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京の一枚

京都 華厳寺(鈴虫寺) 


一年中心和む音色が響く、鈴虫のお寺。


秋だけでなく、四季を通じて鈴虫の音色を聞くことのできる境内。


それゆえ「鈴虫寺」の名で親しまれている当寺ですが、正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。


華厳寺は江戸時代中期の享保8年(1723)、華厳宗の再興のために鳳潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれ、現在は臨済宗に属する禅寺となっています。


本尊である大日如来のほかに地蔵菩薩も安置しており、全国から地蔵信仰、入学・開運・良縁祈願の方々をはじめ、多くの方が祈願にお見えになります。

美しい自然に恵まれた松尾山麓に佇む当寺は京都市内を一望でき、四季折々の花や樹々、歳月を重ねた石や苔、竹林などが調和する境内では厳かな静寂と歴史ロマンを感じていただけます。


また住職の説法を聞き、幸福地蔵菩薩様にお参りすることで自分の心と向き合うきっかけにもなるでしょう。








わらじを履いたお地蔵さん


ひとつだけ願いを叶えに来てくださる、お地蔵さん。


鈴虫寺の石段を上った山門脇には、「幸福地蔵さん」が立っておられます。


本当のお名前を「幸福地蔵菩薩」と言い右手には錫杖(しゃくじょう)、左手には宝珠(ほうじゅ)をお持ちになっておられます。


普通仏様は、皆はだしですが、「幸福地蔵様」は日本で唯一、わらじをお履きになられています。


これは、お地蔵様が皆様の所まで願いを叶え、お救いの手をさしのべるために、歩いて来てくださるからなのです。


一般的に、お地蔵様は道端や辻、峠、お墓の入り口など様々なところにおられます。


皆様にとってもっとも親しみのある仏様ではないでしょうか。


お地蔵様の功徳は、この世に生きる私たちの願いを叶え、救いの手をさしのべてくださるだけではなく、地獄に堕ちた人々をもお救いくださる大慈悲をお持ちになった仏様です。


そのために、阿弥陀如来様などの仏様が極楽浄土に住しておられるのに対して、お地蔵様は地獄に住しておられるのです。


幸福地蔵菩薩様にどんな願いをなさるかは、皆様それぞれかと思います。


しかし、ご自身だけではなく、皆様が幸せになるお願いをなさってください。


それがお地蔵様の願いなのだと思います。


欲張らず、今どうしても叶えて頂きたいお願いを一つだけお願いなさってください。


きっとお地蔵様が皆様のところまで願いを叶えに行ってくださることでしょう。






■アクセス


京都駅から


市バス【28番 大覚寺ゆき】にて、【松尾大社】下車 徒歩15分 約60分


京都バス【73、83番 鈴虫寺ゆき】にて、終点下車 徒歩2~3分 約60分


タクシーで鈴虫寺まで 約25分


JRで嵐山駅までタクシー乗り継ぎ 約40分


■拝観時間


開門9時


閉門17時(最終受付16時30分)


※混雑時、開閉門時間が変更になる場合があります。





■〒615-8294 京都府京都市西京区松室地家町31


■TEL:075-381-3830 FAX:075-381-3841

※写真は全て過去のものです。







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