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仮面ライダー THE FIRST(ネタばれあり)

2005-11-06 02:13:43 | Weblog
40台前半から30台後半の方は、思わず触手がヒクヒクする映画ではないかと思います。上映館が劇少なので、1時間かけて見てきました。
感想は・・・・・昔の仮面ライダーや平成ライダーのノリを期待していると裏切られます。どちらかというと昔の初代仮面ライダー世代に向けた、大人のための仮面ライダーとしてとらえた方がいいかも。

良かったと思った点は、オリジナルのようにライダーのマスクが装備品として扱われている点です。そのため原画であるように、マスクを脇に抱えて素顔で立つシーンなどが再現されていました。またライダーキックなどの技が超必殺技としてではなく、戦いの中の技の一環として描かれていたのは好感を持てました。戦いのシーンがカンフーっぽいというのはありましたが・・・。実は予告で、真っ暗の中、爆発を背景にサイクロン号でジャンプをしているシーンは、石ノ森章太郎の原作漫画を彷彿とさせる絵で、かなり惹かれたのですが、本編には現れず残念でした。怪人が着ぐるみ怪獣ではなく、ライダーと同じようにマスクを脱ぐと素顔が現れるというのも良かったですね。あくまでも怪人もライダーも人間を改造して作ったので基本的に同じ扱いになっていました。怪人の特殊技がちゃんと描かれていないという問題はありましたが・・・

悪かった点は、後半に行くに従って、ちょっと話をハショリすぎという感じが拭えなかった点です。90分の映画だったのですが、120分作品だったら、もっと矛盾が押さえられたのではないかと思いました。たとえば、本郷猛が立花藤兵衛からサイクロン号を受け取る時、立花藤兵衛は本郷猛の身に何が起きたかを知らないんです。単に行きつけのバイク屋という扱いなのに、新しいバイクができたが、お前なら乗りこなせるから乗ってみろといきなり渡してるんですね。やっぱり原作どおりに、ショッカーが作った物を盗むとか、立花藤兵衛が、事情を知って本郷をサポートするための足としてサイクロンを開発提供という形にしてほしかったです。
つぎに、リジェクションを行わないと改造人間は死ぬ(人工透析みたいなもんです)という設定で、なぜか本郷猛にはリジェクションが必要ない。なぜだーと、ショッカーが疑問に思う。そこまではいいんです。しかしその後がダメダメです。ショッカーは改造が完全にうまくいった実例だと言って納得してしまうんです。もうちょっと深く追求してほしかったですね。また一文字隼人は、本郷猛と違ってリジェクションに苦しむんですが、最後の方になると、その問題がどっかへ行ってしまっているんです。どうやって解決したのか説明してくれないと・・・。一文字隼人は、最後に格好いい台詞吐いて立ち去ってゆくのですが、いずれ禁断症状がでて死ぬんかなーとしか解釈できんのですが・・・だとしたら、最後の戦いの中ではリジェクションの禁断症状はどうしてたのよ?
そして、怪人の特殊技がちゃんと描かれていないという点。たとえば蜘蛛男の特殊技である蜘蛛の糸とか、蛇女の毒などがちゃんと描かれていないのです。それらの特殊技を何かの形で見せてほしかったです。
最後の矛盾は一文字隼人が、どうやってサイクロンを手に入れたのかがわからないです。直前まで本郷と一文字は争っていたのに、次のシーンでは仲良くサイクロンに乗って現れるんです。一文字と立花籐兵衛のつながりはどうなってるの?

石ノ森章太郎の原作漫画を踏まえて、現在にアレンジしようとしてしくじったという感じでしょうか・・・しかし、その努力に免じて65~55点ぐらいはあげてもいいかと。
どっかのライダーのように、バッタとかけ離れていたり、バイクにうまく乗れないとかよりはマシかも。

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