2013年正月 お屠蘇を飲みながら考えたこと3題

1、平清盛のこと
昨年の大河ドラマは清盛でしたが何故か視聴率は最低だったとか。インターネットではその理由を「画面が汚い」、「画面が不鮮明で見づらい」、「話の筋がわかりにくい」(視聴者には馴染の薄い平安末期という時代や平家、源氏、朝廷の入り組んだ人間関係が複雑で分かりにくい)などでNHKも改善に取り組んだが12%の視聴率で最低に終わったようだ。
しかし、私はそんなに熱心な視聴者ではなかったが良い作品だと思い楽しみにして見ていた。
清盛が夢見ていた「武士の世を作る」ということ、院政、貴族政治のどろどろした政治の中で清盛は「体制の中に食い入り」政権を取っていこうとして戦ったわけである。平氏はほぼ一門のしてまとまり、院政、貴族にも交わり「いい暮らし」も送った。相当食い入ったが結局は取って代わることは出来なかった。
「武士の世を作る」と言うことでもう一方の源氏は平氏を滅ぼし覇権を握った訳だが、頼朝は清盛と違って相当小粒だったのではあるまいか。木曽義仲や、義経という盟友となる有力な一族を滅ぼし鎌倉で征夷大将軍となるが、あっけなく落馬して死亡するとともに、実質上3代将軍源実朝までで完全に実権は北条氏に奪われ北条が武士の盟主となる。その後は権門体制(天皇、貴族、有力寺社、武家)が確立し中世が確立するわけである。
こう見てくると源氏が一つの駒、捨石に過ぎず、一番哀れであり、平氏の存在のほうが、重要でしっかりしておりきらびやかなものに見えてくるのは私だけだろうか。
2、景気回復
安倍政権に替わる前後から株価が上昇して日経平均も1万数百円と言う久し振りの高値になって来た。ちょうど世界的に株上昇が始まったちょうどいい時期にあたったと言うのが大半の要因であるが、少しは安倍政権への期待感もあったに相違ない。理由はともあれ結果的には喜ばしい限りである。
安倍首相はデフレスパイラルからの脱却、インフレ目標を2%に設定して日銀をも引っ張っていこうとしている。「デフレスパイラルからの脱却」、「健全な若干のインフレ」は歓迎だが、じゃあ「健全な若干のインフレ」て言うのはどうしたらいいのかな。
私は経済のずぶの素人なので正しいかどうかはわからないが
ア、ある程度公共投資は必要であるが自民党政権になるとまたぞろ「箱もの」「道路」がもてはやされるようになる。箱物はもおいいんじゃないかと思うし、道路は奈良は遅れているところもあるのである程度必要ではあるが、すぐに何でもかんでもいらない道路整備までやってしまうことが起こりがちである。(事実昨年秋東北を旅行した時震災復興の金が使いきれないから、関係ない秋田や青森大々的に道路補修工事をやっていて片側通行規制の連続で大変だった。)
イ、また「もの」を作って売ってというサイクルをどんどん大きくすると言うことだが、もう「もの」はあふれ返っており、いくら煽っても買う人も少ない。それ以前に地球資源は枯渇しかかっており、石油、石炭、天然ガスはもとより、ウランも地球資源であり、石油などより早く枯渇すると言われている。日本の経済界はまだ原子力発電に固執し、良いものを作って売ってどんどん正のスパイラルアップを図ろうとしているようだが、それ自体が過去の戦略に固執すると言うことであり、それから抜け出られないことも日本の頭打ちの理由の一つではなかろうか。資源多消費型の経済活性化策はもう時代遅れの策であろうと思う。
ウ、では何で活性化するのか。狙うべき原資は「老人」にある。個々人を見れば貧しい方もおられようし、いろいろな状況を抱えておられるかもしれないが日本の老人は日本の若者に比べお金は持っている。これをまず日本の中で有効にまわす必要がある。
しかし、いまさら「もの」ではない。上述のことこともあるし、老人はいまさら「もの」をそんなにほしくはない。やはり文化、芸術、旅行、学習、ソフトなのではないか。それもやはり質の高いものがより良い。冥土にお金を持っていけるわけもなし、死ぬまでの若干の生活資金は必要であるが、余り溜め込まず文化、芸術、旅行、学習、ソフトなどにもっと深入りし、必要なお金はどんどん使って自らの心の楽しみを
増やし、また若い世代へお金を回し、日本の経済が活性化するならこんな良いことはないんじゃないですか。冥土に行ったら閻魔様もその営みを評価してきっといい評価を与えていただけそうな気がする?んですが。

3、安倍政権
ア、期待していいですかね。前回は体調不良とかで途中で突然政権を投げ出されたんですが?今度はいい薬を飲まれているから大丈夫、と言う話もあるんですがほんとかな。
イ、たまたま景気回復局面に来たので当然その風に大いに翼を広げて乗って行く事は大事です。お願いします。しかし、逆風が吹いてきた時どう政治の舵を取るかが本当は一番問われている。多分2項で述べたように従来の多資源消費型景気回復、上昇のパターンが崩れ、「もの」中心の資本主義的経済が変わっていく中で景気維持は大変難しいと思われる。その時どう真価を発揮するのか。真価はあるのか?またぞろ投げ出すのでは?
ウ、岸伸介の孫さんだと言う。右よりの風を吹かそうとしているのではないか。維新の会の橋元とつるんで憲法改正、特に日本軍創設、戦争条項の改正を目論んでいるのではと思っている。上記の大事なことは後回しでここばかり力を入れるのかなと心配だ。
以上お屠蘇を飲みながら私の頭に去来したよしなごとです。気楽に読んで下さい。では

