Youtのブログですからぁ!!

日々の生活と時々物語を
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朝焼け色に光る町

2015年04月30日 17時59分07秒 | 小説
第7話 流星色ノクターン

流衣はシャトーで幸音と夕食をしていた。
この日のメニューは流衣の好きなハンバーグ。
流衣は頬張って食べる。
「大家さんのハンバーグ凄い美味しい。私が作ると何か臭みが出るけど。」
「当店のハンバーグはハーブなどを効かせておりますので。」
「確かにこれなら毎日食べたいぜ。」
「お兄ちゃんはハンバーグが好きなんです。」
「左様にございますか。」
「ああ。幸音には悪いがあんたの作ったのが美味い。」
「もうお兄ちゃんったら!」
「そういえば明日は流星群が観測出来るそうですがご覧になられるのでしょうか?」
「さぁな。とりあえず今日は課題あるから帰るわ。ごちそうさん。」
そう言い流衣はシャトーを後にした。
綺麗に平らげられた皿に我久斗は微笑んだ。
そして翌朝を迎えた。
今日も暁町に朝日は昇った。
流衣は1人町の浜辺で水平線から昇る朝日を見ながら缶コーヒーを味わう。
彼には至福の時だった。
大好きな朝日と缶コーヒー。
このために早起きして来たのだから。
今日も綺麗な朝日を目に焼き付け流衣は登校した。
教室のドアを開ける。
誰もいないだろうと無言で入る。
しかし教室には明恵、遥、満が既に席に着いていた。
「おはよう。」
明恵が流衣に挨拶する。
「おはよう。」
「昨日はるちゃんと仲直りしたんだって。」
「いきなり許してもらえてびっくりだったがな。」
「いいのよ。時間も経ったし忘れたから。」
「流衣さん、今日は私からお話があるんです。」
「あ?」
「今日一緒に流星を見ませんか?」
「別に構わないぜ。とりあえず話は放課後な。」
そして授業は始まり流衣は退屈そうにシルヴィの話を聞く。
何か満にはデートに誘われたみたいだな。
流衣はそう思いながら授業を聞く。
「朝日君、どうしたの?ペンが動いてないわよ。」
シルヴィが流衣に話し掛けた。
「すいません。ボーッとしてました。」
「大丈夫?」
「はい。」
いつものシルヴィに話し掛けられるのは彼には日常に思えた。
そしてお昼休みを迎えた。
流衣は1人中庭のベンチで昼食を取る。
今日も幸音の手作り弁当だった。
流衣は静かに口にする。
すると耳打ちをされる。
「美味しい?」
振り向くと翔子が後ろに立っていた。
「何だよ!」
「私も一緒いいかしら?」
「あと沙菜先輩もね。」
「俺は1人になりたいんだ。」
「もしかして月島さんにデートに誘われたからかしら?」
「何で知ってんだよ!」
「あきちゃんとはるちんから聞いたよ。みっちーとデートだって。」
「遥のやつ!」
「幸音ちゃんのお弁当私ももらうよ?」
沙菜はそう言い流衣の弁当に手を伸ばす。
そして玉子焼きを取り口にする。
「勝手に食わないで下さい!」
「ねぇ私のお弁当も食べるわよね?」
翔子は自分の弁当を広げ流衣に見せる。
「いらない。」
「早起きして作ったのよ。」
「俺は他行く。代わりにあいつらが一緒に食うから。」
そう言い流衣は中庭の木を指差す。
「お前ら、俺からの頼みで先輩たちの相手してくれ。」
すると光と剣が顔を出した。
「はーい。」
2人は走って向かって来る。
「生徒会長とご一緒出来るんですか?光聞きたいことあります。」
「僕も生徒会長の方針などについて是非。」
「じゃあな。」
「流衣ったら…」
翔子は残念そうに呟き遠ざかる流衣の背中を見送った。
そして流衣は教室で1人スマホでゲームをする。
彼にはゲームが落ち着くようだ。
