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京都鵜飼 景勝地の夏絵巻:大堰川鵜飼開き(7/1~9/23(※毎年同じ日程です)


景勝地の夏絵巻:大堰川鵜飼開き


鵜飼は、風折烏帽子(かざおれえぼし)に腰みのの<昔ながらの装いで手綱を引き、約10羽程の海鵜を飼いならして鮎などの川魚をとる伝統的な漁法で、その歴史は古く嵐山の鵜飼は千年の昔から行われていました。


かがり火が川面に揺れる幽玄の世界を楽しんでみてはいかがですか?


川岸で鵜飼を見物する浴衣姿の女性が「涼」を誘います。


渡月橋の上からよりもやはり川面から見る方が独特の風情があってお奨めです。


鵜匠の手につながれた6羽の鵜は、船子(かじこ)のかいの音に反応して身を翻し水面の上と下を行ったり来たり。


白く光るアユを次々と鵜匠の手に戻します。


今も昔も変わらぬ鵜匠の装束は、いにしえの貴族の風雅な趣そのもので、景勝地ならではの醍醐味です。





鵜飼いの歴史


在原業平の詠んだ「大堰川うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり」の歌にもあるように、平安時代にはすでに行われていたことがわかります。


「日本書紀」神武天皇の条に「梁を作つて魚を取る者有り、天皇これを問ふ。


対へて曰く、臣はこれ苞苴擔の子と、此れ即ち阿太の養鵜部の始祖なり」と、鵜養部のことが見え、『古事記』にも鵜養のことを歌った歌謡が載っています。


織田信長は長良川の鵜飼を見物し、鵜飼それぞれに鵜匠の名称をさずけ鷹匠と同様に遇し、1戸に禄米10俵あて給与し、徳川家康は鵜飼いを見物した際、石焼きのアユに感賞して毎年アユを献上するのが例となり、鵜匠21戸に戸ごとに10両の扶持を給せられました。


鵜飼漁で獲れる魚には傷がつかず、ウの食道で一瞬にして気絶させるために鮮度を保つことができます。


このため、鵜飼鮎は献上品として殊のほか珍重され、安土桃山時代以降は幕府および各地の大名によって鵜飼は保護されていきました。



その一方で、鵜飼は漁獲効率のよい漁法ではないため、明治維新後に大名等の後援を失った鵜飼は減少していき、現在は数えるまでにその規模を縮小しています。


現在の鵜飼は漁による直接的な生計の維持というよりは観光事業として行われています。








●期間: 7/1~9/23(※毎年同じ日程です) ※8/16は貸切船のみ


●場所: 嵐山・大堰川(西京区嵐山)


●交通: 京福嵐山線「嵐山」駅・市バス28「嵐山公園」下車




●出船時間: 19時~、20時~(9月1日以降は18時半~、19時半~)




●料金: ・乗合船(1時間)は大人1,800円(浴衣割引有り) 小人(4歳~12歳)900円


・貸切船(予約制・約2時間・食事持込可)




40,000円(16人乗り。食事の場合は10人)~70,000円(27人乗り。食事の場合は20人)


・食事付き鵜飼見物船


 (貸切・10人以上、5日前迄に予約・飲物別途(持込可))


一人、7,000円




●お問合せ: 嵐山通船 075-861-1627






※川岸での見物は無料です。


※悪天候の場合、事前に上記にお問合わせ下さい。


※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。






●周辺情報


鵜飼の前に早めに嵐山に行き、松尾大社、鈴虫寺などの名所旧跡がたち並ぶ約3時間ほどの松尾散策もまた楽しいものです。


また、手頃なところでは嵐山公園、渡月橋、天龍寺なども嵐山をたっぷり満喫できます。


宇治川に夕暮れが訪れる頃、夏の風物詩、鵜飼が始まります。


平安時代以降から宇治川や桂川の鵜飼が大変有名でしたが、今では世界的にも知られ、内外の観光客を集めています。


宇治川では鵜匠が客船の周囲を回りながら披露してくれます。


そのため客船からも青い目や尖ったくちばしを持つ鵜の顔や魚を飲み込む時の1、2秒の早業も間近かに見られ、臨場感溢れる鵜飼を満喫する事が出来ます。

舞台舟「紫のゆかり」がデビュー! (昨年例。今年は未定)


源氏物語千年紀に合わせ、船上がステージになっている船に漁を説明する鵜匠が乗り込み、初披露!舞台の下には約40席が設けられ、板を外すと遊覧船に早変わりするという構造です。


10月中旬の「宇治灯り絵巻」では、船上での演奏会も検討しているほか、旅行会社や市民のサークルへの貸し出し、市民による船上コンサートや月見会など、観光イベントや演奏発表会等に幅広く活用できます。



●2001年に11隻の鵜飼・観覧船がお色直しをしました。


源氏物語にちなみ、「夕霧」「橋姫」などと名付けられています




●2003年から女性の鵜匠(うしょう)が登場しました。


全国でも数少ない女性の鵜匠の手さばきが見られます。



●川開きの日は、宇治市観光協会から招待券を配り、安全祈願の神事を行います。





●期間: 2019年7/1(月)~9/30(月) ※荒天・増水時は中止となることがあります


初日は川開き(17:30~)




●場所: 宇治公園・中の島、塔の島周辺




●交通: 京阪電鉄「宇治」駅から徒歩5分。


JR奈良線「宇治」駅から徒歩7分




●出船時間: 乗合船:18時半~19時の間に乗船、貸切船:18時~(相談可能)



●料金


※昨年度例 乗合船(1時間)は大人2.000円 小人(小学生以下)1.000円


貸切船(予約制・約2時間) 


●貸切船 10人乗り:27,500円
     15人乗り:41,250円
     20人乗り:55,000円 


★食事をとることもできます(要予約)


★食事の持ち込み、付近の旅館からの注文もできます。




●お問合せ: 宇治川観光通船0774-21-2328・宇治市観光協会0774-23-3334




●詳しくは:http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/




※悪天候及び天ヶ瀬ダム放流による増水時には、鵜飼が中止される場合もありますので上記に事前にお問合せください。

※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。






●周辺情報


宇治周辺には県神社、橋寺、宇治神社、宇治上神社、興聖寺、三室戸寺、萬福寺など見所も多数あります。


渓谷に四季折々の見事な自然景観を楽しめる天ヶ瀬つり橋までの健脚コースもおすすめです。


本格的な宇治のお茶を味わいながら、しばし古に思いを馳せたいなら、数奇屋造りの市営茶室「対鳳庵」。


宇治市茶道連盟に加盟する各流派が持ち回りでお点前を披露してくれます。


世界遺産の平等院から萬福寺のマニアックな塔頭まで。


主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。














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