Youtのブログですからぁ!!

日々の生活と時々物語を
載せるブログですからぁ!!
物語へたくそな話ですからぁ!
日々つまらない生活ですからぁ!

和歌山電鐵

2016年12月31日 19時28分52秒 | 日記

帰りは
おもちゃの電車

赤でド派手だな


のったらこう
中にガチャガチャ



フィギュアの棚

アニメやガチャガチャ好きな
妹なら喜びそう

ケロロ軍曹とか艦これとかあった

そんな感じで
楽しい鉄道の旅でした

貴志駅到着

2016年12月31日 19時24分27秒 | 日記



タマ駅長なのにゃ

ちなみに2世

2世はロングヘアー

これみたらすーが小さく見える

あとゲージ入りだと
タマ駅長よりタマ囚人(笑)




んで
駅には初代タマ駅長を
物語る資料や写真



んで駅のカフェでおみくじ&お茶

おみくじの足腰注意大当たり
今膝痛い

あとは
コーヒーフロート
猫イメージらしいけど
違う生物に見える

そんなこんなで
和歌山電鐵貴志駅を満喫
帰りの電車に続く

和歌山電鐵

2016年12月31日 19時20分45秒 | 日記

猫の電車
タマ駅長をモチーフにした
かわいらしい電車

中はこう
中も外もかわいらしいにゃ


んで初代タマ駅長の石板




本棚があって
子供向けの絵本まで

まさに
観光客や子供連れには嬉しい

これから
タマ駅長に会いに行く
行きの電車でした

Gothic Fantasy

2016年12月26日 01時30分37秒 | 小説
第43話 聖夜の戦い

周は聖夜のデートをしていた。
クリスマスイブとあってイルミネーションと大勢の人々で賑わう。
2人は手を繋ぎ歩く。
周は和香の手を強く握り立ち止る。
「和香ちゃん、あのね。」
「何?」
周は懐から小さな箱を取り出した。
「はい。」
和香は受け取り開けると指輪が入っていた。
銀の左半分のハートの中にWの文字の指輪。
文字上を煌びやかな石が同じWを描くように埋まる。
周がもう右半分のSの文字の指輪を左薬指にしていた。
手の甲を向け指輪を見せる。
「ペアリング。2人でしたかったんだ。」
「いいの?」
「2人の愛の形として俺からの誕生日プレゼントさ。」
「誕生日覚えててくれたんだ。」
「もちろん。」
そう言い周は和香を抱きしめキスをした。
「ずっといようね。約束だよ。」
周は和香の頭を撫で笑って言った。
一方で風馬と理央も手を繋ぎ街を歩いていた。
「理央、クリスマスだしヴィトンでも何でも買ってあげるよ。」
風馬の顔はニヤニヤしている。
それを理央は察した。
「どうせエッチなこと考えてるくせに。」
「それは~」
そう言い風馬を思い切りぶつ。
「あんたがいてくれるだけでいいわ。」
そう言い理央は風馬にキスをした。
「卒業したら結婚しましょう。」
「そして夫婦で子作り。」
「最後は結局そうよね。」
理央はため息をついて言った。
その頃教会でもクリスマス会は盛り上がっていた。
「まぁそういうわけで1人者同士クリスマスパーティー開始!」
拝努の掛け声で皆がクラッカーを鳴らした。
テープが部屋中に舞いグラスにシャンパンが注がれる。
「父さん、ヴィシャス先生、今日は皆無礼講で行きましょうね。」
拝努は2人の肩に腕を回しそう言う。
「神に仕える者として神の生誕祭では礼儀は大切だと思うのだが。」
「父さん、固いことは言わないで下さい。神様も笑顔が一番見たいはずです。」
「あの常時無礼者モンスターがいないだけで私は満足です。」
「先生もそんなこと言ったらダメダメ。彼の分僕らが楽しみましょう。」
完全にパーティーモードの拝努に皆ついて行けていない。
「僕…彼女なしで…今年もクリスマスを…」
落ち込む冬人。
「郡山君、来年があります!」
「そうですね。過ぎたことより未来ですね。」
冬人は早々に立ち上がり復活した。
そしてご馳走をやけ食いする。
「そうです。戦士たる者元気でいなければ。」
その言葉に一気に皆テンションが上がる。
エクソシスト隊隊員たちも元気を出し酒を飲みだす。
十神とヴィシャスだけが取り残され静かに酒を飲んでいるのだった。
一方で雫は部屋にこもりカードを手にしていた。
シャッフルしたカードをテーブルに置く。
京の写真を前に置き伏せられたタロットカードを捲る。
雫が手にしたカードは9のハーミットのカードだった。
「ハーミット。これは一体何を意味して…」
その時雫の脳裏に帝の言葉が過ぎる。
「まさか!」
そんな雫をよそにパーティーは盛り上がる。
クリスマスソングを熱唱したりと皆酒に酔っていた。
「もっと声出して!お腹の底からぐっと!」
流石の様子について行けない冬人、十神、ヴィシャスは庭に出た。
「あれは酷過ぎます。」
「クリスマスなれどやはり主に対しての礼儀がな。」
「そのせいで我々はこの様ですな。」
3人の顔は落書きだらけになっていた。
「流石に復活してもまだ高校生の僕はあの酔いにはね。」
「神の生誕祭で父親の顔にこんなことをするなどな。」
「本当の無礼講だ。私も部下にこんなことをされ。」
3人は怒っていた時だった。
庭に雫が出て来た。
「総統!」
「ん?」
「お話が。」
「話とは?」
「出来れば2人で。」
「少し外に行かんか。今時の聖夜の街が見てみたくてな。」
「構いませんが。」
「色々教えてくれ。何せ昔の人間だからな。」
こうして2人は教会を出て行った。
その頃周と和香は街のイルミネーションを見ていた。
港の公園に建てられた大きなイルミネーションを階段に座って見ていた。