流衣はゲームでドラゴンを倒した。
「もう片付いたか。」
思ったよりも早く終わり暇そうにする。
時計を見るとまだ昼休みは20分もあった。
「流衣君!」
明恵が呼ぶ声がし振り向く。
「流衣君、お昼どこいたの?」
「幸音があんた探してたわよ。」
「別にいいだろ。1人になりたかった。」
「でも今夜は私と。」
「別にいいぜ。」
「ねぇみっちゃん、私たちもダメかな?」
「お願いよ。満も皆といたくない?」
「お2人がそこまでと仰るならいいですけど。」
「やったー。」
そして時刻は9時を迎えた。
皆で丘に登る。
そこは満の家の私有地で夜景の綺麗な丘だった。
「みっちゃん、ありがとうね。」
「ここ全体が満の家の私有地なんてね。」
「はい。今は売り地だからいつでもどうぞ。」
「俺もここから日の出見るのもいいかもな。」
そして皆でシートを広げ座る。
その数分後他のゲストたちも来る。
「お兄ちゃん、大家さんがお弁当作ってくれたよ。」
幸音とシルヴィ、翔子、沙菜たちもやって来た。
「先生に会長たちまで。」
「私が呼びました。夜遅いから先生がいた方が。」
「私たちも先生に誘われたのよ。」
「じゃああいつらは話を聞いてついて来たのか。」
すると木陰から光と剣が現れる。
「朝日先輩、私たちもよろしいでしょうか?」
「僕らもご一緒させていただきます。」
「ダメだ。帰れ!」
「そんな潤オ」
がっかりしながら2人は背を向け歩いて帰る。
「良かったの?」
「ああ。」
流衣は沙菜の質問に即答だった。
皆でシートを広げ我久斗の作った弁当を食べる。
弁当を食べながら話が弾む。
「ねぇ流衣君ってさ何で急に引っ越したの?」
「そうそう。凛香の四十九日何で来なかったの?」
「まぁ鬱になってな。しばらく入院。その後田舎に昇と母さんと引っ越したんだよ。」
「そうなんだ。私心配したよ。」
「悪いな。」
「まぁ流衣さんはそれどころじゃなかったんでしょうね。」
「そうだな。」
「でも今は皆さんの中にいられて幸せそうですね。」
「そういや肌寒いな。まだ4月末だし。」
「4月は11月と同じ気温です。寒いだろうと思い紅茶を淹れて参りました。
皆さん飲んで下さい。」
「満先輩、いいんですか?」
「はい。ご遠慮なく。」
その頃光と剣は2人で夜空を見上げていた。
「私たち朝日先輩に嫌われてるんですかね。」
「この学校来て朝日先輩は僕より皆を選ばれて嫉妬してます。」
「特に幸音さんとは毎日一緒に。」
「それですよ。妹だからって毎日一緒に登下校に手作り弁当に同じ屋根の下で毎日。」
「私もです。妹なんてかなり美味しい立場ですよ。」
「僕らは何をすべきか。」
するとその時2人の真上を一筋の星が流れて行った。
剣が気付く。
「あ!流れ星が来ました!」
「はい!」
そして流星群がやって来た。
「願い事を!」
2人は目を閉じ願いを口にした。
「朝日先輩とずっと一緒にいたい!朝日先輩とずっと一緒にいたい!朝日先輩とずっと
一緒にいたい!」
2人は同じことを願った。
そして流衣たちも流れ星を見上げていた。
流星の瞬く夜空の神秘に見とれる。
「綺麗だ。」
「月島さんに感謝するわ。私が生徒会長として皆を代表して。」
「みっちゃんのおかげだよ。」
「お兄ちゃんと見られて私幸せ。」
「皆さんに楽しんでいただいて私嬉しいです。」
満は満面の笑みでそう言った。
「月島さん、ありがとう。先生も嬉しいわ。」
「満、私も楽しかったわ。ありがとう。」
「沙菜先輩も楽しかったよ。ありがとう。」
皆に感謝され満は幸せで言葉が出ない。
逆に嬉しさあまり涙が零れ落ちていた。
満は今日は流衣にアピール出来た。
そう思えた1日になった。
流星はそんな彼女の願いを叶えてくれたのだろう。

