紅葉は葉が紅色に変わる、カエデなどは代表的。黄葉は葉が黄色に変わる、イチョウは代表的。所用の途中に、豊かな樹林の色彩に覆われる練馬区・光が丘公園の横をぬけることから「どうぞといわんばかりの大駐車場」に誘われて、ちょっと歩いてみようということになった。遊ぶことは即決である。
この公園で特に惹かれるのはイチョウ並木の黄葉である。黄色の絨毯を踏みしめながらの散策は、いつもながら時間が止まったようなゆったりとした気分に包まれて爽快極まりない。
晴れ上がった上空からそそぎこむやわらかな日差しをぬって鳩が飛び交う公園をゆっくりと見渡しながら歩いているうちに、木立の中に思いがけない老婦人を発見した。「アレッ、あそこに座り込んで筆を走らせている人、ひょっとしたら鈴木さんじゃない?」「えっ、そんなこと・・・嗚呼そうだ・・でも何故一人で・・・」そう語りながら近づいたが、気配も感ぜられないくらい一点を凝視して筆を動かす、その様子に声をかけるのをためらい、ひとまわりしてからにしようと、そっと離れた。
この婦人は成増北口商店街当時の先輩、「ほかほか弁当」の看板を上げて一人で切り盛りし、やがて商店街での集客では常に上位にランクされた繁盛店に仕上げた人。当時斜め前で本屋とたばこ店を経営、競い合った店であった。新店舗改築の時には、ひとかたならぬ力を頂いた方でもある。いつしか一番の先輩友人となり、親族以上に心が触れ合っている現在である。
私たちより前に店を止め、ゆうゆうと趣味の世界に飛び込んだ人ではあるが「水墨の会」に誘ったのは私たち、天性の素質が開花したように、その上達振りと独自の筆法は、年月を重ねるたびに輝き始めていた。その彼女が、樹林の一角で今日は水彩のペンを走らせていたのである。
再び近づいてカメラを向けたが、身じろぎもしないその熱意は凄いの一事、しょうがない声をかけようということで、真正面に立って飲物を差し出した。えっと驚いたように視線をこちらに移して、やっと確認。「あれ、どうしてここにいるの」それはこちらのせりふ・・・。
聞けば、水彩画の仲間と一緒に来て、それぞれが選んだ場所で描いているのだという、飲物とパンを買ってきたが、弁当持参というので飲物だけを手渡しているところに、お仲間さんが顔を見せたので別れた。その楽しそうな姿は、ほほえましくもあり嬉しくなった。趣味の世界ではあるが、80歳に近いのに、なおこの熱意である。
囲碁の学習に、この熱意ありやと、問われたような気持ちになって車に飛び乗ったのである。どこにでも学ぶものはころがっているのですな・・・
この公園で特に惹かれるのはイチョウ並木の黄葉である。黄色の絨毯を踏みしめながらの散策は、いつもながら時間が止まったようなゆったりとした気分に包まれて爽快極まりない。
晴れ上がった上空からそそぎこむやわらかな日差しをぬって鳩が飛び交う公園をゆっくりと見渡しながら歩いているうちに、木立の中に思いがけない老婦人を発見した。「アレッ、あそこに座り込んで筆を走らせている人、ひょっとしたら鈴木さんじゃない?」「えっ、そんなこと・・・嗚呼そうだ・・でも何故一人で・・・」そう語りながら近づいたが、気配も感ぜられないくらい一点を凝視して筆を動かす、その様子に声をかけるのをためらい、ひとまわりしてからにしようと、そっと離れた。
この婦人は成増北口商店街当時の先輩、「ほかほか弁当」の看板を上げて一人で切り盛りし、やがて商店街での集客では常に上位にランクされた繁盛店に仕上げた人。当時斜め前で本屋とたばこ店を経営、競い合った店であった。新店舗改築の時には、ひとかたならぬ力を頂いた方でもある。いつしか一番の先輩友人となり、親族以上に心が触れ合っている現在である。
私たちより前に店を止め、ゆうゆうと趣味の世界に飛び込んだ人ではあるが「水墨の会」に誘ったのは私たち、天性の素質が開花したように、その上達振りと独自の筆法は、年月を重ねるたびに輝き始めていた。その彼女が、樹林の一角で今日は水彩のペンを走らせていたのである。
再び近づいてカメラを向けたが、身じろぎもしないその熱意は凄いの一事、しょうがない声をかけようということで、真正面に立って飲物を差し出した。えっと驚いたように視線をこちらに移して、やっと確認。「あれ、どうしてここにいるの」それはこちらのせりふ・・・。
聞けば、水彩画の仲間と一緒に来て、それぞれが選んだ場所で描いているのだという、飲物とパンを買ってきたが、弁当持参というので飲物だけを手渡しているところに、お仲間さんが顔を見せたので別れた。その楽しそうな姿は、ほほえましくもあり嬉しくなった。趣味の世界ではあるが、80歳に近いのに、なおこの熱意である。
囲碁の学習に、この熱意ありやと、問われたような気持ちになって車に飛び乗ったのである。どこにでも学ぶものはころがっているのですな・・・