goo blog サービス終了のお知らせ 

思いつくままに

自分が観た映画や、読んだ本の感想をちょこちょこ残していきます。

【BOOK】眞鍋かをりのココだけの話

2005-09-05 01:58:55 | BOOK
著者:眞鍋かをり
発行:インフォバーン
価格:1300円+税

買っちゃいましたよ!眞鍋かをりさんのブログ本!
前々から出るという話は知っていたんだけど、早速買ってきて、この週末で
一気に読みきっちゃいました。

感想:
携帯で撮った写真の掲載やブログに出てきたお店の紹介などもよかったけど、
やっぱりブログの本文が一番面白かった。
読んでるとなんだか楽しい気分になってくる。
後、全部の記事に対して「自分コメント」があったのも好印象!

この本を読んで、ブログの書き方に対していろいろ考えた。
眞鍋さんの書く記事は普通の会話口調で書かれているので、いつもサクサクっと
書いているのかと思っていたけど、更新前に何度もチェックしているというのを
知って驚いた。

自分が記事を書くときは、基本的にあまり時間をかけず、書きあがったら
誤字脱字の確認程度をしてさっさとアップしてしまう。
不快な内容になっていないかどうかは、書きながら考えてる感じ。

ブログを長く書き続けたいので、できるだけ時間をかけずに書いていきたいと
いう思いがあるのでそうしているんだけど、人によってやっぱりいろいろな
考え方があるんだなあと改めて感じた。
これからも面白い記事、期待してます!

せっかくなので、ご本人の記事にトラックバックしてみようかな。
人生初!有名人ブログへのトラックバック!

眞鍋かをりのココだけの話

インフォバーン

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】スイッチを押すとき

2005-09-03 17:15:38 | BOOK
著者:山田悠介
発行:文芸社
価格:1155円(税込)

久しぶりに、いつも読まない作家の小説を読んだ。
タイトルと帯に書かれたコメントに興味を持ったので、思わず買ってしまった。

感想:
途中のストーリー展開は結構好きで、結構悲しい気分になったりもしたんだけど、
最初(というか設定といった方がいいかも)とラストがいただけなかった。

アマゾンのレビューを見てみても、割と否定派の方が多いみたい。
けなしてる人はすんごいけなしてるね。そこまでとは思わなかったけど。

※注 こっからネタバレありです。本を読んでみようかと思ってる人は読まないほうがいいです。









まず、最初だけど、最初というか設定そのものの説明が不足していた。
国が、自殺抑止プロジェクトというのを実施しているのだが、内容はこんな感じ。
-------
選ばれた5歳児の心臓に特殊な機械を埋め込み、10歳になると施設に強制的に連れて行かれる。
親は事前に知らされるが、拒否することはできない。
子供は、施設に入るとスイッチを渡される。そのスイッチは心臓に埋め込まれた機械に
つながっており、スイッチを押すと機械が心臓を止めてしまう。
施設に入れられた子供たちはその中の生活で非常に高いストレスを与え続けられ、
それに耐え切れなくなったものたちが次々とスイッチを押していく。
-------
まず、この内容どう考えても理不尽な設定である。小説だから理不尽な設定があること自体は
なんら問題ないと思うけど、せめてそれに対して政府がどのようなデータを取得して
具体的にどのように自殺を抑制しているのかくらい書いて欲しかった。
(多少いい加減な内容でも構わないから)
それがまったくなく、説得力に欠けたままだったのがなんかいただけなかった。

続いてラストだけど、「え?それで終わり?」ってな感じだった。
終盤でいろいろな秘密が出てきて、「秘密の内容はなんだろう?ラストはどうなるのかな?」と
段々盛り上がってきたのだが、最後があっけなさすぎて、肩透かしをくらった
気分だった。もうちょっと何か欲しかったかな。

スイッチを押すとき

文芸社

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】震度0

2005-08-29 01:08:45 | BOOK
著者:横山秀夫
発行:朝日新聞社
価格:1800円+税

警察小説を得意とする著者の久しぶりの警察小説。
もう、どっぷりとつかっちゃってる。
警察小説と言っても、いわゆる「犯人探し」をメインとする
ミステリーのようなものではなく、警察の内部を舞台とし、
その中で繰り広げられる出来事をメインに書いたもの。
登場人物や物語の世界に関して言えば、「陰の季節」とよく似ている気がする。