続く

朝焼け色に光る町

2015年04月20日 10時25分40秒 | 小説
第6話 夕焼け色ラプソディー

ある日の放課後だった。
流衣は幸音と遥と買い物に来た。
「お兄ちゃん、これ似合うかな?」
幸音は更衣室のカーテンを開けた。
すると幸音はポーズを決めていた。
新作の白いワンピースを着ている。
「可愛いぜ。背も高いしお似合いだ。」
「そう?嬉しい。じゃあ支払って来るね。」
幸音はそう言いレジに向かった。
「流衣、私はどうかな?」
遥は胸元のざっくり空いたシャツを着ていた。
流衣はつい胸元を見つめた。
「あんた、見たわね?」
「別にお前の胸には興味ない。」
すると遥は流衣に回し蹴りを入れた。
流衣に蹴りが命中し吹っ飛ぶ。
「痛ぇな!よくも!」
「バカ!」
遥は何故だか流衣に攻撃をした。
流衣は相変わらずという目だった。
こうして3人は洋服の買い物を終えた。
そして翌日。
この日も町は朝焼け色に光った。
流衣は窓から朝焼け色に光る町を見ていた。
いつものように着替えて学校に行く。
流衣は一番乗りで教室に入る。
1人ゲームで時間を潰す。
すると彼を呼ぶ声がした。
「流衣!流衣!」
しかし彼はゲームの世界に入り込む。
「ねぇってば!」
「うるせぇ!今いいとこだ!」
流衣は顔を上げ怒鳴る。
すると流衣に回し蹴りが飛んで来た。
「ぐあ!」
命中し流衣は吹っ飛ぶ。
そして起き上がる。
そこには明恵、遥、満がいた。
遥はやってやったといった顔で立っていた。
「何すんだ!」
「あんた、何よその態度!」
「お前、昨日に続きまた!」
「どういうことですか?遥さんって?」
満は突然のことに戸惑う。
「はるちゃんは男の子ボコボコにすることで中学で有名だったんだよ。」
明恵が笑って説明する。
満はなるほどと言わんばかりに頷いた。
「あんた、私に喧嘩売ってんの?」
「喧嘩ってかお前は今日誰かと勝負するのか?セクシーなの履いてたし。」
遥は流衣の言葉に顔を赤くした。
「あんた、許さないわよ!」
そして流衣は遥にその場でボコボコにされた。
流衣はくたばった。
そしてそれを窓越しに光と剣が見ていた。
「朝日先輩可哀想です。」
「夕日先輩の怖い所が出ましたよ。」
「知ってるんですか?」
「ええ。僕もしょっちゅう悪さをして2人でボコボコに。」
そして流衣はボロボロで中庭に出た。
「死ぬかと思った。あいつまだ直ってなかったのかよ。」
流衣は顔を洗おうと蛇口を捻った。
冷たい水が流れ出る。
手で水を救い顔を洗う。
流衣は1人考え込む。
あいつにどう言おうか。
まだ怒っているのか。
そんなことを考え込む。
すると彼を呼ぶ声がした。
「流衣君?」
振り返ると沙菜が立っていた。
「沙菜先輩、どったんすか?」
「今日は爽やかな朝だね。」
「そんな爽やかな朝にこんな目に遭ったがな。」
「何があったの?」
「遥にやられた。」
「はるちんはそういうとこで他の学校拒否されてうちに来たみたいだからね。」
「知ってるんすか?」
「私が話したのよ。」
翔子が現れ説明する。
「会長!」
「彼女も他で拒否された生徒よ。」
「それでもあいつのいい所はあるはずだ。」
「私はそういう不良まがいなことが嫌いなの。」
「だがあいつのいい所はあんたも分かるだろう!この間だって!」
「さぁ。人は皆本音と建て前で生きてるのよ。じゃあ私たちは失礼させてもらうわ。
どうすべきか答えはあなたが考えなさい。」
そう言い翔子は沙菜を連れ立ち去る。
流衣は壁を叩き怒りをぶつけた。
「クソ!」
遥を理解しない翔子に苛立ちの感情を抱く。
何故あいつは理解をしないのか。
