど、味はこっちが断トツ! いつだったか冬に来た時、うちの奥さんが「テイスティ」のスープが飲みたいと夜遅く一人トコトコと買いにでかけて、スープとチキン・フライを買って来たりもした。が、93-94年頃だったろうか行くと店がなくどこにでもあるお土産屋に変わっていた。どこかで新しい「テイスティ」をやってるのかなぁと通る度に思ってしまう。

「I.HOP」で食べピアへ行く。ササリートへのフェリーは「GGT」と「Blue & Gold」の二つがあるが、「GGT」の方が2ドルちょっとちょうどすぐにでも出るので安くそれに乗る。
港を出るとすぐに横を「Red & White」の遊覧船が追い抜いていった。すっかりガスは消えて左に「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」がはっきり見える。20-30分でササリートに着いた。

ここ=ササリートはサンフランシスコと全く違う空気。いつか誰からか聞いた「お金持ちはサンフランシスコに仕事場を持っていても、ササリートにのんびり住む」という話は、本当かどうか知らないが強ちウソではない空気。ちょっと坂の路を登ってギャラリーのようなアクセサリーのような店を覗いたり、海辺をぶらぶら歩いたり.....。白や淡いブルーグレーに塗られたボートハウスでもなく、海の中にしっかりと柱を築きその上に建っている家、道路と区別するところに低い柵と花が咲いていて、それが境界だとわかる。
何をするでもなく歩いたり、ちょっと腰を落としたりしているだけなのに時間は過ぎてしまう。ゆっくりと時間が流れているハズなのに...。 
そろそろサンフランシスコに帰ろうかと道を歩いていると、緑のラインが入ったGGTバスがやってくる。
すぐそこにバス停。ちょっと走りながら手を振ると待ってくれたので飛び乗る。

フェリーより時間がかかるが「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」を通って帰るのも悪くはないし、料金も3.25ドルと安い。バスにはあまり人が乗っていない、1,2,3...全部で10人にもならないから待ってくれたのかな? バスは山あいの峠のような道を登って行き、登りきったところはもう「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」。橋をくぐる船が小さく見える。
サンフランシスコに入ると途端に車が増え、バスのスピードも遅くなる。終点のバス・ターミナルまで行き、そこからマーケット通に戻った。バスで帰るか、Fラインにするかとふと見るとケーブル・カーが空いているようなのでケーブルで帰ることに。
昔よく泊まった「ホリディ・イン・ユニオン・スクェア(今はクラウン・プラザに格上げされている)」の横を駆け上がって、チャイナタウンへ曲がって「ケーブル・カー博物館」を過ぎてランバード通に。

ここはサンフランシスコの見所の一つとなっている、くねくねとカーブが続く急坂の道があるところ。
いつかここを大のオトナが子供の三輪車で駆け下りるレースをしているビデオをウエブで見たことがある、あれやってみたいなぁ...。この坂道の主役は車道。その車道の脇に歩道が殆ど階段となってある。
下ってくる車を見ながら歩いていると下(レェベンワース通)まで来てしまった。行きはよいよい帰りはこわい。。。だ。バス通のコロンバス通に出るか階段を上がってケーブルに乗るか...。
このランバード通はちょうど坂道の頂上になっている。ここから北(海)をみるとまるでパノラマのように海がひろがって見え、ここも写真ポイントになっている。

そこから歩けなくもないが坂道を下がるのは疲れるので、ここでもう一度ケーブルに乗る。
ケーブル・カーの警笛は屋根の鐘を運転手が紐を引いて鳴らすシンプルなものだけれども、それだけにおもしろいし確かこのコンクールもあったようなことも聞く。
極々ふつうに鐘を鳴らす運転手もいれば、よくもこれだけリズミックに鳴らせるなと思う運転手も。おまけに運転手と車掌さんはコンビとしてある程度固定されているのか、掛け合いで乗っている人たちを笑わしたりもする。
ノースポイント通を過ぎたところでケーブルが停まり、大声で「ここが終点だから皆降りろぉーーーっ!」と。見ればケーブルが何台も連なっている。