周りには多くのカップルもいる。
2人は手を繋ぎ寄り添う。
光と影の幻想的な世界に魅せられ心を奪われる。
甘いひと時を送る。
そんな中2人を呼ぶ声がした。
振り向くと後ろに風馬と理央がいた。
2人は今来た所だった。
「君たちも来てたんだね。」
「皆考えは同じかな。」
一方で帝はマモンと行動を共にしていた。
アマイモンの運転する車が夜の街を走る。
助手席にマモン、右後部座席に帝が座る。
「マモン、本当にやつが来るのか?」
「聖夜にテロ。もう現場に来ている。」
「神の生誕日に神の生んだ尊い命を奪う。まさに外道だ。」
「仏の顔の裏は外道。やつに送る言葉としてよく似合う。」
そして車の光は1人の歩行者を照らした。
それは冬人だった。
「クリスマスが何ですか!僕は1人でも!」
車がすれ違う時だった。
冬人と帝の目が合った。
そしてそのまま車は通過した。
一方で雫は十神に占いの結果を話した。
個室のバーで夜景を見ながら酒を嗜む2人は親子のように見えた。
「そうかね。隠者のカードが。ならば彼に更なる魔の手が。」
「ええ。あの一枚が出た限りまだ切れたとは。」
「それよりシスター、1つ頼みごとが。」
「?」
「息子をもらってくれんか?ああ見えて父親思いのいい息子だ。」
「ですが。」
「真面目な君だから釣り合う。君が必要だ。」
「でしたらこの戦いが終わってからそれは考えさせて下さい。」
そう言い雫は目を逸らした。
そしてその頃京はビルの上に立っていた。
「君たちには申し訳ないが我が愛する者のため犠牲になってもらおう。」
そう言い港の公園を見下ろす。
そのビルの前に2人の車が停まった。
帝たちが降りてビルに入る。
それを見た冬人は思わず駆け出し周たちのいる場所に来た。
「大変です!」
「冬人!どうした?」
「帝さんがあのビルに!」
それを聞き5人で走り出しビルの前に来た。
「ここだな。」
周の言葉に冬人は頷きビルに入ろうとした時だった。
「お客さん、ダメですよ。」
警備員2人が制止する。
「でも仲間が入ったんです!」
「ですが我々は止めろと言われてますので。」
「インキュバス様とマモン様の命により。」
「まさか!」
「皆さんの相手はこのロキと。」
「チュパカブラが致します。」
そう言い2人はモンスターに変身する。
ロキは長い鼻に長い白鬚と帽子に民族衣装とマントに鞭を持った老人風の怪人。
チュパカブラは背に縦一列のトゲと鋭い爪や牙をしたエイリアン風の怪物。
それを見た市民たちが逃げ惑う。
「チェンジオン!」
5人は迷わず変身し向かって行く。
一方屋上に帝たちが来た。
「無駄だ。」
マモンの言葉に笑う京。
「余裕そうだな。俺がいる限り無駄だ。何せ俺が盾になる。」
「ハーミット、大人しく降参して下さい。」
「君たちが来るのは知っていた。少し話そうか。」
一方で周たちは苦戦していた。
2体の鞭と爪の攻撃は華麗な動きで翻弄させられる。
「フェンリル!」
周は素早さで翻弄しようと出る。
しかし動きを見切ったロキの鞭に打たれ倒れる。
「僕らも!アヌビス!」
「チェルノボグ!」
剣で攻撃に出るもチュパカブラはすばしっこく命中しない。
それどころか死角に回られ攻撃を受け倒れる。
「私たちも!フェアリーシャイン!」
「エンジェルサンダー!」
魔法が2体を襲う。
しかしロキは周たち3人を鞭で叩き飛ばし盾にした。
「ぐあ!」
「そんな!」
「まだだ!ガーゴイル!」
「レイキ!」
周と冬人は鋼鉄化した体で向かう。
「無謀です!」
2体の鞭と爪は鋼の体を砕いた。
「ぐ!これもダメか…」
「ワイバーン!ダブルトルネード!」
風馬の放った2つの巨大竜巻が2体を襲う。
しかし竜巻を乗りこなし中で踊っていた。
「戦いで熱くなった体に最適ですね。」
「ではこちらもお礼を致しましょう。」
2体は竜巻をUターンさせた。
竜巻が和香と理央を襲う。
「きゃーーーーーー!」
2人は変身が解け倒れる。
「さて皆さん。」
「お遊戯はここまでです。」
3人がこれまでかと思った時だった。
「ゴッドクラッシュ!」
「マーメイドウェーブ!」
衝撃波と大波が2体を襲い2体は倒れた。
そこには変身した十神と雫が来た。
「これより我々も参戦する。」
「よくもクリスマスを台無しに!」
「総統に雫さん!」
「借りるぞ。」
「私も。」
十神はガーゴイルメダル、雫はダゴンメダルを手に取りバンクに入れる。
「ガーゴイル!」
「ダゴン!」
そして十神を先頭に駆け出し鞭と爪で攻撃が来た。
「メタルボディ!」
より鋼鉄化した十神の体には無効。
そのまま大槌と槍の渾身の一撃が入る。
「ぐあーーーーーーーーーーーーー!」
2体は港まで飛ばされた。
2人も追いかけ倒れる2体の前に立つ。
「小癪な!」
ロキは鞭で攻撃するも十神はハンマーで受け止めそのまま鞭を放り投げた。
「形勢逆転だ。アイアンボールシュート!」
無数の鉄球がロキに命中した。
一方チュパカブラは爪で雫を切り裂くも液状化した体には無効だ。
「おのれ!」
「往生際が悪いわ。アクアショット!」
全身が水の弾丸になってチュパカブラを襲い命中した。
2体はなすすべなく倒れそこに聖騎士の姿になった3人が来て最後の技に出た。
「これで終わりだ!エクリプスソードストライク!」
3人の斬撃が命中し大爆発が起こる。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
こうしてロキとチュパカブラは死にメダルが砕けた。
皆変身を解き一斉に抱き合い言った。
「メリークリスマス。」
そして夜空に一筋の流星が瞬いた。