人の事情を考えろと流衣は思っていた。
その様子を先程立ち去った2人は影から監視していた。
「ねぇ翔子、あんなこと言って良かったの?」
「ええ。夕日さんのことは彼に任せるわ。彼がどんな答えを出すか楽しみだわ。」
そして流衣は教室に戻った。
遥が流衣を睨み付ける。
ヤバいと流衣は心で呟いた。
そう思いながらも足を動かす。
流衣は遥の机の前に行く。
「なぁ遥、すまない。」
「ふん!」
遥は下着を見られ激怒している。
流衣はそんな遥に苛立つ。
しかし口にしたらまた同じ。
彼は堪えた。
そして昼休みが来た。
流衣は屋上で幸音と昼食を取る。
「そうなんだ。遥先輩そういうとこあったんだね。」
「ああ。結構やんちゃな女子だった。」
流衣は振り返る。
彼が中学一年生の頃だった。
体育館裏で三年生と喧嘩していた。
流衣はボロボロで倒れる。
起き上がろうとするも頭を踏まれる。
「大したことないな。俺に指図するから悪いんだよ。」
流衣はこの野郎という目で見上げる。
「俺が何しようと自由だ。一年が口出すんじゃねぇ!」
するとそこに走り来る足音がした。
「こらぁ!あんたよくも朝日を!」
「夕日!」
そして遥は三年生をボコボコにした。
遥の強さを知り走り去る。
「あんた、また喧嘩して。こんなことしてたら進路困るわよ。」
「お前の知ったことかよ!」
「とりあえずもう喧嘩はやめて。あんた皆を敵に回すわよ。」
「俺はあいつが許せなかった。だから俺が倒すべきを横取りしやがって。」
そして今に至る。
「そんなことあったんだ。昔のお兄ちゃんの噂は知ってたけど遥先輩のことは。」
「あ!流衣君!」
「失礼します。」
明恵と満がドアが開け屋上に入る。
「みっちゃんがハンバーグ作ったから流衣君もどうかなって。」
「遥は?」
「遥さんは今日はお弁当じゃないから食堂だそうです。流衣さん、
私の作ったハンバーグ食べて下さい。」
「お兄ちゃん、良かったね。」
すると流衣は立ち上がった。
「今日はもういい。腹一杯だ。」
流衣はそう言い断ると次に右後ろを指差す。
「代わりにあいつらが食べるよ。」
すると物陰から光と剣が姿を見せた。
「私がいただいてよろしいんですか?」
「僕もありがたくいただきます。」
そんな2人を背に流衣は屋上を後にした。
そして午後の授業を迎えた。
授業中彼は考え事をする
遥を見てどう仲直りしようか迷っている。
そしてシルヴィが流衣に声を掛けた。
「どうしたの?」
すると流衣はシルヴィに耳打ちした。
「遥と喧嘩したんすよ。どうしたらいいかなって。」
「あなたの勇気ね。自分から堂々と話し掛けたらいいわ。」
「そうだな。」
そして時間は過ぎ放課後を迎えた。
黄昏時の河原を流衣は歩く。
そしてそこに遥はいた。
流衣は後ろから声を掛ける。
「遥!」
すると遥は立ち上がり振り向く。
「何よ?」
「悪かった。本当に。」
「で?」
「昔お前に喧嘩で負けて助けられた時嬉しかった。お前のこと大切にしたい。もうあんなこと
言わないからマジすまん。お前はありのまま生きろ。お前の強い所俺は好きだぜ。」
「いいのよ。分かれば。私もごめんなさい。今まで我慢してたけどつい癖がね。」
「いいよ。」
「ありがとうね。」
こうして2人は仲直りし夕焼けの河原を歩いて帰って行った。
「シルヴィから聞いておりましたがやはり仲直りされましたか。」
我久斗は影から2人を見守るように呟いた。
「流石流衣ね。」
翔子も同じく影から2人を見守るように呟いた。
遥にとって今は幸せなひと時だ。
遥は流衣の手を引き走り出した。
そして夕焼けが2人の青春を照らしていた。