1、平清盛のこと
昨年の大河ドラマは清盛でしたが何故か視聴率は最低だったとか。インターネットではその理由を「画面が汚い」、「画面が不鮮明で見づらい」、「話の筋がわかりにくい」(視聴者には馴染の薄い平安末期という時代や平家、源氏、朝廷の入り組んだ人間関係が複雑で分かりにくい)などでNHKも改善に取り組んだが12%の視聴率で最低に終わったようだ。
しかし、私はそんなに熱心な視聴者ではなかったが良い作品だと思い楽しみにして見ていた。
清盛が夢見ていた「武士の世を作る」ということ、院政、貴族政治のどろどろした政治の中で清盛は「体制の中に食い入り」政権を取っていこうとして戦ったわけである。平氏はほぼ一門のしてまとまり、院政、貴族にも交わり「いい暮らし」も送った。相当食い入ったが結局は取って代わることは出来なかった。
「武士の世を作る」と言うことでもう一方の源氏は平氏を滅ぼし覇権を握った訳だが、頼朝は清盛と違って相当小粒だったのではあるまいか。木曽義仲や、義経という盟友となる有力な一族を滅ぼし鎌倉で征夷大将軍となるが、あっけなく落馬して死亡するとともに、実質上3代将軍源実朝までで完全に実権は北条氏に奪われ北条が武士の盟主となる。その後は権門体制(天皇、貴族、有力寺社、武家)が確立し中世が確立するわけである。
こう見てくると源氏が一つの駒、捨石に過ぎず、一番哀れであり、平氏の存在のほうが、重要でしっかりしておりきらびやかなものに見えてくるのは私だけだろうか。
2、景気回復
安倍政権に替わる前後から株価が上昇して日経平均も1万数百円と言う久し振りの高値になって来た。ちょうど世界的に株上昇が始まったちょうどいい時期にあたったと言うのが大半の要因であるが、少しは安倍政権への期待感もあったに相違ない。理由はともあれ結果的には喜ばしい限りである。
安倍首相はデフレスパイラルからの脱却、インフレ目標を2%に設定して日銀をも引っ張っていこうとしている。「デフレスパイラルからの脱却」、「健全な若干のインフレ」は歓迎だが、じゃあ「健全な若干のインフレ」て言うのはどうしたらいいのかな。
私は経済のずぶの素人なので正しいかどうかはわからないが
ア、ある程度公共投資は必要であるが自民党政権になるとまたぞろ「箱もの」「道路」がもてはやされるようになる。箱物はもおいいんじゃないかと思うし、道路は奈良は遅れているところもあるのである程度必要ではあるが、すぐに何でもかんでもいらない道路整備までやってしまうことが起こりがちである。(事実昨年秋東北を旅行した時震災復興の金が使いきれないから、関係ない秋田や青森大々的に道路補修工事をやっていて片側通行規制の連続で大変だった。)
イ、また「もの」を作って売ってというサイクルをどんどん大きくすると言うことだが、もう「もの」はあふれ返っており、いくら煽っても買う人も少ない。それ以前に地球資源は枯渇しかかっており、石油、石炭、天然ガスはもとより、ウランも地球資源であり、石油などより早く枯渇すると言われている。日本の経済界はまだ原子力発電に固執し、良いものを作って売ってどんどん正のスパイラルアップを図ろうとしているようだが、それ自体が過去の戦略に固執すると言うことであり、それから抜け出られないことも日本の頭打ちの理由の一つではなかろうか。資源多消費型の経済活性化策はもう時代遅れの策であろうと思う。
ウ、では何で活性化するのか。狙うべき原資は「老人」にある。個々人を見れば貧しい方もおられようし、いろいろな状況を抱えておられるかもしれないが日本の老人は日本の若者に比べお金は持っている。これをまず日本の中で有効にまわす必要がある。
しかし、いまさら「もの」ではない。上述のことこともあるし、老人はいまさら「もの」をそんなにほしくはない。やはり文化、芸術、旅行、学習、ソフトなのではないか。それもやはり質の高いものがより良い。冥土にお金を持っていけるわけもなし、死ぬまでの若干の生活資金は必要であるが、余り溜め込まず文化、芸術、旅行、学習、ソフトなどにもっと深入りし、必要なお金はどんどん使って自らの心の楽しみを
増やし、また若い世代へお金を回し、日本の経済が活性化するならこんな良いことはないんじゃないですか。冥土に行ったら閻魔様もその営みを評価してきっといい評価を与えていただけそうな気がする?んですが。

3、安倍政権
ア、期待していいですかね。前回は体調不良とかで途中で突然政権を投げ出されたんですが?今度はいい薬を飲まれているから大丈夫、と言う話もあるんですがほんとかな。
イ、たまたま景気回復局面に来たので当然その風に大いに翼を広げて乗って行く事は大事です。お願いします。しかし、逆風が吹いてきた時どう政治の舵を取るかが本当は一番問われている。多分2項で述べたように従来の多資源消費型景気回復、上昇のパターンが崩れ、「もの」中心の資本主義的経済が変わっていく中で景気維持は大変難しいと思われる。その時どう真価を発揮するのか。真価はあるのか?またぞろ投げ出すのでは?
ウ、岸伸介の孫さんだと言う。右よりの風を吹かそうとしているのではないか。維新の会の橋元とつるんで憲法改正、特に日本軍創設、戦争条項の改正を目論んでいるのではと思っている。上記の大事なことは後回しでここばかり力を入れるのかなと心配だ。
以上お屠蘇を飲みながら私の頭に去来したよしなごとです。気楽に読んで下さい。では