続く

Gothic Fantasy

2016年12月10日 08時12分15秒 | 小説
第42話 魔の旋律

周と和香は先日崩壊した図書館に来ていた。
数日経って瓦礫の撤去作業が行われていた。
2人は冬の霧雨に打たれながら佇む。
「こんなことあったのに犠牲者0。」
「でも帝さんが何でこんなことを。」
「下手したら人が死んでた。」
「それはどうだか。」
後ろからヴィシャスが断言した。
「ヴィシャスさん、何でここに?」
「私も疑問に思ったのでな。実はあの時私もここを訪れていた。私も
インキュバスの調べそうな本を探しに来た矢先に怪物騒ぎが起きた。」
「ヴィシャスさんが皆を避難させたんですか?」
「違う。マモンの手下のモンスターが襲い掛かっていた様子が出口に
誘導しているように見えた。普段なら命を奪うはずが。」
ヴィシャスはその時の様子を振り返る。
ヴィシャスの目に映った光景は不思議なものだった。
モンスターが客を出口へと誘う光景に何だと発する。
目前に立ったモンスターが殺そうとせず追い出そうとする。
「何故だ?何がしたいんだ?」
そう思いながらも変身し向かって行くヴィシャスだった。
そして今に至る。
「そういうことだったんですね。」
「それに砕けたあのメダルのことも気になる。あとは2人の見た男。」
「総統のお父さん。」
「とりあえず教会へ戻ろう。今は何も出来ないからな。」
こうして3人は教会へ帰った。
リビングのテーブルに3人は座り黙り込む。
するとテーブルにコーヒーが置かれる。
「どうぞ。温かいコーヒーでもお飲み下さい。」
中原だった。
「ありがとう。」
「困った時迷う時は初めに戻ってみてはいかがでしょう?」
中原の言葉に周は思いつく。
「あの場所行ってみようか。和香ちゃんも行こうよ。」
こうして周と和香は冬人、風馬、理央を誘い出かけることにした。
そしてその場には帝が来ていた。
マモンとアマイモンもいた。
そこは京の研究資料があった施設だった。
今は焼け跡となり何もない。
先ほどまでの雨で辺りはぬかるんでいる。
そんな中マモンは手掛かりを掴んでいた。
焼け跡になった木材の下から扉を見つける。
床に蓋のようになった扉だった。
「あったぞ。」
「流石はマモン様です。」
「随分調べこんでいたがこのためか。」
「ああ。」
こうして3人は扉を開け奥へ進む。
真っ暗な道をアマイモンが松明で照らしながら進む。
「しかし気味が悪いな。」
「もう何年も使われていない。当然だ。」
2人の声が地下通路に反響する。
そしてしばらく進むと奥に扉が見つかった。
振り向くアマイモンにマモンは頷き合図する。
それを受けアマイモンは扉を蹴破る。
するとそこには机と椅子、壁にランタンがあった。
机の上を見たマモンは確信した。
そこには直径60cmくらいのホロスコープが置かれていた。
それには円盤状の穴が無数にあいている。
「これだ。分かるか?」
マモンは帝に尋ねる。
「この穴はメダルの。」
「計52個の穴は周辺に全51枚のメダルと中心に破壊のメダル。」
「だが中心に神のメダルを入れれば。」
「そうだ。私の元に神は舞い降りる。」
「お2人とも、もうここは用済みでしょうか?」
アマイモンの言葉にマモンは勘づく。
「来たか。」
「ええ。ネズミが5匹。ラーから報告です。」
「適当に足止めしておけ。」
マモンはそう言い3人はその場を後にした。
そして周たちが焼け跡を訪れた。
「ここが俺の2度目に戦った場所だよ。」
その光景に4人は言葉が出ない。
「ひどいだろう。」
すると冬人が地面を見て気付く。
「見て下さい!足跡です!」
「まだ新しい。しかも3つも。」
周の言葉に皆が頷く。
「しかも行き帰りの2つだ。」
そう言い風馬は行きの足跡を追う。
その先には地下に続く扉があった。
扉は開いたままで5人はそこに興味を抱く。
その時だった。
「そこには何もござらん。」
後ろからする声に振り向くとそこには着物にギターを持った浪人風の男がいた。
「誰だ!」
「ラーにございます。」
そう言いラーはギター弾き音を出す。
「拙者ギター侍じゃ。」
そう言いラーはモンスターに変身する。
その姿は黄金の隼の仮面に金と青の縞模様の鎧を着た戦士風の怪人だ。
それを見て5人も変身する。
「チェンジオン!」
変身し武器を構えラーに向かって行く。
その様子を帝たちが高みの見物をしていた。
崖の上から様子を見る3人。
「さて魔法戦士の実力を拝見させてもらおう。」
「あいつらは幾多のピンチもチャンスに変えて来た。」
「とりあえず彼らを倒すつもりはありません。ですので彼に任せました。」
そうとは知らず5人は戦っている。
武器でラーを攻撃する。
5人の攻撃をラーはひらりと避ける。
そこに3人が装備を変え攻撃に出た。
「フェンリル!」
フェンリル装備で素早い動きで攻撃する。