「キャナリー」「アンカレッジ」と古い倉庫を改造したちょっと小さなショッピング・センターでお茶を飲み、ホテルに戻る。
ん~~~ 今日の夕食はチャイナ・タウンで食べる? 本当なら「エンバカデロ・センター」にある「ハーバー・ビュー・レストラン」で中国料理を食べたいことろだけれど、去年の年末に行けばクローズドだと貼紙がされていたし。。。サンフランシスコでの好きな店がまた一つなくなった。。。二つを補うお気に入りの店は見つかるのかなぁ。。。

サンフランシスコ仮想旅行(6:5日目はワイナリーへ)

2006-08-03 | 仮想旅行


せっかくサンフランシスコに来たんだからカリフォルニア・ワインの一大生産地である「ソノマ-ナパ」辺りへ行ってみようと、昨夜いくつかのツアー会社を調べてみた。「ワイン・カントリー・ツアー」どこも概ね9時間で料金は安いもので58ドル、高いもので80ドル。
サンフランシスコの街でよく見かけるツアー会社は63ドルだった。少し高いが”馴染み”のせいでここに電話をすると朝9時にホテルでピックアップすると。朝9時にピックアップしてもらうには遅くても8時半にはベッドから出ていないといけない。ちょっと辛いような気がしないでもないが、それを頼み予約番号をもらった。

朝9時前、ロビーに降りて”エキスプレス・コーヒー”を飲んでいると「グッド・モーニン! Mr.たびっとさんいますかぁ?」と。「グッド・モーニン! アイム・ヒヤァー!」と手をあげると、にこにことおじさんは「今日はよく晴れていい日だよ」と言いながらホテルの前に停めた大きなバスへ連れてくれた。
えぇ? 誰も乗ってないやん...と思っていると、「これからツアー・バスの所に行って、お金を払ってツアーに出かけるよ」と。たった2人とわかっているのにでかいバス。。。と思っていると、ギラデリ・スクェア近くで停車。オフィスに行って予約番号と名前を告げ代金を払うとバウチャーだと言って、予約番号・名前と人数・料金がプリントされた紙に緑のサインペンで「#7」と大きく手書きされ、「#7のバスにこれを持って乗ればOKだよ」と。
でかいピックアップ・バスは2人だったけれど、レンタカー・シャトルのようなちょっと小さなバスには、ちょっと年老いた夫婦に僕と同じくらいと思える夫婦、それにちょっと若いカップルの6人。それでも座席は半分以上空いているが、揃ったので出発だと言いながらドアを締め走り出す。

ベイ・ブリッジを越えてそのままハイ・ウェイを走り、小道? 農道?と思うところへ入って行き停車。
ここが最初のワイナリーらしい。まるで家族でワインを作っているような所で樽を寝かせたところや、何か作業をしている所を通ってもう一度玄関に。ここはワイナリーというよりトイレ休憩のような感じ。でも風が涼しくて空が高く気持いい。バスはそう停まっていることなくすぐに出発。

次に着きワイナリーの人らしい女性が一人づつに「ハイ」「グッド・モーニング」と声をかけて、全員降りたところで説明をしながら歩く。最初に連れて行かれたところは昔の葡萄絞りの機械。なにやら樽を改造したようなものの上に錆ついた撹拌器のようなものがつけられている。そして次は今の機械、ステンレスでちょっと精米機に似たような機械だけど、もっと単純そう。その横には葡萄の実をつけていた小さな茎が乱雑に積まれていて、少しまだ葡萄の香いがする。  樽を寝かせた少し暗い部屋を出ると、そこは木陰の下に公園にあるようなピクニック・テーブルがあり、その一つにバケツやワイン、それにグラスがキラキラ光ってる。
そのグラスに赤いワインをついで、一人一人に手渡しそれではと飲む。...美味しい!
陽にかざすとキラキラするグラスとまさしくワイン色というような透き通った赤が美しい。
しばらくすると今度は白ワインが配られた。風よりもう少し冷たい感じで、少し葡萄の香りもするような...こりゃ美味しいわぁ~~っ。
木陰の向こうはワインの販売所で自由に行けば良い。年老いた夫婦が1本、2本...ぁ、6本も買ったぞぉ。
ぐるっと建物をまわると葡萄畑が一面に続いている。そして葡萄畑と今いるところを分けるのが薔薇の花。
ん~~ いい感じ。それに右を見るとなだらかな枯草(?)の丘があり、その手前に使い古したような大きな木樽の蓋(?)が何枚もちょっと傾いて放置されていて、その向こうは柵。何だか西部劇に出てきそうな風景。

