第27話 友といた夏の終わり
影の教会は今日も動いていた。
ルシファーが2体のモンスターを呼び出していた。
「何!それは本当か!」
「はい。シヴァがインキュバスと共にいたと。」
「管理していたメダルを持ち出したそうで。」
「やってくれる。やつは必ず教会へ戻る。街へ行って来い。」
そう言われ2体のモンスターが人間界へ向かう。
一方で周は家でゴロゴロと過ごしていた。
「東京はどう?慣れた?」
「毎日充実してるよ。」
「あんた、部活してるでしょ?しかも大活躍。」
「知ってたんだ。」
「あんたをいじめてたやつらも今じゃ尊敬してるそうよ。」
「東京行って正解だったよ。」
その頃教会で冬人たちは新学期に向けて準備をしていた。
「今日で夏休みも終わりですね。」
「もっと遊びたかったよ。」
2人は夏の終わりに切なさを感じている。
「そういえば周君しばらく向こういるらしいよ。」
「まぁ授業は免除だもんね。あれだけ頑張ったら休みたいわよね。」
「残りのメダルは16枚。何としてでも冬が来るまでに。」
「僕らも余裕はないってことだね。」
するとそこにドアが開き誰かが入室する。
ヴィシャスだった。
「お前たちに報告がある。」
「何ですか?」
「インキュバスからだ。モンスターがこちらに向かっているそうだ。」
「一難去ってまた一難ですね。」
「僕らに休みはないってことか。」
「エクソシスト隊が街を警戒している。連絡があったら即向かうように。」
「それとだが私からも報告だ。」
そこに十神が来た。
「実は帝君がキーメダルを3枚手にした。近いうちに戻り次第渡すとのことだ。」
「キーメダル?」
「来る時に向け力を高める。メダルが届き次第あの場所へむかってもらう。」
「はい。」
「これで残りのメダルは13枚だ。」
「もう13枚。」
「されど13枚だということを忘れぬよう。」
そう言い十神は去って行く。
「私からも以上だ。私も警戒に行って来る。」
ヴィシャスも十神に続いて部屋を後にした。
その頃帝は深い森の中でシヴァと歩いていた。
「なぁインキュバス、俺たちはこれでまた親友として歩き出せるな。」
「ああ。だから帝でいい。」
「ならば俺もシヴァではなく王雅だ。」
「雅、お前は俺と共に神十字教会に仕えよう。」
「そうだな。それに久々のこの世もいいものだ。」
「あの世なんかよりマシだろ。」
「そうだな。俺たちが2人でこの世に来た時のこと覚えているか?」
「ああ。懐かしいぜ。今でもその時の写真あるぞ。」
帝の取り出した写真には2人が仲良く酒を飲む写真が写っていた。
焚火に当たりながらポケットウイスキーを飲み回していた。
帝もその時の写真は軍服に軍帽と巨大な鋏を持っていた。
「そうだ。帝、久々に手合わせでもしようか。」
「いいな。どっちが勝つか。」
そう言い2人は向き合った。
アイコンタクトをしモンスターに変身する。
両者見合い鋏と杖を持って向かって行った。
そして東京にはルシファーの送った刺客が現れた。
「ルシファー様は先ずは人間の命を狩れと仰った。」
「魔法戦士たちに絶望を与えるためのいい薬ですね。」
2人の男が人込みを歩く。
2人とも軍服に軍帽で1人はランチャーともう1人は弓を持っている。
するとそこに警察官2人が訪ねて来た。
「すみません。そちらの持たれている物を少し拝見させて下さい。」
「今物騒な事件が多くてね。とりあえずいいですか?」
すると2体は笑った。
「いいだろう。」
「ここが貴様らの墓場だ。」
そう言い2体はモンスターに変身した。
1体は背中にトゲと突き出た下顎の大柄で筋肉質なランチャーを持った怪物。
