東方紅囲碁会のご案内を頂いたのが1月のこと、2月20日21日・箱根での一泊囲碁大会である。会の名称の謂れは分らないが、T大学のサークルの名称のようで、会員の大半は先輩・後輩の囲碁愛好者、それに会員の友人と言う繋がりも加わっての囲碁仲間の集いである。
三年前に、この仲間に入れていただいた。全く面識のなかった人たちとの交流の始まりが、碁盤を中にしての挨拶からであった。初めての参加で、少し緊張もあったが、対局開始と共に明るく温かい雰囲気に包まれ、すっかり時の過ぎるのを忘れて最後まで席を暖め、席亭夫人の手料理を肴に久々のビールで乾杯をと言う有様。以来3年に亘る会員なのである。
前書きが長くなったが、幹事役の大関、桐本両氏に声をかけていただき、箱根での一泊の囲碁大会、今回で2回目の参加である。
当日、小田急の新宿駅西口に集合。タクシーで乗り付けたkさん以外は時間前に顔あわせ、突然の腹痛に襲われて心配したのは私だけ、食べず飲まずでロマンスカーに乗り込んで、仲間の皆さんの快活な舌合戦に飲み込まれて、いつの間にか復調。箱根鉄道に乗り換えて強羅駅、待っていた送迎バスに乗り込み饒舌益々盛り上がる。
寒いと思った箱根は、残雪は所々にあったが東京より暖かい、
急な勾配を右に左に巧みなハンドルさばきで登り、会場の箱根荘に到着。部屋割りもそこそこに、用意の整っている大部屋に荷物を抱えたままなだれ込み、すぐさま対局開始である。決められた部屋に入る気配は微塵もない。時を惜しむように石を握るのである。囲碁に憑かれた11人、例外はいないのである。3時ごろから夕食を挟んで夜10
時過ぎまで打ち続け、「この部屋もお風呂も終りになります」の声で、打ちかけやむなしの閉会。
ここで決められた部屋に入る。これがいつものパターンである。今回は珍しく勝ち進み夕食時点で6連勝。「ひょっとすると」と考え出したら、たちまちポカの連続いや実力、このあと翌朝の対局(早朝6時から朝食をはさんでチェックアウトの10時まで)で4連敗でザ・エンド。いつもの常連が商品の山分けである。睡眠時間の不足は帰宅後でゆっくり取るのである。元気なお仲間は、このあと湯河原から山歩きを楽しむという。実に羨ましいかぎり、いつかこの仲間にも入れてもらえるかもと考えている。