続く

朝焼け色に光る町

2015年04月17日 21時38分59秒 | 小説
第5話 幸せ色エチュード

日曜の夜。
流衣はリビングで1人スマホでゲームをしていた。
ソファーに座り無表情でゲームに没頭する。
そして気付くと時刻は11時だった。
流衣は携帯をポケットに仕舞う。
そして隣を見ると幸音がいた。
流衣を見詰める。
「何だ!」
「ねぇまたこの間みたいに皆で集まろうよ。」
「わーった。皆に聞いとく。」
それから週末を迎える。
いつもの退屈な授業を流衣は聞いている。
午後の授業だけあって眠たくなっていた。
気が付けば授業が終わり放課後を迎えた。
流衣は中庭に出て缶コーヒーを1人ベンチで飲んでいた。
流衣は流れ行く雲を見上げる。
こうしている間に日々は過ぎて行く。
俺はいつ親父を見つけられるんだ。
何か最近親父のことあんまり考えなくなったな。
そう心で呟いた時だった。
「ねぇ流衣君!」
明恵が突然彼を呼ぶ。
「どうした?」
「今日は一緒に帰らない?」
「幸音が一緒でいいなら。」
「いいよ。」
「私も一緒いいかしら?」
「私もご一緒させていただきます。」
遙と満も流衣と帰りたがっていた。
「まぁいいぜ。俺からもだがあいつらもいいよな?」
「あいつらって?」
「そこ出て来い!」
すると木陰から光と剣が顔を出す。
「お気づきでしたか。」
「最初からな。」
するとそこに流衣の待っていた幸音がやって来た。
「ごめん。お兄ちゃん、待った?」
「別に。」
「もしかして皆で帰るの?」
「ダメか?」
「いいよ。皆で帰ろう。皆で帰りたい。」
こうして一同は学校を出て行った。
「お兄ちゃん、ありがとうね。私のお願い聞いてくれて。」
「偶然そうなっただけだがな。」
「偶然でもいいよ。楽しいんだから。」
「幸ちゃんは部活はしないの?」
「しないかな。家事とか忙しいし。」
幸音は流衣を少し見て明恵の質問に答えた。
流衣の世話をすることが今の彼女の役目だった。
「あんたあんまり妹に迷惑かけないのよ。」
そう言い遥は流衣の肩に手を置く。
「そういえば皆集まったがどこ行くよ?」
流衣は質問する。
「私はどこでもいいです。流衣さんの行きたい所で。」
満は流衣の行く場所は彼に任せようとする。
「私も先輩に任せます。」
「僕も朝日先輩に任せますよ。」
光と剣も同じだった。
「幸音、お前はどこに行きたいんだよ。」
流衣は自分では決められず幸音に聞く。
「じゃあカラオケ。」
こうして一同はカラオケボックスに入った。
カラオケボックスで皆曲を入れ盛り上がる。
しかし流衣と幸音は歌わずに聞いていた。
歌の順番が一週し皆マイクを置く。
「あんたたち歌わないの?」
遥は心配そうな目で見る。
「俺は歌は苦手だし。」
「幸ちゃんが来たいって言ったんだよ。歌わないの?」
「そうです。幸音さんも歌いましょう。」
明恵はそう聞くと満が幸音にマイクを差し出す。
「私は皆と同じ場所にいたいから。それだけだから大丈夫です。
先輩たちは構わないで下さい。」
「とは言えどあなたがお誘い下さらなければ僕らは。」
「剣君もいいんだよ。私は本当に。」
「幸音さん、私も幸音さんの歌聞きたいです。同じく朝日先輩も歌って下さい。」
光は2人にマイクを差し出す。
「わーったよ。歌うよ。幸音、歌うぞ。」
流衣は立ち上がり幸音にマイクを渡す。
「じゃあ私も歌う。お兄ちゃんとデュエットしたい。」
すると流衣は驚く。
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
驚き叫ぶ声が室内に響いた。
そして皆が拍手する。
こうして2人のデュエットは始まった。
2人の歌声が響き渡る。
皆興味津々に聞く。
流衣と幸音の兄妹愛が歌に現れる。
皆楽しそうに聞いていた。
そんな中で光と剣は嫉妬していた。
「朝日先輩とデュエットですって?私がするはずだったのに!」
「僕を差し置いて妹と!キーーーーーーーーーーー!」
剣は押さえ切れない気持ちをハンカチを噛み締め堪える。
そして曲が終わり2人はマイクを置いた。
「楽しかったね。お兄ちゃん、歌上手いじゃん。」
「お前の方が上手いぜ。」
「いいな~2人は仲良しで。」
「あんたたちラブラブね。」
明恵と遥は羨ましそうな目で流衣を見つめ言う。
「次は僕が朝日先輩と!」
剣が立ち上がりマイクのスイッチを入れた。
「いいえ!この私が!」
剣にそうはさせまいと光は立ち上がった。
「僕が!」
「私が!」
2人が喧嘩をすると流衣は立ち上がった。
「喧嘩するやつらとは歌わん!そもそもお前らと歌う義理はない!」
「そんな~」
2人は肩を落としがっかりする。
「まだ時間あるんだからゆっくりしよう。」
明恵はそう言い空気を和ませた。
そして歌を歌いフードを頼むなどをし時間は過ぎる。
気付けば6時半だった。
一同はカラオケボックスを出た。
退店し駅前の公園のベンチに座る。
「何か疲れたね。私たちこれからどうする?」
明恵は何をしようか迷い話を切り出す。
「俺は何でもいいぜ。」
「私はもう少し皆といたい。」
幸音は今の幸せな時間をもっと過ごしたいようだ。
「だったらこれからシャトーに行きましょう。」
「そこのご飯翔子気に入ったみたいだからね。」
翔子と沙菜だった。
「会長、沙菜先輩!」
流衣は2人の登場に驚く。
「そんな驚くことかしら?」
「流衣君、沙菜先輩たちいてもいいよね?」
「まぁ別に。」
「会長もシャトーのご飯気に入ったんですか?私もです。」
「私たちも行きたいなって思ってました。」
遥と満も2人に賛成する。
「朝日先輩、いいのですか?僕はどちらでも構いませんが。」
「私も朝日先輩がいいなら行きますよ。先輩の家入りたいですし。」
「店行くのは構わんが家はダメだ。」
「そんな~」
2人は肩を落としがっかりする。
「私もいいよ。流衣君が構わないなら。」
「私も家の下だからいいよ。」
明恵と幸音も行こうと言い出す。
「じゃあ急いで行こうぜ。8時の開店前じゃないと俺ら邪魔だし。」
こうして一同はシャトーに足を運ぶ。
シャトーの料理が一同の前に出される。
サザエのマリネと鮪のカルパッチョが並んだ。
「本日は白ワインにぴったりの海鮮料理にございます。」
「いただきまーす。」
皆手を合わせフォークを取り料理を口にする。
「美味しい~」
皆が大絶賛する。
「今日の授業疲れたでしょう。皆成長期だからたくさん食べてね。」
「はい。シルヴィ先生。」
「私はいつでもあなた方を歓迎致しますよ。」
我久斗の暖かい気持ちが皆に伝わる。
「シルヴィ先生もこんな旦那さんがいて幸せですね。」
沙菜はそう言い微笑む。
「確かに先生は美人で頭いいし大家さんはイケメンで料理上手でいいですね。」
明恵は2人を羨む。
自分も2人のような家庭を望む。
「あんたはロマンチストだもんね~」
遥が冷やかす。
「もうはるちゃんってば!」
「あら?流衣笑ってる。」
翔子がそう言い皆が流衣を見つめ流衣は頬を赤くする。
「俺も皆といるこの時間が好きだ。また明日から前向いて行くよ。」
「お兄ちゃん、ありがとう。今日は楽しかったよ。」
幸音は今日1日に満足していた。
彼女の顔には幸せが溢れていた。
幸音は幸せな放課後を迎えられ笑顔だった。
こうして彼らの1日は終わる。