「我が名はゴライアス!冥土の土産に覚えるがいい。」
もう1体は黒い翼に鋭い爪と長い髭に2本の角の生やし弓を持ったヤギの悪魔。
「私はバフォメット。もうじきあの世へ送って差し上げましょう。」
それを見た警察官2人は腰を抜かし絶叫し通行人たちは一目散に逃げる。
2体は警察官に砲弾と矢の狙いを定める。
その時だった。
払魔銃の弾丸が飛んで来て2体に命中した。
そこにはエクソシストたちを率いたヴィシャスが立っていた。
「打て!」
ヴィシャスの命で隊員たちは銃を連射し2体を攻撃する。
「人間の分際で我らに盾突くか!」
「あなた方から先に命を狩りましょうか。」
「私が戦う!チェンジオン!」
ヴィシャスは変身しメリケンサックを装備し向かって行く。
その後ろで隊員たちは援護射撃をする。
「やつを打つぞ!」
「そうしましょう!」
2体はヴィシャスに砲弾と矢を放つ。
ヴィシャスは拳で撃ち落としながら前進する。
迫る連続射撃を撃ち落とし2体の目前に立った。
「しまった!」
「ナックルバースト!」
破裂する波動が2体を襲った。
そして教会にも連絡が入った。
「え!モンスターが!」
「ヴィシャスさんと戦闘中!」
「先輩、行きましょう!」
「ああ。早くしないとヴィシャスさんが!」
2人も街に向かって走り出した。
ヴィシャスは激しい戦闘を繰り広げる。
「ナックルマシンガン!」
連続攻撃が2体に命中した。
「ぐあ!」
2体は倒れるも立ち上がる。
2体は攻撃をしようと構える。
「マッハナックル!」
音速の攻撃が仕掛ける前に命中した。
「あの技厄介だ!」
「ここはこうするんです。」
バフォメットがゴライアスに耳打ちした。
そしてゴライアスは前に出る。
ランチャーを構えだす。
そこにヴィシャスは攻撃を放つ。
「マッハナックル!」
その時だった。
横から弓矢が飛んで来た。
ヴィシャスに命中した。
「ぐあ!」
ヴィシャスは倒れる。
「今だ!」
そこにゴライアスは砲弾を撃った。
ヴィシャスに命中し倒れる。
「ぐ…」
ヴィシャスは虫の息だった。
「やはりな。」
「あなたの攻撃力は素晴らしい。ですが防御力は低い。」
「戦い慣れていないお前は攻撃だけに囚われている。」
「ですから上手く行くと油断が生まれ防御に隙が出るということです。」
「それに限界だろう?」
ヴィシャスには疲れが出ていた。
「やはり持久戦には弱いようでしたね。」
「とどめに行くか?」
2体は狙いを定める。
「やめろ!」
隊員たちが銃口を向ける。
「あなた方は彼らと遊んでいなさい。」
バフォメットが下級モンスターの大群を放つ。
隊員たちにモンスターの大群が襲い掛かる。
隊員たちはモンスターとの戦闘で手一杯だった。
2体に矛先を向けられるヴィシャス。
ヴィシャスはここまでかと思った。
その時だった。
「クロスブリザード!」
「クロスリーフ!」
2つの魔法が2体に命中した。
「ぐ!」
「そこまでです。」
「ここからは僕らが相手だ。」
変身した冬人と風馬が駆けつけて来た。
「やっと来たか。」
「ここからが本番ですよ。」
そう言い2体はランチャーと弓で攻撃を放つ。
「ゴーレム!」
「ミノタウロス!」
2人は装備を変える。
攻撃を素手で撃ち落として前進する。
そして至近距離から投げ飛ばした。
しかし2体は空中で体制を整え攻撃を放つ。
2人はまた装備を変える。
「レイキ!」
「セルケト!」
冬人は体を鋼鉄化させ攻撃を無効にする。
冬人は地中に潜り攻撃を避ける。
2体が地上に降りた所で2人は反撃する。
冬人は突進し剣でゴライアスを切り裂いた。
風馬は地上に出て下からバフォメットを剣で突く。
