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京の一枚

京都 深泥池(みどろがいけ)の「豆塚」


むかしむかし洛北の深泥池には「豆塚」という塚があったそうです。


平安京の北に、鬼たちが毎晩出没し悪さをして人々を困らせていました。


この鬼たちは貴船の谷に住み、地下道を通って 深泥池の畔の穴から地上に出て騒いでいたのです。


そこで人々は、鬼を退治するために鬼が嫌っている豆を投げ込んだところ、鬼は静かになり出てこなくなりま した。


それ以来、鬼の出入りする穴に節分の豆を捨てるようになったそうです。

これが節分に豆をまき、鬼を追い払うことの始まりとも言われています。


文献には、この穴の跡に豆塚があったと記されていますが、それが近くの貴船神社http://kifunejinja.jp/ではないかと言わ れています。




追われた鬼の行方!?




豆を投げられ追い払われた鬼達は、奈良の吉野の金峯山寺に暖かく迎えられていました。


そして鬼火の祭典で今までの悪行を改心し、すっかり「良い鬼」になっていました。


ですからこの金峯山寺では「福は内、鬼も内」と、他とは違ったかけ声で豆まきが行われるそうです。




どこに豆をまくの?


なまの豆をゆっくり時間をかけて炒り、切り火(※)をかけて神棚に供えたら家族揃ってパンパンと柏手(かしわで)をうって拝みましょう。




さー豆まきはこれ からです!


神さん、仏さん、土蔵、井戸、家の表、裏庭にも、「福は内?」と言いながらまき、お手洗いには「鬼は外?」と使い分けて、思い切り遠くに追いや りましょう。




節分に豆といわし・・・そして太巻ずし




炒った豆を自分の年より一粒多く豆を食べるのが節分の習わし。


また、この日には塩いわしを焼 き、家中、匂いと煙を一杯にして鬼を追い払います。


油がのったいわしには、大根おろしと麦ご飯がぴったりですね。


そして、いわしの頭をひいらぎの小枝につ るし戸口にぶら下げて魔よけにしましょう。


さすがに今では家の中を煙で払うことはなくなりました。


そして太巻ずしを1本、切らずにそのままその年の恵方 ? の方角に向かって無言でかぶりつくと1年間良いことがあるそうです。


話しかけられても 「………」なのです。




※写真は全て過去のものです。
































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