続く


トレイを

2015年04月16日 01時01分23秒 | 日記
トレイを買ってみた

中にはキャンディを

薔薇の模様に
一目惚れして購入

白だから
ダークブラウンの
デスクには映える色

パソコンに向かって
小説やデザイン書いてたら
キャンディくらい欲しいしね

朝焼け色に光る町

2015年04月12日 19時51分25秒 | 小説
第4話 七色歓迎会

放課後流衣は校門を出ようとした時だった。
「お兄ちゃん!」
幸音が呼ぶ声で振り返ると幸音が駆けつけて来る。
「まだいたのか?」
「一緒に帰りたくて。」
すると更に彼を呼ぶ声がした。
「朝日先輩!」
光だ。
「お前はまた!」
「私朝日先輩のいる所どこでもついて行きます。」
「あ!光じゃん。」
「幸音さんじゃありませんか?」
「お前ら知り合いか?」
「中学の部活で合同練習した学校の。」
「幸音さんもここに?」
「うん。でも友達いなくて光がいて良かった。」
「彼はお知り合い?」
「妹さ。」
「そうですか。あと先輩、これからは私のことは光って呼んで下さい。」
「まぁ別にいいけど。」
するとその時だった。
「では僕のことも名前で。」
突如剣が現れそう要求する。
「お前は剣だ。そっちが侍っぽいから。」
「ではこれからも剣で!」
納得した。
「じゃあお前ら2人そろそろ仕事に戻れ。」
「はい!」
2人は校内に戻って行く。
そして流衣と幸音は商店街をぶらつく。
「ねぇ今日の晩御飯何にする?」
「何でもいいぜ。」
「何でもいいは困るな。」
「ならシチュー。」
「あのシチュー美味しかったもんね。ルーだけ買えば家に食材あるし。」
「そういや朝俺より先にどこ行ってたんだ?」
「朝日を見に海岸に行ってたんだ。あそこは気持を整理したい時によく行くよ。」
「あと弁当美味かった。早起きして作ってくれてありがとう。今日は入学祝いだ。
菓子とか買って帰るか。」
「うん。」
こうして2人は買い物を終えスーパーを後にした。
大量のお菓子の入った袋を流衣が持つ。
「帰ったら煮込まなきゃだね。」
するとそこに2人を呼ぶ声がした。
「流衣君!幸ちゃん!」
2人が振り向くと明恵、遙、満がいた。
「何だ?」
「何かシルヴィ先生から伝言で我久斗さんって人が今日入学パーティするから友達の
私たちも誘われて2人にどうかなって。」
「マジか。夕飯の買い物したからな。」
「でもまたでいいよ。今日は大家さんの気持受け取ろう。」
「ねぇ流衣君、我久斗さんてどんな人?」
「城我久斗っていうこの町じゃ有名なソムリエらしく俺のアパートの大家。」
「城ってまさかシルヴィ先生の?」
遙は気付いた。
「夫だぜ。」
「確かに苗字は城でしたね。」
「そうだ。とりあえずパーティ行こうぜ。」
そして入学祝いは開かれた。
我久斗の店は臨時休業しパーティは開かれる。
店のテーブル全てを合わせたくさんの料理が並ぶ。
「さぁお気になさらず好きなだけお召し上がり下さい。」
「私どれ食べようか迷う。」
「私もこんな豪華な食事が出来るなんて。」
「流衣も幸せね。こんな大家さんいて。」
その頃外で光と剣が店内を覗いていた。
腰を低め下から覗く。
「いいのですか?こんなことをして。僕らのしていることは筋が通っていない。」
「はい。今の私にお店には入る勇気ないですから。」
「きっと怒られますよ。」
「いいんです。それでも私は彼が好きです。」
「ですが怒られるのは辛いでしょう?」
「それはそれで嬉しいです。」
「あなたはマゾですか!」
そんな2人をよそに中にいる皆は幸せそうに食事を楽しむ。
その様子を見る2人は自分が哀れに見える。
「朝日様、幸音様、本日はあなた方の入学、そして遅れましたが家への歓迎会も兼ねて
おりますのでどうぞ楽しんで下さいませ。」