しかしラーは動きを見切っていて華麗に舞うように避ける。
「レイキ!」
冬人は鋼鉄化した体でタックルに出る。
しかしラーは弦で体を縛り付け投げ飛ばす。
「セルケト!」
風馬は地中に潜った。
そして出て来て攻撃を仕掛けるもラーはギターで風馬を打ち払う。
「効いてませんから!残念!」
ラーはギターを弾きそう言い放つ。
5人は固まりラーと距離を取る。
そこに一斉に魔法で攻め込んだ。
「フェニックスファイアー!」
「ジャイアントブリザード!」
「ビーストハリケーン!」
「フェアリーシャイン!」
「エンジェルサンダー!」
5つの攻撃が向かって行く。
しかしラーはギターの弦を鞭にし攻撃を薙ぎ払う。
すると3人が再び装備を変え仕掛ける。
「ファーブニル!バーニングスラッシュ!」
「フルフル!アイシクルマシンガン!」
「ジークフリート!ルートウィップ!」
3人の魔法がラーを襲う。
ラーはギターを弾き大音量を放ち音の盾で防ぐ。
「これでもダメか!」
するとラーは突然ギターを弾き演奏を始める。
「俺の名前は久坂周。自称教会のエースって言うじゃない。だけどあんた、正直
言って裏ではプレッシャー感じてますから!残念!」
そう言いギターを強く弾くと周は体が硬直する。
「気づいた時にはもう押し潰されてる斬り!」
そう言いラーがギターを振ると周はショックで座り込む。
「そうだよね。俺なんて…」
するとラーの反撃は始まる。
「僕は郡山冬人です。いつでも冷静クールに戦うって言うじゃない。でもあんた、
彼女いない歴16年ですから!残念!」
そう言われ冬人も体が硬直する。
「あんたに春は一生来ない斬り!」
そう言われ冬人もショックで戦う気をなくす。
「もう何も言わないで下さい…」
「僕は大丈夫だ!メンタルは強い!」
風馬は自信満々にラーを挑発する。
「僕の名前は大地風馬。御曹司で婚約者もいるって言うじゃない。でもあんたの
その自慢は同性にウザがられてますから!残念!」
風馬の体が硬直した。
「これからは自虐ネタを言うべき斬り!」
風馬までもが戦意喪失した。
「もう生きる希望がない…」
そしてラーの矛先が和香と理央に向かう。
「私たち和香理央コンビです。女2人のサポート戦士って言うじゃない。でも正直
あんたたちここの所足引っ張ってばっかですからぁ!残念ーーー!」
すると2人の体が硬直した。
「もう戦場にくるべきではない斬り!」
そして和香と理央も戦意喪失する。
「そうだよね…周君に迷惑だよね…」
「私風馬に嫌われてないわよね…」
落ち込む5人を見てラーはフィニッシュを迎える。
「拙者ただの足止めにございます。切腹!」
ギターを振り5人を攻撃し5人は変身が解け倒れる。
倒れる5人の目は死んだ魚の目をしている。
ラーは立ち去ろうとする。
それを帝たちも見ていた。
「やつのテレパシーで心を読まれたが最後。やつらは負けた。」
「お前たちの力はこんな物か。」
帝は失望したような目で見ていた。
「まぁいい。私には足止めとして十分だった。」
マモンは満足し煙草を咥えた顔が不気味に笑う。
その時風が吹きマモンの長いコートの丈と腰までの銀髪が揺れる。
「では我々は退散と。」
アマイモンがそう言い車のドアを開ける。
立ち去ろうとしマモンが崖から煙草を投げ捨てた瞬間だった。
「まだだ!」
帝の言葉に2人は下を見下ろす。
そこには風に吹かれながら登場する拝努がいた。
「チェンジオン!」
変身しラーと向き合う。
ラーは早速攻撃を仕掛ける。
「僕は十神拝努です。いつもニコニコ仏の顔って言うじゃない。でもあんたのその
ポジティブの裏で色々ありますから!残念!」
しかし体が硬直しない。
「う…あ…」
ラーはオチが思いつかない。
「だから何ですか?明るく前を見て笑っていればいいことあります。なので僕全然
気にしてませんよ。だって今が幸せなんですから。」
「おのれ!」
ラーは弦の鞭で猛撃する。
拝努も弦の鞭で攻撃し弦同士の交戦が始まる。
「やりますね。では僕はもっと熱いロックで行きますよ!」
すると拝努は周のメダルを拾い拝借する。
「ファーブニル!」
装備を変え攻撃を仕掛ける。
「フォルテッシモバースト!」
炎を纏った音符の破裂がラーを襲う。
「ぐあ!」
「まだです!ノイジーシュート!」
炎と爆音がラーを襲いギターを破壊した。
すると5人は戦意を取り戻し立ち上がり変身した。
「チェンジオン!」
変身するや否や3人はキーメダルを入れ聖騎士の姿になる。
「拙者逃げませんからぁ!」
一気に必殺技を放つ。
「エクリプスソードストライク!」
3人の技が決まり大爆発が起こる。
「残念ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
こうしてラーは死に落ちたメダルが砕ける。
そして帝たちは無言で車に乗り去って行った。