「おのれ!」
2体は距離を取り遠距離からランチャーと矢を連続で撃った。
2人はまたも装備を変えた。
「アヌビス!」
「チェルノボグ!」
連射する攻撃を剣で切り裂き進む。
そして接近し剣で連続斬りを入れた。
威力を増した斬撃が2体を襲う。
「この俺が魔法戦士ごときに!」
「私としたことが何という屈辱!」
そのまま2人は2体を剣で突く。
「ぐあ!」
2体は倒れ2人は最後の技に出た。
「ルナクロスソードストライク!」
「ガイアクロスソードストライク!」
2人の斬撃が2体を襲う。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりゴライアスとバフォメットは死んだ。
メダルが落ち2人は拾い変身を解いた。
「すまない。」
ヴィシャスも変身を解き立ち上がる。
「これで残り11枚ですね。」
その頃帝は雅と激しい戦闘を繰り広げていた。
夕闇に包まれる森で火花が散る。
鋏と杖がぶつかり合う。
2人とも疲れが出て息が切れていた。
「やるな。相変わらずだ。」
「お前も鈍っていないな。」
そう言い2人は変身を解く。
「ここまでだ。」
「ああ。楽しかったよ。」
そう言い2人はグータッチを交わした。
一方で周はベランダで夕日を見ながらアイスを食べていた。
今日で終わる夏休み。
冬人たちと同じく切なさを感じていた。
夏の終わりの涼しい風に吹かれている。
風鈴が鳴り悲しく思う周。
するとそこに後ろから窓が開いた。
「周、ご飯よ。今日はお姉ちゃん特製の冷やし中華よ。」
「美味しそうだね。」
「久しぶりの帰宅に張り切っちゃった。」
こうして周は中に入って行った。
魔法戦士たちの夏は終わった。
しかし戦いは終わっていない。
皆来るべき日に向かって歩くのだった。
続く
影の教会は今日も動いていた。
ルシファーが2体のモンスターを呼び出していた。
「何!それは本当か!」
「はい。シヴァがインキュバスと共にいたと。」
「管理していたメダルを持ち出したそうで。」
「やってくれる。やつは必ず教会へ戻る。街へ行って来い。」
そう言われ2体のモンスターが人間界へ向かう。
一方で周は家でゴロゴロと過ごしていた。
「東京はどう?慣れた?」
「毎日充実してるよ。」
「あんた、部活してるでしょ?しかも大活躍。」
「知ってたんだ。」
「あんたをいじめてたやつらも今じゃ尊敬してるそうよ。」
「東京行って正解だったよ。」
その頃教会で冬人たちは新学期に向けて準備をしていた。
「今日で夏休みも終わりですね。」
「もっと遊びたかったよ。」
2人は夏の終わりに切なさを感じている。
「そういえば周君しばらく向こういるらしいよ。」
「まぁ授業は免除だもんね。あれだけ頑張ったら休みたいわよね。」
「残りのメダルは16枚。何としてでも冬が来るまでに。」
「僕らも余裕はないってことだね。」
するとそこにドアが開き誰かが入室する。
ヴィシャスだった。
「お前たちに報告がある。」
「何ですか?」
「インキュバスからだ。モンスターがこちらに向かっているそうだ。」
「一難去ってまた一難ですね。」
「僕らに休みはないってことか。」
「エクソシスト隊が街を警戒している。連絡があったら即向かうように。」
「それとだが私からも報告だ。」
そこに十神が来た。
「実は帝君がキーメダルを3枚手にした。近いうちに戻り次第渡すとのことだ。」
「キーメダル?」
「来る時に向け力を高める。メダルが届き次第あの場所へむかってもらう。」
「はい。」
「これで残りのメダルは13枚だ。」
「もう13枚。」
