どらやきのあんに秘めたるカナリヤの
声ぞ小さが野に放たれや
昨日久し振りに映画を見て来た
河瀬直美監督の「あん」です
淡々として流れて行くストーリーで
感情の起伏を抑えて展開していくような
それでも見終わった後には
思わずどらやきを買ってしまう
そんな映画でした
観客の半分以上は
どちらかというと高齢者の方が多く
主役の樹木希林さんの演技なのか
撮影場所が影響しているのか
わからないけど
そういった方々にも
見やすいことは確かなようです
そこかしこにある
偏見や差別が
今なお現実社会に
残り続けている事や
もしかすると
これからも形を変えて
残り続けて行くことが
おいしいとか
美しいとか
悲しいとか
感情を持つことが
素直に言えない世界が
今 ここにもあることが
主人公のおばあさんが
預かった鳥を
放してしまったけど
実は僕もその方が良かったと
思っていたから
そして祈念樹の枝に
いつかは飛んで来て欲しいと
誰もが土に還るのだから
帰りに上映スクリーンの入口前で
売っていたどらやきを
僕も買って食べたけど
220円といつも食べてる物よりは
高めの値段と思いきや
山田養蜂場の蜂蜜入りで
しっとりとした皮と
あまり甘くない粒あんは
映画のように
あっさりとした旨さに
仕上がっていました
予告で流れていた
タイトル忘れたけど
イギリス版「おくりびと」
次に見ようかな
初恋亭夢中