すごくリアリティがある話だった。震災と同時期に発生した警務課長の
失踪。これが明るみに出れば、大失態となってしまう。
本部長、警務部長、刑事部長、警備部長、生活安全部長、交通部長らがそれぞれの
立場で知りえた情報を元に、各々の利害、思惑を胸に内部で情報戦を繰り広げる。
自分が有利な立場に立とうと、他の部長からうまく情報を引き出そうとしたり、
あるいは失言をさせようとしたり、さらには特定の部長同士が陰でこそこそ
情報交換をしたりと、仲間同士で何をやってんだか、と思いたくなるような
行動をそれぞれがするのだが、それがまたリアルにかつ緻密に描かれている。
横山秀夫の警察小説全開、といったところだろうか。
結構厚みのある本だが、思ってたよりも早く読めてしまった。

震災の扱いに不満(不快感)を覚えた人もいるようだが、この話題をあえて
ぶつけることで、より現実味が増したと感じた。

震度0

朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】ほんまかいな! 銀行マンお笑い日記

2005-08-20 12:13:55 | BOOK
著者:鹿苑寺 流
発行:KK ベストブック
価格:1300円+税

タイトルと、表紙にあった見出しを見て「面白そう!」と思って思わず
衝動買い気味で買ってみた。

感想:
確かに、銀行マンたちが支店内部で繰り広げているしょうもない話や
客には言えないような話も書かれていたりして、銀行マンの本当の姿という
ものがよく出ているなあと思った。
銀行内の体質とか、営業マンがいかにサボっているかとか、いかに客が
わがままかとか(笑)、いろいろ書かれていた。
全ての銀行マンがそうではないと思うけど、将来銀行マンを夢見ている人が
これを読んだら、どう思うだろう...。

けど、なんというか期待していたものとはちょっと違った。
今となってはそもそも何を期待して買ったのかよく思い出せないのだが、
一歩間違えば内部告発じゃないの?みたいなものも期待していたんだけど、
そういうのはほとんどなかったかな。
まあ、そういうのはそうそう簡単に書けるものでもないと思うけど...。

ほんまかいな!銀行マンお笑い日記―元りそな銀行マンが体験した支店内部の茶番劇

ベストブック

このアイテムの詳細を見る
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】ルパンの消息

2005-08-16 00:54:49 | BOOK
著者:横山秀夫
出版社:光文社
定価:876円+税

あらすじ:
警察に、15年前におきた事件の犯人を告げる匿名のタレ込みがあった。
タレこみは警察の上層部の人間に対してなされたもので、信頼度は高い。
そのタレこみの元となった事件は、高校の女性教師が死んだものだったが、当時は
現場の状況などから自殺とみなされていた。
自殺の事件が殺人事件となり、警察は色めき立つ。しかも、時効はあと24時間。
果たして、犯人を捕まえ、事件を解決することができるのか...。

感想:
まあまあ面白かった。
最初、タレこみの情報で名指しされた犯人の元教え子たちが連行され、
供述を行うが、彼らがやったという様子は見られず、また動機も見当たらない。
ところが、供述を続けていくうちに次第に意外な事実が明らかになり、最後は
思いもよらぬ結末を迎えた。確かに、予想だにしなかった結末だ。
ただ、結末はちょっと強引な気がしないでもなかったが、それなりに楽しめた。

ルパンの消息

光文社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】山田真哉の 結構使える!つまみ食い「新会社法」

2005-08-15 01:27:56 | BOOK
もともと、会社法なんて対して興味もなかったのだが、作者の
山田真哉という人が書いている本が結構好きで何冊か読んでいたり、
後は、飲み屋でのネタくらいにはなるかな~と思って買ってみた。

「本書を読んでいただきたい方」に30分で会社法を知りたい方とあったが、30分ではとてもじゃ
ないけど、読めません。
でも、さすがに880円もするだけあって、それなりのことは書いてあった。
起業に興味のある人や、会社設立を考えている人がとりあえずとっつくにはいいんじゃないだろうか。

自分が読んでて印象に残った内容をいくつか。

・新会社法で何が一番変わるのか?
1.有限会社の廃止
2.資本金の制限(下限)がなくなった → 資本金1円でも会社が作れる
3.取締役は1人でもいい

・会社を作るのが簡単になる
1.類似商号の調査が不要
2.目的相談が不要
 両方とも、会社を作る際の手続きの一つが不要となった。

・株主関連
1.株主総会の召集手続きが簡単になる。
2.株主総会の決議によって、いつでも配当が行えるようになる。

・M&A
1.株式譲渡・子会社化
2.吸収合併
3.株式交換・完全子会社化
4.株式移転・純粋持ち株会社化
5.対価の柔軟化(現金合併、三角合併など)
 それぞれの概要が図解されていてよくわかった。