「なぁ大家さん、本当に良かったんのか?店休ませて。」
「ええ。本日は予約のお客様はおらず。」
「この店の名前どう読むんだ?英語はそこそこだがこれは知らんな。」
するとそこへドアが開き流衣の質問に返答が来る。
「シャトー。フランス語でお城よ。」
シルヴィだった。
しかも返答した答えは発音も母国の発音だった。
「当店は我が苗字をフランス語に致しました。」
「私と彼は彼がフランスに留学に来た時に知り合ったのよ。」
「留学先異国の地での恋なんてロマンチック。」
明恵はロマンチックな気持が溢れ出す。
「また明恵のこれが始まったわ。」
遙は呆れる。
「ああ。相変わらずだぜ。」
流衣も同じだった。
「それよりお客を連れて来たわ。」
するとシルヴィの後ろから翔子と沙菜が現れる。
「こんばんわー。」
「私たちもいいかしら。」
「生徒会長に沙菜先輩、何でいるんですか?」
遙は2人が来たことに驚いて聞く。
「2人は私のフランス語教室の委員で話でしたくて呼び出したら朝日君と
親しいそうで呼んだの。」
「そういうことよ。」
「翔子自ら進んでなったんだよ。」
「それは余計よ。」
「とりあえず2人もいていいわよね?」
「ええ。お客様で賑わってこそでございます。」
「ならそこの2人もいいよな?」
流衣は窓を指差し言った。
「どなたにございますか?」
「そこ2人隠れてないで出て来い!」
すると店のドアが開く。
光と剣が入って来た。
「お気づきでしたか。」
「お前ら2人は何をしていたんだ!」
「はぅ~ごめんなさい。」
「ほら怒ったじゃありませんか。」
「2人も入って良かったんだよ。一緒に楽しもう。」
明恵の言葉に2人は涙が零れた。
「そうだぜ。俺もお前らは歓迎だし。」
すると2人は号泣して流衣に抱き付く。
「朝日先輩!」
「流衣君は人気者だね。」
明恵はそんな流衣を見て笑った。
皆も同じだった。
暖かい目で彼を見る。
流衣は幸せに満ちた生活がこの町で始まったと感じた。
もう一度この町でゼロから始めよう。
俺の心にこの町でまだ何色にも染まっていない新しい朝日が昇った。
この町で俺に新しい人生が訪れた。
この暁町でもう一度やり直そうと流衣は思った。
そしてパーティは盛り上がる。
皆でビンゴをしたりトランプをしたりして時間が過ぎる。
時計を見たら10時を過ぎていた。
「皆様、もう10時です。皆様はまだ高校生。お帰りになる時刻にございます。」
「そうだね。流衣君、今日は楽しかったよ。」
「流衣、また来るからね。」
「本日はありがとうございます。」
「シルヴィ先生、ありがとうございました。」
「先生、また誘って下さーい。」
「朝日先輩、大好きです。」
「僕もです。ラインを教えていただけませんか?」
流衣は剣の言葉で思い出した。
「そうだった。向こうで携帯変えたんだった。だから皆と交換するか。」
すると全員が笑顔になった。
流衣を取り囲み携帯を取り出す。
「私連絡途絶えて心配したよ。」
「安心したわ。私たちと縁切ったと思ったのよ。」
「ラインを教えて下さい。」
「ねぇ私もいいかしら?」
「だったらこの沙菜先輩にも教えて?」
「先輩、私にも教えて下さい。」
「僕が先に申し上げたんです!僕が先です!」
皆に囲まれる流衣は幸せそうだった。
ここにいる暖かい皆の姿が彼には嬉しく思えた。
その様子をシルヴィたちは優しく見守っていた。
こうして流衣は全員とラインを交換した。
全員帰って行き流衣は幸音とリビングで寛ぐ。
「疲れたぜ。全員と一気に交換は面倒だった。」
「あのあと大家さん夫妻ともしたよね。」
「お前がこの町に来て一番に交換したんだったな。」
「来た日の夜にね。」
「明日も学校か。頑張って行こうぜ。」
また明日もこの町に日は昇る。
流衣はそう考え気持を明日に向けた。