「されど13枚だということを忘れぬよう。」
そう言い十神は去って行く。
「私からも以上だ。私も警戒に行って来る。」
ヴィシャスも十神に続いて部屋を後にした。
その頃帝は深い森の中でシヴァと歩いていた。
「なぁインキュバス、俺たちはこれでまた親友として歩き出せるな。」
「ああ。だから帝でいい。」
「ならば俺もシヴァではなく王雅だ。」
「雅、お前は俺と共に神十字教会に仕えよう。」
「そうだな。それに久々のこの世もいいものだ。」
「あの世なんかよりマシだろ。」
「そうだな。俺たちが2人でこの世に来た時のこと覚えているか?」
「ああ。懐かしいぜ。今でもその時の写真あるぞ。」
帝の取り出した写真には2人が仲良く酒を飲む写真が写っていた。
焚火に当たりながらポケットウイスキーを飲み回していた。
帝もその時の写真は軍服に軍帽と巨大な鋏を持っていた。
「そうだ。帝、久々に手合わせでもしようか。」
「いいな。どっちが勝つか。」
そう言い2人は向き合った。
アイコンタクトをしモンスターに変身する。
両者見合い鋏と杖を持って向かって行った。
そして東京にはルシファーの送った刺客が現れた。
「ルシファー様は先ずは人間の命を狩れと仰った。」
「魔法戦士たちに絶望を与えるためのいい薬ですね。」
2人の男が人込みを歩く。
2人とも軍服に軍帽で1人はランチャーともう1人は弓を持っている。
するとそこに警察官2人が訪ねて来た。
「すみません。そちらの持たれている物を少し拝見させて下さい。」
「今物騒な事件が多くてね。とりあえずいいですか?」
すると2体は笑った。
「いいだろう。」
「ここが貴様らの墓場だ。」
そう言い2体はモンスターに変身した。
1体は背中にトゲと突き出た下顎の大柄で筋肉質なランチャーを持った怪物。
「我が名はゴライアス!冥土の土産に覚えるがいい。」
もう1体は黒い翼に鋭い爪と長い髭に2本の角の生やし弓を持ったヤギの悪魔。
「私はバフォメット。もうじきあの世へ送って差し上げましょう。」
それを見た警察官2人は腰を抜かし絶叫し通行人たちは一目散に逃げる。
2体は警察官に砲弾と矢の狙いを定める。
その時だった。
払魔銃の弾丸が飛んで来て2体に命中した。
そこにはエクソシストたちを率いたヴィシャスが立っていた。
「打て!」
ヴィシャスの命で隊員たちは銃を連射し2体を攻撃する。
「人間の分際で我らに盾突くか!」
「あなた方から先に命を狩りましょうか。」
「私が戦う!チェンジオン!」
ヴィシャスは変身しメリケンサックを装備し向かって行く。
その後ろで隊員たちは援護射撃をする。
「やつを打つぞ!」
「そうしましょう!」
2体はヴィシャスに砲弾と矢を放つ。
ヴィシャスは拳で撃ち落としながら前進する。
迫る連続射撃を撃ち落とし2体の目前に立った。
「しまった!」
「ナックルバースト!」
破裂する波動が2体を襲った。
そして教会にも連絡が入った。
「え!モンスターが!」
「ヴィシャスさんと戦闘中!」
「先輩、行きましょう!」
「ああ。早くしないとヴィシャスさんが!」
2人も街に向かって走り出した。
ヴィシャスは激しい戦闘を繰り広げる。
「ナックルマシンガン!」
連続攻撃が2体に命中した。
「ぐあ!」
2体は倒れるも立ち上がる。
2体は攻撃をしようと構える。
「マッハナックル!」
音速の攻撃が仕掛ける前に命中した。
「あの技厄介だ!」
「ここはこうするんです。」
バフォメットがゴライアスに耳打ちした。
そしてゴライアスは前に出る。
ランチャーを構えだす。
そこにヴィシャスは攻撃を放つ。
「マッハナックル!」
その時だった。
横から弓矢が飛んで来た。
ヴィシャスに命中した。
「ぐあ!」
ヴィシャスは倒れる。
「今だ!」
そこにゴライアスは砲弾を撃った。
ヴィシャスに命中し倒れる。
「ぐ…」
ヴィシャスは虫の息だった。
「やはりな。」
「あなたの攻撃力は素晴らしい。ですが防御力は低い。」
「戦い慣れていないお前は攻撃だけに囚われている。」
「ですから上手く行くと油断が生まれ防御に隙が出るということです。」
「それに限界だろう?」
ヴィシャスには疲れが出ていた。
「やはり持久戦には弱いようでしたね。」
「とどめに行くか?」
2体は狙いを定める。
「やめろ!」
隊員たちが銃口を向ける。
「あなた方は彼らと遊んでいなさい。」
バフォメットが下級モンスターの大群を放つ。
隊員たちにモンスターの大群が襲い掛かる。
隊員たちはモンスターとの戦闘で手一杯だった。
2体に矛先を向けられるヴィシャス。
ヴィシャスはここまでかと思った。
その時だった。
「クロスブリザード!」
「クロスリーフ!」
2つの魔法が2体に命中した。
「ぐ!」
「そこまでです。」
「ここからは僕らが相手だ。」
変身した冬人と風馬が駆けつけて来た。
「やっと来たか。」
「ここからが本番ですよ。」
そう言い2体はランチャーと弓で攻撃を放つ。
「ゴーレム!」
「ミノタウロス!」
2人は装備を変える。
攻撃を素手で撃ち落として前進する。
そして至近距離から投げ飛ばした。
しかし2体は空中で体制を整え攻撃を放つ。
2人はまた装備を変える。
「レイキ!」
「セルケト!」
冬人は体を鋼鉄化させ攻撃を無効にする。
冬人は地中に潜り攻撃を避ける。
2体が地上に降りた所で2人は反撃する。
冬人は突進し剣でゴライアスを切り裂いた。
風馬は地上に出て下からバフォメットを剣で突く。
「おのれ!」
2体は距離を取り遠距離からランチャーと矢を連続で撃った。
2人はまたも装備を変えた。
「アヌビス!」
「チェルノボグ!」
連射する攻撃を剣で切り裂き進む。
そして接近し剣で連続斬りを入れた。
威力を増した斬撃が2体を襲う。
「この俺が魔法戦士ごときに!」
「私としたことが何という屈辱!」
そのまま2人は2体を剣で突く。
「ぐあ!」
2体は倒れ2人は最後の技に出た。
「ルナクロスソードストライク!」
「ガイアクロスソードストライク!」
2人の斬撃が2体を襲う。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりゴライアスとバフォメットは死んだ。
メダルが落ち2人は拾い変身を解いた。
「すまない。」
ヴィシャスも変身を解き立ち上がる。
「これで残り11枚ですね。」
その頃帝は雅と激しい戦闘を繰り広げていた。
夕闇に包まれる森で火花が散る。
鋏と杖がぶつかり合う。
2人とも疲れが出て息が切れていた。
「やるな。相変わらずだ。」
「お前も鈍っていないな。」
そう言い2人は変身を解く。
「ここまでだ。」
「ああ。楽しかったよ。」
そう言い2人はグータッチを交わした。
一方で周はベランダで夕日を見ながらアイスを食べていた。
今日で終わる夏休み。
冬人たちと同じく切なさを感じていた。
夏の終わりの涼しい風に吹かれている。
風鈴が鳴り悲しく思う周。
するとそこに後ろから窓が開いた。
「周、ご飯よ。今日はお姉ちゃん特製の冷やし中華よ。」
「美味しそうだね。」
「久しぶりの帰宅に張り切っちゃった。」
こうして周は中に入って行った。
魔法戦士たちの夏は終わった。
しかし戦いは終わっていない。
皆来るべき日に向かって歩くのだった。
続く