図解 山田真哉の 結構使える! つまみ食い「新会社法」

青春出版社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 11、12

2005-08-11 23:00:00 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

ようやく読み終わった...。
こういった本は、理解しながら読む必要があるので時間がかかる。
しかも、文庫としては結構厚い部類に入るので、買ってからずいぶんと
経ってしまった...。

第十一章:続「流行の投資信託」の広告

ポイント:
リスク限定型投資信託についての広告が紹介されていた。
元本の90%程度を保証し、運がよければ大きく儲けることができるという
特徴がある商品。確かに損失は限定されてはいるが、このタイプの商品は
一般的に損をする確率が高い。

このほかにも元本確保型の商品が紹介されていたが、これらは基本的に
オプション取引などを利用している。
こういった高度な手法を利用した商品は基本的に手を出さない方がよさそうだ。

第十二章:「新しいテーマを追う商品」の広告

ポイント:
これまでの章で紹介してきたさまざまな商品以外にも、いろんな
金融商品があるということで、その一例が挙げられていた。

・SRIファンド
・中国、インド株
・商品先物
・新規公開株(IPO)

中国、インド株やIPOに関しては最近書店でも関連書籍が沢山出ていて、
一度に大きく儲けられるみたいなことが書かれているけど、実際にそれぞれの
事情をよく知っていないと本当に儲けることは難しいようだ。

読み終わっての感想:
これまでいろんな金融商品の広告の説明があったが、客に不利な商品をつかまない
ようにするためには、その広告を隅から隅まで(小さな文字も全部)読んで、
全体でどのくらいのコストがかかるのかをきちんと把握できるようにしたい。
そんでもって、それを繰り返していくことで変な商品を見破る「コツ」の
ようなものを身につけられたら最高かな。

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか

光文社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 10

2005-08-05 01:29:08 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第十章:「流行の投資信託」の広告

十章では、前章に引き続き、投資信託の広告の解説。
この章では、主に「毎月決算型投資信託」が取り上げられている。

今回印象に残ったポイント:
自分が持っている投資信託も、やはり毎月決算型だ。
毎月決算型は、資産の一部を分配金として支払っているだけなので、
結局は購入した投資信託を毎月ちょっとずつ解約していることと
同じということらしい...。ガーン。

しかも、分配金としてもらっていると税金がかかってくるため、
その分余計なコストがかかっている可能性があるとか。

自分が購入している投資信託は、REITのファンド・オブ・ファンズ
なのだが、作者いわく、REITも今はあまりお勧めできないそうだ。

なんか、自分が買っている投資信託がすごく効率の悪いものに思えてきた...。
でも、利益も出てるし、普通預金よりも金利がいいからまあいいか。

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか

光文社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 9

2005-08-01 11:15:08 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第九章:「投資信託」の広告

投資信託は一般の人が手をつけやすい商品。毎月積み立てる形で
購入している、なんて人もいるんじゃないだろうか。

今回印象に残ったポイント:
投資信託は購入、運用に関して以下の3つの費用がかかる。

1.買付手数料
2.信託報酬
3.信託財産留保額

実は、自分も投資信託を少しだけ買っているのだが、買付手数料以外に
費用がかかることを知らなかった....。まぬけだ。

本の紹介では、信託報酬は1%を越えると費用としては多いという記述があった。
自分の投信の情報を調べてみる...。税込み1.05%。ちょっと多目か...。

また、投信の一つとして、ファンド・オブ・ファンズについても解説されていた。
これはどういう商品かということを簡単に説明すると、普通、投資信託はいくつかの
株式や債券などに分散投資して運用するのだが、ファンド・オブ・ファンズはいくつかの
投資信託に対して分散投資する商品である。つまり、投信の投信。

証券会社としては比較的運用成績のよさそうな投信に対してこのファンド・オブ・ファンズを
組んでいるのだが、こいつのよくないところは手数料が高いところ。

自分が持ってる投信もファンド・オブ・ファンズだった...。
まだまだ勉強が足りないな。

金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか

光文社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 8

2005-07-30 11:47:39 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第八章:「年金保険」の広告

