一千年の祈りを今に伝える即成院の阿弥陀如来二十五菩薩お練り供養大法会は、現世極楽浄土の絵巻物をほうふつとさせる京洛の秋の名行事として広く知られています。
また御本尊阿弥陀如来と共に国の重要文化財に指定されます二十五菩薩坐像は、二十五菩薩が揃っての立体的仏像彫刻としてはわが国唯一の素晴らしい貴重な文化財でもあります。
金色の菩薩面・菩薩装束をつけた稚児25名を含め総勢300名近くの人々が橋を極楽浄土と現世にみたてゆっくり練り歩く姿は、独特の華やかな風景で観光客に人気があります。
菩薩が現世に来迎して衆生を安楽浄土へ導くという平安末期からの来迎思想を仮装と音楽で分かりやすく表現したもの。
場所は源信ゆかりの寺院。
「本堂は浄土、地蔵堂は現世」と見立てて、50mの橋を渡り、浄土と現世を往復します。
約1時間、僧侶の来迎和讃にあわせておごそかに練ります。
つかの間の浄土世界、ご覧になってみては
阿弥陀如来と二十五の菩薩
寛治8年(1094)に造られたという来迎の阿弥陀如来と二十五の菩薩。
寺伝では、恵心僧都作と言われていますが、近年は平安時代の代表的仏師、定朝とその弟子による優品とされています。
阿弥陀如来の高さは5.5メートル。
居並ぶ二十五菩薩もそれぞれ像高が150センチあります。
見上げるほどに大きい阿弥陀座像と二十五の菩薩の姿は、極楽浄土の世界を立体的に描いたもので、国の重要文化財に指定されています。
■場 所: 泉涌寺即成院
■期 間: 2022年10/16(日)
■時 間: 13時~
■料 金: 本堂:1000円 ※境内は無料
■アクセス: 市バス208「泉涌寺道」
■お問合せ: 075-561-3443
■詳細ページ:http://www.gokurakujyoudo.org/