京の一枚

京都 光の嵐山花灯路 2019年12/13(金)~/22(日)



京都嵐山花灯路
大河内山荘の夜間特別開館
小倉百人一首で知られる小倉山の南東にある名優・大河内傳次郎の別荘。
嵐山花灯路の公式H.Pでは「大人1,000円(お抹茶付き)」となっていますが、お抹茶無しだと半額で入れるようです。
小さなパンフレットは絵葉書付 き。

散り紅葉のじゅうたんが美しい山荘の秋景色を写した写真でした。
行灯の光が坂道をほのかに照らしながら奥へと導き、期待が膨らみます。
坂道を上り詰めると、広場に出ます。
向かって右手には床几が並び、夜景や綺麗な月も臨めます。
ライトアップされた松の間を抜け、中門(登録有形文化財)も潜ります。
寝殿造、書院造、数寄屋造等の日本の住宅の伝統的様式を組み合わせた建物です。
大河内傳次郎が最初に着手したのは持仏堂(登録有形文化財)でした。
彼はここで日々坐禅を組んでいたとか。
34歳にして仏教に深く帰依し、30年かけてこの山荘を創り上げた彼を駆り立てたものとは?


夜に愛でる生け花、流派の競演
普段は太陽光や部屋の明かりで鑑賞する生け花ですが、こんな見せ方はいかがでしょう? これだけ多くの流派の花の競演を観る機会は、そう無いかもしれません。
昼間しか歩いた事の無い嵯峨野・嵐山。
嵐山花灯路では、エリアごとに異なった姿の灯籠が楽しめます。
灯籠が無ければ殆ど真っ暗!という場所も多く、急な勾配こそありませんが、足元には気をつけて歩いて下さいね。
散策路には屋台も!
花灯路に合わせて、トロッコ嵐山駅などのライトアップエリアには屋台が出ていました。
山栗、肉まんに甘酒ノ晩ご飯前に歩いている私達にとってありがたい存在です。
中之島公園はイベント盛りだくさん
スターバックスコーヒーの出張バンには行列ができていましたが、回転が早いため意外に早く受け取る事ができました。
スタンドテーブルまであります。
コップは小さめで甘?い味ですが、ちゃんとスパイスが振りかけてあるのが嬉しい。
体と手指が温まります。

ひときわ異彩を放つ法輪寺
長い石段を登った先に目に飛び込んだのは、玉虫色に光る法輪寺!!
ほのかな灯籠の灯りとは対極にあるサイケデリックな華やかさです。
この「D-K(デジタルカケジク)」は、日本人の持つ無常の精神を表現しようと試みる光のアート。
これまでにもアメリカ・サンノゼや上海、熊本城や名古屋城、伊勢神宮など各地で投影されてきたそうです。
脇にある広場では、様々な灯籠が展示されています。
夜景が一望できるのも魅力的。

まとめ:一日では廻れない!
点灯と共にスタート、食事は散策後にするとして上記の行程でも約2時間半。
これに大覚寺(※2010年度は花灯路会場に含まれていません。)や宝厳院の夜間特別拝観等を1カ所加えると約3時間半で点灯終了を迎える、といったところでしょうか。
色んなイベントを楽しみたいなら、点灯開始前には到着して、行き先を絞ったり各催しの開催時間を確認したりしながら行動するのが良いでしょう。
そぞろ歩きの後は、温かい飲み物とご飯が恋しくなってきますね。

嵐山花灯路の灯りの正体は、お日さま
川と橋、お寺と神社、山と畑、アートと音楽、灯籠の光と夜景。
変化に富んだ道のりが、そぞろ歩きする人々を飽きさせない嵐山花灯路。
夢中になって歩いていると、ここが冬の夜道である事をすっかり忘れていました。
嵐山花灯路で使用される電気の全ては、京都市民参加型太陽光発電施設「おひさま発電所」で発電されたものだそうです。

見慣れているはずの景色が新鮮に映るのは、実は光の輝きを引き立てる闇の作用なのかもしれません。
まぶしいくらいの蛍光灯の中で暮らす私達にとって、光と闇が織りなす安らぎを再発見できるひとときを、花灯路で体験してみて下さい。



嵐山花灯路
http://www.hanatouro.jp/arashiyama/index.html











京都の古都なら http://www.e-kyoto.net/












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