京の一枚

京都桜100シリーズ 高野川 NO.25


出町柳で賀茂川と別れた高野川は、松ヶ崎橋にかけて両岸の堤防はソメイヨシノの桜がズラリと並びます。


1.5kmにわたる桜並木です。


休日ともなれば多くのお花見客で賑わいます。場所柄、学生の姿が多いのも特徴です。


橋の上から眺めると両岸の桜を一望することができます。


穏やかな川の流れとその景色の美しさで人々の心を和ませていた鴨川。


古代、鴨川の上流ではお清めの儀式が執り行われるなど、神聖な場所として使われていました。


しかし平安時代になると、川の様子が一変してしまいました。


平安時代の鴨川は「暴れ川」として、人々に恐れられていたのです。


何度も氾濫(はんらん)を繰り返し、京都の町を襲っていました。


この氾濫ぶりは、当時院政を治めていた白河法皇が『平家物語』の中で、「賀茂(鴨)川のすさまじさは治めることができない」と記したほどでした。


度重なる氾濫によって水害や疫病に見舞われた京都の町は、「防鴨河所(ぼうがしょ)」を設けるなどして防ごうとしましたが、氾濫を治めることは難しく、江戸時代の角倉了以(すみのくらりょうい)による鴨川運河の開通によって整備されるまでの800年間、その猛威をふるったのです。


水鳥が舞う穏やかな今日の鴨川の形はこの頃につくられ、人々は鴨川と四季折々の景観を楽しみ、憩いの場として慕われるようになったのです。








■住所


京都市左京区他 賀茂川・高野川


■アクセス


京阪電車・叡山電車「出町柳」駅下車 西へ徒歩すぐ


※写真は全て過去のものです



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