久しぶりの更新です。
ばたばたしてて最近この本をあんまり読めていなかったので、この章の
内容を若干忘れ気味...。

年金に関して、以下のタイプの年金が紹介されていた。

1.積み立て利率変動型個人年金保険
2.外貨建て個人年金保険
3.投資型個人年金保険

1.では、「積立利率」と「実質利率」という言葉があるが、元本に
対して計算されているのは「実質金利」の方で、その数値は預け入れ
期間の長い商品としてはほとんど魅力がない
さらに、途中解約の場合元本保証はない
ということで、おせじにもお勧めできる商品ではないようだ。

そうなると、お決まりのパターンで外貨を用いた2.のタイプの年金保険が
出てきますが、これも別の章で触れられていたけど、アメリカ国債を
買うという運用の方が金利がいい。

3つ目の投資型個人年金保険というのは、最近わりと耳にするような気がする。
年金・保険・運用の3つが一体になったような商品のようだ。
この運用というのは、実際には事前に用意された投資信託の商品を選んで
運用するという形になっている。
で、このタイプの商品は、販売する銀行、年金保険を引き受ける保険会社、
そして投資信託を運用する運用会社の3つに手数料を払うことになるため、
基本的に手数料はかなり高めになるようだ。

「金融広告を読め」 amazon.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 7

2005-07-16 21:50:04 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第七章:「特約つき○○」の広告

以前、特約付きとある商品には注意、みたいなことを書いたかと思いますが、
ここでは、そういった商品の具体的な広告例の紹介がされていました。
この章では、主に以下の商品について紹介されていました。

「EB債」
「特約付き外貨定期預金」

上記の商品の詳しい説明は後ろに載せるとして、これらの商品の特徴を
すごく端的に表すと、
1.利益が出る場合は、最大で元本+金利(金利は高めに設定されている)
2.損失が出る場合は、対象となる株式(または為替)の価格(レート)の下落次第
となり、利益は上限が決まっていますが、損失はそれよりもずっと大きくなる
可能性があります。
当時の相場やこの商品の内容を十分に理解した上で購入する分には問題ないと
思うのですが、よくわからずに買ってしまうと思わぬ損をすることがあることが
よくわかりました。

そもそも、債券とか預金ってあったら、普通は元本割れなんて考えないですよね。
その当たりが、こういった商品のいやらしいところでしょうか。

EB債については、現在扱ってる証券会社があるかどうかは知りませんが、流行
していた当初は、対象株式を大量に売って意図的に株価を下げ、投資家に損をさせる
といったことが実際にあったそうです。
(後で、当局から処分を受けた所もあるらしいです)

特約付き外貨定期預金については、つい最近、とある銀行のパンフレットにこの
商品の紹介があったので、もらってきて見てみました。
今でも、ふつーに扱ってるみたいです。
しかも、「為替のリスクを一定範囲内で回避」みたいなことが書かれてありますが、
円安に対するリスクは回避しても、円高に対するリスクは全然回避してないじゃないか
と思うのですが....。

--------
EB債について(概要):
EB債というのは、僕も言葉しか知らなかったのですが、「他社株式転換条項付債券」という
もので、この債券を購入した場合の償還時の受け取り方法が、
1.「購入元本」+「金利」
2.「転換対象株式」+「金利」
の2通りになります。
受け取り方法を決める基準は、決められた日(利払い日や満期日の数営業日前など)の
対象株式の終値で、その終値がもともと定められた金額以上の高い場合、1.での受取。
それよりも低い場合は2.での受取になります。
定められた金額(行使価格)

特約付き外貨定期預金について(概要):
名前の通り預金の一種ですが、満期時の受取方式が以下の2パターンとなります。
判定日(満期日数営業日前など)の対象となる外貨のレートがあらかじめ決められた
相場より円安となった場合は、
元本(円ベース) + 金利(ドルベース)
相場と同一、またはそれよりも円高となった場合は、
元本(ドルベース) + 金利(ドルベース)

この両商品、債券と株式、預金と為替という違いはありますが、仕組みとしては
おんなじようなもので、いわゆる「オプション取引」の仕組みを利用しています。
金融機関が、投資家に対して「プットオプション」を売らせているという形になっているようです。
(ということが、ようやく理解できました。)

「金融広告を読め」 amazon.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】投資アドバイザー 有利子

2005-07-16 21:47:36 | BOOK
角川文庫
著者:幸田真音
ISBN 4-04-378501-1

あらすじ:
証券会社に勤める投資アドバイザーの財前有利子が主人公の話。
個人の投資家に対する投資相談という、あまりなじみのない世界での
話が、読み易く、また面白おかしく描かれている。
本文は4章の短編から構成されているが、ストーリーは全てつながっている。