続く

Gothic Fantasy

2016年12月08日 04時06分01秒 | 小説
第41話 動き出した歯車

帝は久々に東京に来た。
図書館を出て昼の商店街を歩いていた。
横にはアマイモンが平行して歩く。
「インキュバス様、そろそろ。」
「分かっている。」
「何かお分かりに?」
「ああ。日食の儀式とメダル。そして3つの惑星。」
「帰ってマモン様に報告致しましょう。」
こうして2人は車に乗り込んで去って行く。
その様子を雫が目にしていた。
「帝さん、一体何を。」
それは十神に報告される。
「そうかね。マモンと彼は口にしたのか。」
「それにインキュバスと呼ばれていて。」
「彼が我らを裏切ったとは思っておらん。しかし日食の儀式とは一体?」
「日食は今の所予測はない。3つの惑星が重なることは。」
ヴィシャスの言葉に十神は疑問を感じる。
「確かにな。花が咲くそして日食が起きそこにモンスターの魔力を。しかし日食が
起きないとなればどうやって儀式をハーミットは起こすのかだ。」
「インキュバスは既に気づいているのでは。全てについて知り我らに隠し。」
「だがそれならば何故将軍のナンバー2と組むのか。」
「所詮モンスター。我々を裏切ったと考えられます。」
「だが彼はこれまで教会に貢献して来た。」
「演技ですよ。我々は騙せれていたそれだけです。」
そう言いヴィシャスは無言で頭を下げ部屋を出て行った。
その頃マモンたちも動いていた。
「やはりそうだったか。」
「ああ。そのため3大魔力を持つ3人を利用する。残りの2人は犠牲だ。」
「我が子のためその友人を犠牲か。」
「腐った野郎だ。今すぐにも魔法陣を破壊したいが場所までは特定出来ん。」
「どうやら私と同じよう魔力の結界を張っているようだ。」
「つまり解けるのはやつのみ。呼び出すしかない。」
「だから私が出向こう。私の首を狙い出て来る。その時は聖夜だ。」
「ああ。それならやつ直々に命を狩りにこの世に降りて来るな。」
そして周と和香は帰宅し総統室を訪れた。
「総統、あれから何か分かったんですか?」
「謎は深まるばかりだよ。しかし帝君が目撃された。」
「え!」
「図書館から出て来たそうだ。調べごとをし何かを理解していたそうだ。」
「周君、そこ行こう。」
「そうだね。」
こうして2人は図書館に向かった。
一方マモンも策を練っていた。
「保険を掛けていて正解だった。どうやら気づかれていた。」
「俺を向かわせたのはお前の計算のうちか。隠滅のため。」
「そうだ。貴様も気づかれたくはないだろう。」
「そのために俺もビッグフットを置いて来た。」
そして周と和香は図書館に入った。
宗教関連の本や魔術や神学に関わる考古学者の本を棚から抜く。
机には大量の本の山だった。
「とりあえず持って帰って読もう。」
「でも2人じゃ。」
「冬人たちも呼んだから来たら受付並ぼう。」
するとその時だった。
2人の前に1人の男が立った。
長い黒髪をし黒いシャツに黒いパンツを履いた小太りのレスラー風の男だ。
「魔法戦士、そうはさせないっすよ。」
「誰だ!」
「俺はビッグフット!マモン様の使い魔!」
そう言いモンスターに変身する。
その姿は毛むくじゃらで筋肉質な体に鎧を着て太い足をしたゴリラの怪物だ。
すると客たちは皆慌てふためき逃げ惑う。
周と和香はバンクにメダルを入れ変身する。
「チェンジオン!」
変身し剣を向ける。
するとビッグフットは大量の本を抱え逃げ出す。
ガラスを割って外に出る。
「待て!」
2人は追いかける。
図書館の裏の焼却炉にビッグフットはいた。
そして本全てを焼却炉に放り込んで燃やす。
「何をする!」
「知られちゃ困るんすよ。これもインキュバス様の命令なんすよ。」
「帝がそんなことするわけない!」
「とりあえず戦うつもりないっすよ。あとはここを破壊するだけっすよ。」
「させるか!フェニックスファイアー!」
「フェアリーシャイン!」
2人の攻撃がビッグフットを襲う。
しかしビッグフットはパラパラダンスを踊り出す。
ダンスで攻撃を避けたり手の動きで攻撃を払い落とす。
「まだだ!アルゴス!」
周は装備を変え銃を連射する。
しかし再びパラパラで攻撃を無効にする。
「だったら!」
和香は短剣で攻撃に出た。
連続で切り裂き攻撃する。
しかし硬い鎧に傷一つついていない。
「切れてないっすよ。」
「フルングニル!」
周は装備を変え剣で攻撃する。
剣で連続攻撃し鎧を切り裂こうとでる。
しかしまたも傷一つない。
「切れてないっすよ。からのラリアット!」
2人に攻撃が命中する。
「シャイニーバースト!」
和香が攻撃を仕掛ける。
しかしまたもパラパラダンスの前に攻撃は敗れる。
そして和香にドロップキックをした。
「きゃ!」
「こいつにはこれだ!オーガ!」
周はパワー勝負に出る。
拳で襲い掛かる。
ビッグフットは足でガードする。
