京の一枚

京都 狸谷山不動院・しまい不動 


今回は京都市左京区白川通から少し入った狸谷山不動院ですが、境内までは階段も多くあることから、歩きやすい靴や服装でお出掛けください。


境内入口から250段もの石段を上がると、目の前にご本尊が安置された本殿がそびえ立っています。


本殿は享保3(1718)年に不動明王様が安置されていた洞窟を囲むような形で建てられています。



宮本武蔵の「一乗下り松」の戦いで有名な地に、『タヌキ谷のお不動さん』の愛称で親しまれるお不動様があります。


境内にはその名の通り「タヌキ」の焼き物が多く置かれています。


これは「タヌキ~他抜き~他を抜く」ということから、参拝者が置くようになったのが始まりだそうです。


他を抜くということから、商売繁盛や芸事上達の祈願に、芸能人やスポーツ選手も多く参拝に来られます。



ご本尊「不動明王」は平安京の城郭東北隅に鬼門守護として、桓武天皇勅願により祭祀されたもので、以来、タヌキ(咤怒鬼)不動明王として、悪鬼退散の霊験著しく、鎌倉時代建長年間(1249)に洞窟に安置され、公家殿上人をはじめ、都人の尊崇の的であった。


慶長九年(1604)には、剣豪宮本武蔵が、滝に打たれて、修行を続け、己に克つ不動心を感得し、享保三年(1718)には、木食上人正禅が、現内陣で、(洞窟を改修)、17年間参籠し、菩提心の開発に努め、狸谷修験者の先駆となる。


その後、修行場として各地から、参籠篭が馳せ参じたが、世の変遷と、為政者の干渉などあり、明治の廃仏毀釈には、あたら霊仏が草深く埋もれると云う、歎わしい事態となり、次第に荒廃したのである。






平安京東北の鬼門を守護する不動明王が祀られる不動院は桓武天皇勅願によって祭祀されたものといいます。


この日護摩法要が行われ、多数の参拝客が年の締めくくりに訪れます。








見どころ武蔵之滝


京福電鉄一乗寺駅から狸谷不動院に行く途中の雲母坂に宮本武蔵が吉岡清十郎一門の数十人と決闘をした一乗寺下がり松がありますが、この決闘に挑むにあたり修行をしたと言われている滝です。


修行の 末に武蔵は心の剣を磨き、不動尊が右手に持っている降魔の利剣の極意を習得し吉岡一門を一撃で倒すことができたと言われています。


今はこの滝で修業はできませんが、煩悩を清める滝として今も信仰されています。













■場 所: 狸谷山不動院


■期 間:12月28(※毎年同じ日程です)


■アクセス: 市バス5「一乗寺下り松町」


     叡山電車「一乗寺」駅下車 徒歩約15分

■お問合せ: 075-722-0025


■詳細ページhttp://www.tanukidani.com/


※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。


























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