バスに乗るとみんな赤いワインとまではいかないが、ロゼとも言えるような顔色になっている。少しアルコールが混ざりバスの揺れと心地よいエンジン音についうとうととなってしまう。
どのくらい走ったかわからないけれど、ちょっとした街に入りそこの芝生広場のようなところで停車。
ここでランチ・タイムらしい。バスを降りて少し行くと「SONOMA State Historic Park」と書かれた看板がある。そしてもう少し行くと古い映画のセットのような建物が...その中に入ると古い武器や、木でできた車輪の荷車が展示(?)されたりしている。
そこを出て歩いて行くとサンディエゴやアルバカーキの”オールド・タウン”を少し落ち着かせたような感じで土産物屋やレストランが並んでいる。
パティオの木陰があるレストランに入った。君は何にする? 赤いギンガム・チェックのエプロンをした若いウエイトレスがやってきた。「僕は...チキン・サラダとペプシ。ぇ、ぇっとぉ...ドゥ・ユゥ・ハブ・ビーツ? レッド・ビーツ...スィート・アンド・サワー...」 ウエイトレスはちょっとけげんな表情をしてすぐに「OK! ドレシングは?」とにっこり、「サウザント・アイランド・プリィーズ」。。。OKってわかったのかなぁ?

で、でかいっ! それに、僕の大好きな確かビーツとかレッド・ビーツという”赤カブの甘酢漬”がどっかと周りに載り、真ん中には美味しそうででかいグリル・チキンが載っている。通じた!(^-^)v 日本ではなかなかないこの”赤カブの甘酢漬”にこれまた少し甘い”サウザント・アイランド”をかけて食べるのがアメリカでの楽しみの一つ。快晴の見本のような天気で木陰は少しだけ涼しい、こんなところで食べられるのはこの上ないハッピィー!!! それにマッシュルームも美味しい。

天気といい、昼食といい、すっかり上機嫌でバスに戻る。若いカップルだけまだだったけれど、すぐにやってきて出発。
葡萄畑の中を走り着いたのは、ちょっとスパニッシュ・テイストが感じられる大きな建物があるワイナリー。塗装が剥げたのか、それとも塗装せずそのままなのか分厚く大きな木のドアを開けるとそこには樽がずらりと並んでいる。階段しか行くところがないのでそこを登ると大きなレストランのようになっていて、その横にティスティング・カウンターがある。そのカウンターの向こうには何種類かわからないほどのワインが並んでいて好きなものをテイスティングできる。適当に「それっ」と指差しもらう...ん~~ さっきの方が美味しかったかなぁ。。。
バルコニーのようなところがあり、そこに出てみると小高い丘を利用して建てられた建物だったことがわかった。バルコニーではなく丘の上に当るが、そこから見える景色は葡萄畑とカリフォルニアらしい枯れた山なみ。
ここでも老夫婦は大きな段ボールで窓がある箱を持ってバスに戻ってきた。にこにこしている、きっとワインが好きなんだろう。そして、そのおじさんはロゼ以上の顔色になっていた。

バスのドライバー兼ガイドが、これから戻りそれぞれのホテルに送っていくけれど、もう喋らないからいい気分で酔ったまま眠るなり外を見るなり自由にしていていいよ...と言い出発。
目を覚ますと見覚えのある街なみで、いつかサンフランシスコに戻っていた。ちょっと疲れたような気がするけれど、きっとまだ少し酔っているのかも知れない。

サンフランシスコ仮想旅行(5:4日目は海と公園に)