2人の攻撃が押し合いを始める。
周は踏ん張るもビッグフットのパワーに押され倒れた。
「ぐ!」
しかし和香がそこに払魔銃で攻撃をした。
「ぐ!」
周はその隙にビッグフットの足を掴み持ち上げた。
「何!」
「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そしてそのまま振り回し投げ飛ばした。
ビッグフットは壁に激突した。
「何でここを守るんすか!あなたらに害はないっすよ!」
「戦士としての信念があるからだ!グリフォン!」
周は装備を変え天空に舞い上がる。
舞い上がり急降下し落下の重みを利用し剣で攻撃する。
しかしビッグフットは剣を取りそのまま周を地面に叩きつけた。
「ぐあ!」
周は倒れ和香がビッグフットの前に立つ。
「私だって!」
「無駄っすよ!」
ビッグフットの回し蹴りが和香を襲った。
「きゃ!」
和香も倒れビッグフットは図書館の建物に向かい走り出す。
助走をつけ図書館の建物に渾身の蹴りを入れた。
すると建物は崩壊し出した。
周と和香は愕然とする。
「これで仕事は終わり。それじゃまた。」
去ろうとするビッグフット。
しかし周は足を掴んでいた。
「逃がさない!絶対許さない!」
「ふうんっ!」
ビッグフットは足で振り払った。
そしてボディプレスで周を潰そうとフェンスに上がる。
そのままのしかかろうと飛び降りた時だった。
ビッグフットの腹部に拳が入った。
「ぐあ!」
周と和香は顔を上げた。
そこには魔法戦士に変身したヴィシャスがいた。
ベルセルクメリケンサックでの突きが命中しビッグフットは蹲る。
その鎧には微かにヒビが入っていた。
「大丈夫か?」
「はい。」
「ここからは私が相手だ!」
ヴィシャスは拳を構えファイティングポーズをする。
「おう!」
ビッグフットは立ち上がり声を上げた。
「借りるぞ!」
ヴィシャスは周のオーガメダルをバンクに入れた。
「オーガ!」
オーガ装備で攻撃を仕掛けた。
「ナックルマシンガン!」
無数の波動が拳から放たれた。
ビッグフットはパラパラで防御に出た。
しかし勢いの増した攻撃に振り払えず蜂の巣になる。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「まだだ!マッハナックル!」
拳から猛スピードの波動が放たれた。
またもパラパラで避けようとするも攻撃の速度に間に合わず命中した。
「ぐお!」
「まだだ!ナックルバースト!」
放たれる破裂する波動の攻撃を受け鎧は崩壊寸前に陥った。
そしてヴィシャスはとどめに至近距離で攻撃に出た。
ビッグフットの前に立ちメリケンサックで攻撃する。
ヴィシャスのインファイトで鎧は完全に砕け散った。
「おのれ!」
ビッグフットはラリアットを仕掛けるもヴィシャスは避ける。
そしてヴィシャスのカウンターパンチが決まった。
「まだまだ!」
次に大きな足での攻撃に出た。
飛び上がり下に向かってキックを仕掛ける。
しかしヴィシャスはそこにチャンスを見つけた。
「ロケットナックル!」
拳から波動を打ち上げ攻撃しビッグフットはKОとなる。
そしてそこに冬人と風馬が駆け付けて来た。
「チェンジオン!」
2人も変身し5人の戦士がビッグフットの前に立つ。
「こうなれば!」
ビッグフットはやけくそになって襲い掛かって来た。
そして3人はバンクにキーメダルを入れ聖騎士の姿になる。
その力はビッグフットねじ伏せる。
剣で押さえられるビッグフット。
逃れようにも力で負ける。
そこにそのまま斬撃が入りビッグフットは倒れる。
「何だ!この俺が!」
「ここがお前のラストステージだ。」
周の言葉で3人は最後の技に出た。
「エクリプスソードストライク!」
3人の攻撃がビッグフットに命中した。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりビッグフットは死んだ。
皆は変身を解き周は落ちたメダルを拾った。
しかしそのメダルは掌の上で粉々になった。
「何!」
「メダルが!」
そして一同はそれを十神に報告した。
「メダルが壊れただと。」
「はい。」
「それに残るメダルはマモンとバハムート。何故もう一枚。」
十神は再び疑問を抱く。
「それに帝さんの命令で図書館を壊すって言ってました。」
和香の言葉に皆が驚いて言葉を失う。
「…」
「それより総統、今日は総統のお父さんの。」
「誕生日だ。遺影にケーキを添えておいたよ。」
十神の指差す場所には十字架の祭壇があり遺影とケーキが置いてあった。
その遺影を見て周と和香が驚いた。
「和香ちゃん、これってこの間の!」
「よく似てる!どういうことなの!」
「君たち、何か知っているのかね?」
「何ってルシファーメダルを奪った犯人ですよ。」
「何だと!」
その言葉にまたも皆が言葉を失った。
こうして十神の謎は深まる一方だった。

続く

Gothic Fantasy

2016年12月06日 19時42分24秒 | 小説
第40話 傲慢の悪魔

帝は夜空を見上げていた。
窓から見える月を眺め酒を口にする。
「インキュバス、貴様も腹立たしいか?」
「ハーミットの自由にはさせまいと思っている。」
「とにかく破壊のメダルはない。あとは儀式の魔法陣を破壊だ。」
「あの時のやつの言葉がようやく理解できた。」
帝は振り返る。
アパートで京と会った時のことだ。
「帝君、君の話から聞こうか。何かあったのか?」
「臭い芝居はやめろ。お前がハーミットなのは分かっている。」
「この時が来ると思っていたよ。そうか。気づいたか。」
「貴様が十神親子に促した。何がしたい!」
「君に知る義務はない。むしろ私のことも皆信じまい。」
「俺を消すのか?賢者の石を奪ってな。」
「それはしない。君は生かしておく。時が満まで。」
「どういう意味だ!」
「それとホムンクルス2体は死んだ。私がこの手で葬った。」
「自分の子供をか!」
「やつらは駒でしかない。もう用済みだった。」
「ずいぶん芝居が上手かったぜ。役者にでもなったらどうだ?保障する。」
「生憎だがすべきことがある。新たな世界を創生すべく今の人類を滅ぼす。」
「確かに人は知恵の実を食ったことは間違いだ。だがそれでも命は命だ。」
「神は約束した。この世界を滅ぼせば我ら親子には新たな世界を用意する。
更には世界の番人の地位も与えると。だから周には賢者の石を。」
「ならばあの事故もお前が仕組んだ自作自演か。」
「察しがいい。そして残る賢者の石は貴様の中。時が来たらもらう。」
そう言い京は時空の歪みに消えて行った。
帝は怒りに駆られ壁を殴って穴を開けた。
「だから必ずやつの賢者の石を奪う。周には悪いがそうするしかない。」
「そしてそれを私がもらう。ついに不老不死を得るのだ。」
「そうだな。見返りはそいつでな。」
そして神十字教会では冬人たちが目を覚ました。
「起きたか。」
3人がリビングに出るとそこには周がいた。
「何があったの?エクソシスト隊の人たちが運んでくれただよ。」
「実は…」
「それと和香ちゃんがいないけど。」
周に聞かれ3人は表情が変わる。
「すみません。連れ去られました。」
冬人の言葉に周は驚く。
「連れ去られたって誰に!」
「ルシファーだよ。僕らもやつに襲われて戦って負けて。」
「返して欲しかったら明日朝この前戦った場所に1人で来いって。」
その時周の携帯が鳴った。
和香からだった。
周は迷わず電話に出た。
「久坂周だな。」
「ルシファー!」
「話は聞いたか?」
「ああ。明日行く。」
「必ず1人で来い。俺様と一騎打ちだ。」
「臨む所だ。」
「あと貴様らの回収した七大将軍のメダル5枚と俺様のメダルを賭けよう。」
「いいだろう。」
「それと愛しい姫様は今は眠っている。こいつはそれまでの人質だ。」
そう言いルシファーは電話を切った。
そしてルシファーの隣には鎖で手足を拘束され眠る和香がいた。
ルシファーは蹴り起こす。
「起きろ!貴様の王子さまは明日来てくれるそうだ。」
「周君は絶対あなたなんかに負けない!」
「ほざけ!」
ルシファーは髪を掴んで持ち上げる。
「いい様だ。俺様達に盾突いた罰だ!」
ルシファーは和香の顔や腹をタコ殴りにする。
痛みで苦しむ和香を見て笑っていた。
最後に和香を床に投げ踏みつけ宣言した。
「明日は貴様の王子様を血祭りにしてくれる!しかとその目に焼き付けろ!」
高笑いをするルシファー。
その声が夜の森に響いた。
そして翌日早朝周は十神からメダルを受け取った。
「本当に大丈夫か?」
「はい。任せて下さい。」
総統室を後にし周は教会の門を出る。
後ろに気配を感じ周は振り向く。
そこには冬人、風馬、理央が立っていた。
「信じています。無事に帰って来ると。」
「僕らも行きたいけど。でも約束だしさ。」
「待っているわ。2人で帰ってくることを。」
そう言い周はバンクにフェニックスメダルを入れた。
変身し翼を広げ天高く舞い上がる。
そのまま約束の場所へ飛び立って行った。
それから夜明けが近づく。
その場所にはルシファーが立っていた。
東の空が明るくなり草原に立つルシファー。
横には拘束される和香がいる。
そのまま東の山に太陽が昇る。
そして太陽の光の中に影が映る。
周だった。
周はそのまま草原に降り立つ。
「来たぞ!ちゃんと1人でな。」
「約束を守るとは流石は男だ。貴様も俺様と同じく男の中の男と見る。」
「何が男の中の男だ。人質を取る卑怯者が!和香ちゃんを返せ!」
「それは俺様を倒してからだ!」
ルシファーは変身し周にハンマーで襲い掛かる。
「フルングニル!」
周は装備を変え向かって行く。
剣とハンマーの攻撃がぶつかり合う。
しかし凄まじいルシファーのパワーに周は押される。
周は再び装備を変える。
「ヒドラ!」
辺りに毒ガスを撒く。
「何がしたい!」
「こうするんだよ!ファーブニル!」
またも装備を変え攻撃に出た。
「ファイアーバースト!」
するとガスに炎が引火し爆発が起こった。
辺りは煙に包まれる。
爆発でルシファーは吹き飛ばさて倒れる。
その隙に周は和香の元に駆け付ける。
「ケットシー!」
装備を変え鋭い爪で鎖を切り裂き和香を救出した。
「大丈夫?」
「うん。来てくれてありがとう。」
そしてルシファーも起き上がる。
「おのれ!許さんぞ!」
ルシファーは周に爪で襲い掛かる。
2人の爪での攻撃がぶつかり合う。
押される周。
気が付けば後ろは木だった。
「そこだ!」
ルシファーは爪で攻撃するも周はしゃがんで避ける。
木が真一文字に切り裂かれ倒れる。
周は足元から攻撃に出る。
「オーガ!」
装備を変えルシファーの足を持ち上げた。
しかしルシファーは体を捻って抜け出し周に鉄拳で攻撃した。
「ぐあーーーーーーー!」
倒れる周からルシファーは将軍メダルを奪う。
ケースから落ちるメダルを手にした。
しかし違和感を感じた。
「貴様、これは偽物だな!」
ルシファーはメダル5枚を握る潰す。
「偽物!何のことだ!」
「貴様ら、これはマモンが仕組んだだろう!」
ルシファーは周の首を掴み持ち上げる。
「どういうことだ!約束が違うだろう!」
「俺は…何も…知らない!」
「とぼけるな!」
「ぐ…」
苦しむ周はもがく。
周は手探りでメダルを探す。
そして1枚取り出しバンクに入れた。
「パイモン!」
パイモン装備に変え周は呪いのオーラを放った。
「ぐあ!」
ルシファーは手を放し苦しむ。
「ぐ!何のこれしき!」
ルシファーは呪いを破った。
「ここからが本当の勝負だ!聖騎士を破ってやる!」
「無謀だな。」
「いいから変身しろ!」
すると周はキーメダル2枚を入れ聖騎士の姿になった。
ルシファーはハンマーで攻撃する。
ハンマーで闇雲に攻撃し続ける。
しかし無効だった。
周は拳でハンマーを砕いた。
「いい度胸だ!拳で語ってこそ男の中の男!」
互いの拳がぶつかり合った。
そして圧倒的な周の拳にルシファーは倒れる。
「ぐ!ここまでか!」
「ああ。終わらせよう。」
そして周は最後の技に出た。
「ソルクロスソードストライク!」
周の必殺技がルシファーに襲い掛かる。
「俺様はここで死ぬ!その技を受け殉職するのだ!」
そして攻撃は命中した。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりこうしてルシファーは死んだ。
周は変身を解く。
そこに和香が駆け付ける。
ボロボロの体を必死で動かせやって来た。
「和香ちゃん!」
「周君、やったね。」
和香は周に抱き着く。
「もう大丈夫だ。辛かったね。」
「迷惑掛けてごめん。でも来てくれて嬉しいよ。」
周は和香を撫で抱きしめる。
すると後ろから足音がし周は振り向く。
そこにはマモンがいた。
「誰だ!」
「魔法戦士、このメダルは私がもらう。」
マモンはメダルを拾い掌に握り締めた。
「ふざけるな!」
周はフェニックスブラスターを取り出す。
同時にマモンもコートの懐から拳銃を取り出す。
2人は銃を向け合い目を合わせ睨み合う。
しばらく沈黙が続く風が吹く。
マモンの長い銀髪と草木が揺れる。
そしてマモンは引き金を引く。
周も同時に引いた。
互いの銃弾がぶつかり合い爆発し煙が立った。
煙が晴れるとそこにマモンの姿はなかった。
「逃げられた!メダルまで取られて!」
周は地面を踏んで言った。
「ごめん。私のせいだよね。」
「大丈夫だって。和香ちゃんが無事なだけでも。」
「それより私ルシファーの言葉が気になって。」
「俺も耳にして思った。マモンと組んだってどういうことだ?」
疑問に思いながらも周は教会へ帰り十神に報告した。
「そうかね。ルシファーがそんなことを。」
「はい。メダルが偽物なんて。それなら今まで倒して来たのは。」
「1つ報告がある。帝君と連絡が途絶えた。」
「え!」
「よく考えればハデスメダルを奪って来たなど。」
「上手く行き過ぎてますよね。」
「左様。我々も厳戒態勢で行かんとな。」
こうして周は総投室を後にした。
「一体どうなってるんだ。」
周は疑問に憑り付かれ悩んでいた。
そしてマモンはアジトに戻って来た。
「マモン、メダルは?」
「回収した。」
「これからどうする?」
「こうなればハーミットも動く。我らの反撃の開始だ。」
「向こうに賢者の石があるならこっちも賢者の石。」
「毒を以て毒を制す。賢者の石には賢者の石。闇には闇だ。」
「やつは葬る。人知らずの闇にな。」
「我々は影に生きる者。散り行くならば同じ影に消えるべき。」
「共に戦おう。」
「ああ。闇同士の潰し合いと行こう。」
こうして戦争は始まった。

続く