続く

第11回キャラプロフ

2015年04月11日 11時23分31秒 | 小説
さぁ二桁も二度目
今回は我久斗について

まぁとりあえず絵は置いといて

名前 城我久斗
読み じょうがくと
由来 親がロックな名前がいいと
身長 189cm
体重 81kg
誕生日 8月12日
星座 しし座
血液型 A型
足のサイズ 28.0cm
髪色 黒
瞳の色 ブルー
大好物 ビーフシチュー
趣味 クロムハーツを買うこと
将来の夢 世界一のソムリエ

今回の我久斗は
主人公のアパートの大家でシルヴィの夫で下のワインバーラ・シャトーの
店主でソムリエで紳士的でまるで2人の親的なキャラ
一人称は私(わたし)と思うけど私(わたくし)と言ってまーす
人の下につくことが嫌いで自営業を始めた青年
城夫妻の強い愛や流衣を見守り親代わりになる姿をこれから物語で描いて行きまーす
彼も剣、シルヴィ同様にイメージカラーはないけど強いて言えば
人の下につくのが嫌いな彼は心理カラーからしたら黒だね
名前の由来はワインのシャトー(城)と我久斗の由来はGacktだけど
Gacktは漢字が分からなく当て字なんだ
ロックな名前が付けたかったからって所で
主人公、メインヒロインにレギュラーキャラのプロフは終了

脇役のキャラプロフは
また今度
さよなら