2006-08-02 | 仮想旅行


昨日はショッピングを楽しんだので今日は海に行ってみる。海と言っても「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」から東のサンフランシスコ湾ではなく、西の太平洋に...。
昨日のようにMUNIバスでマーケット通へ行ってもいいし、Fラインで行ってもいい。そして、昨日と同じように地下に降りて今日はNラインに乗ろう(JUDAHと表示)。乗ってうとうとするのもいいし、本を読んでいてもいい。行き先は終点なのだから...。

終点に着けば来た電車と同じ方向に歩いていくと大きな通りがある。そこを渡るともう太平洋。右手に「クリフ・ハウス」と呼ばれる建物が遠くに見えるし、左を見れば波しぶきに煙る海岸線がずっと続いている。ここはビーチとは言え、夏でも泳げないだろう...強い波があるし、きっと水温も低いだろうから。
浜(ビーチというより浜という言葉が似合う?)では子供が遊んでいたり、犬と散歩している人もまばらだけれどもいる。信号機をみるとカモメが休んでいたりもするのどかな風景だ。波が打ち寄せる辺りは黒砂のように見えるけれど、乾いたところをみると茶色っぽいグレー。案外あるようでない浜の色のような気もするかなぁ...。それとも日本っぽい色? そりゃそうだ、この海の向こうは日本なんだし。
浜へ来たところを渡って、ちょっとここでお茶休憩をしよう。ちょうどそれに都合がいい目立つ色の喫茶店があるから。

一休みすれば「ゴールデン・ゲイト・パーク」へ行こう。ここから歩いて北に2ブロック先だけれど、観光にいいのはこの公園の東だろうし、歩くと東西に5-6Kmあるからちょっとたいへんだ。ここは乗って来た電車でトンネルに入る手前の駅で降りてヘイトまで行きそこから公園に入るのがいい.....。
バスが右折した辺りのヘイトで降り、バスと反対方向にあるいて行こう。
そうだっ! ヘイトまで来たんだし、ここでよく食べるタイ料理「PROYII」で昼食にしよう。この店、ちょっとわかりにくくしかも間口が狭いから入り難そうだけれど大丈夫! この店はヴィクトリアン・ハウスを改造して2階が店になっている。窓から明るい陽射しが入ってエア・コンが効いて気持いい。向こうのテーブルではお母さんのグループ5-6人が楽しそうに喋りながら食べている。こっちでは若い男の子がタイ・カレーをお代りして食べている。
...えぇ~っと僕は「フライド・ライス」に「カニ」を加えたものを注文。君は何にする?
「フライド・ライス」にはスープと春巻き1ケがついてくる。カニは1ドル追加になるけれど、どっさと入れてくれるし美味しいから僕はいつもこれ。これだけで6ドル95セントだったかなぁ。

食べ終えて「ゴールデン・ゲイト・パーク」に...。ここは改修を終えて一昨年だったからか温室がオープンになっている。遠くでみればただきれいな花だけれど、近づいてみるとちょっと変わった花なんかがある。みんな思い思いに公園を楽しんでいる。木陰の細い路を行くとちょっと濁った池が…おぉぉっ! 亀やん!
公園内には”研究所”のようなものがポツポツと建っているし、日本茶庭園なんかもある。
公園を縦断する形で北の方に出て「プレシデイオ」を縦断するバスに乗ろう。...28番のバス来ないなぁ。。。ぁ、来たきた! バスはすぐに鬱蒼とした森に入りトンネルにも入った。そのトンネルを抜けて左に曲がればもうそこは「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」の入口ゾーン。橋架柱がいやに大きく見える。バスを降りて森の方に人が歩いていく。ちょっとついて行ってみよう。
おおっ素晴しい! 太平洋の波を受ける崖とその向こうに「ゴールデン・ゲイト・ブリッジ」がまるで絵のように見える!

さぁ、ぼつぼつ帰ろう。今度は28番のバスに乗りフィルモア通で一旦降り、1ブロック北のチェストナット通から30番のバスに乗換えよう。後は見慣れた街の風景が見え、そこで降りるとホテルはもう目の前。
よし、一旦部屋に戻ってシャワーでもして夜はライブ・ハウスへでも行きブルースを聴こうか? ん? 賛成? よぉ~~~しっ、じゃ「ユニオン・スクェア」の近くになる「ビスケッツ&ブルーズ」に行くとしよう。