感想:
まずはじめに、主人公の名前有利子(ありこ)が、現在のゼロ金利時代を
皮肉ったものだ(ゆうりし、つまり利子が有る)ということに、あとがきを見て
初めて気づいたことにショック。(苦笑)

この小説、実際に書き始められたのは2000年の8月だということだが、今読んでも
内容がすごくリアルタイムな感じがした。

小説としては読みやすかったと思うけど、投資というか、金融に関する専門用語が
結構出てきたので、その辺が苦手な人には、ちょっとハードルが高いかな、という気がした。
「オプション」
「損切り」
「ポジション」
こんな感じの単語が出てくるけど、このあたりがわかるようであれば、普通に読める。

投資アドバイザー 有利子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 6

2005-07-12 02:01:39 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第六章:「国債・社債・地方債」の広告

この章では、上記の各種債券の広告についての解説でした。
率直な感想としては、国債に関する記述が多く、社債、地方債の記述は
それほど多くなかったような気がします。
また、社債、地方債については国債と比べてリスクが大きいという
印象を受けました。

最近流行の個人向け国債にも触れていましたが、これについては概ね
著者の評価はよいようです。まずは変動金利であることから、インフレが
発生した場合にも対応していることが評価されています。
また、通常の定期預金などに比べても金利が高いことも触れていました。

#個人的には、借金まみれの国が発行している債券なんて、というイメージが強いですが...。

あと、広告とは関係ないのですが、この章で一番印象に残っているのは、債券
(固定利付債)の価格がなぜ変わるか、ということの解説でした。

 金利が上昇 → 債券の価格が下落
 金利が下降 → 債券の価格が上昇

という関係が一般的にあるのは別の書籍で読んで知っていたのですが、じゃあなぜこうなるか
ということは知らなくて、そのことがこの本を読んで理解できたのが一番の収穫です。

この本では、全体的に予想外のインフレが起きた場合の影響について書かれて
いる部分が多いのですが、これは今がデフレの時代だからでしょうか。
逆に、今がインフレの状態だったとしたら、今度はデフレが起きた場合の
影響を意識して考える必要があるということなんだろうか...。

「金融広告を読め」 amazon.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 5

2005-07-11 01:02:14 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第五章:「外貨で運用」の広告

外貨に関連した広告に関する説明が書かれていました。
僕自身、外国為替証拠金取引をしているのですが、それに関する広告にも
触れていたので、いろいろと興味深かったです。

この章では、外貨を暑かった商品の手数料を比較していたのが面白かったです。
せっかくなので、自分でも調べてみました。
米ドルを扱った外貨商品の1ドルあたりの手数料を調べたところ、以下のような
結果になりました。
(※銀行や証券会社によってはこれとは異なる値になる場合もあります。また、
ここでの結果は数百万円程度の金額という前提なので、もっと大きな金額に
なる場合、これとは違った値になります。)

外貨預金 :2円
外貨MMF:1円
外国為替証拠金取引:0.14円

うーん、結構違いますね。
ちなみに、外貨預金の手数料が高い理由については本文に書かれていたのですが、
それを読んだ限りでは、「なんだかな~」という感じでした。

「金融広告を読め」 amazon.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【BOOK】傷 銀行崩壊 下巻

2005-07-10 02:09:55 | BOOK
新潮文庫
著者:幸田真音

あらすじ:
(前回からの続き)
芹沢は有吉州波について調べていくうちに、明石の死に彼女が関係していると
思うようになる。そして州波と会う口実を作り、彼女から真実を聞き出そうとするが、
彼女が芹沢が考えていたような人間ではなく、むしろその逆だったことを知り、
愕然とする。その後、芹沢は州波と協力して明石の死の真相を追究し始める...。

感想:
下巻では、有吉と芹沢が協力して康和銀行の不正の証拠を探していくという
部分が話の中心となり、難しい金融用語とかもほとんどなく、読みやすかったです。
この本で書かれていることは、所詮フィクションでしかないのですが、もし
実際に銀行や大蔵省が同じようなことをやっているとしたら、かなり腹立たしいです。
今の日本の銀行がどれだけ健全であるかはよく知りませんが、この小説にあるような
ことを行っていないことをただ望むばかりです。


幸田真音 - 傷 銀行崩壊(下巻)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする