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思いつくままに

自分が観た映画や、読んだ本の感想をちょこちょこ残していきます。

【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 4

2005-07-09 14:52:34 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

第四章:「リスクとリターン」の正しい意味と考え方

この章では、金融広告についての解説はなく、タイトルにあるとおり、
リスクとリターンという言葉の正しい意味や考え方について説明されてます。

リスクという言葉の意味については昔教わったことがあったのですが、
リターンについては読んでみて、なるほどと思いました。

普段、自分たちが「ハイリスク、ハイリターン」という言葉を使う時には、
リスク = 損失
リターン = 利益
という意味で考えることが多いですが、本来、リスクというのは結果の
ばらつき(標準偏差などを用いたりする)を表すという考え方をさします。

リターンについては、
「結果としてのリターン」
「予想されるリターンの平均的な値」
という2通りのリターンが考えられ、上記のような言葉を使った場合は、
後者の考え方のリターンをさします。

安易にハイリスク・ハイリターンという言葉を使う金融機関の人が
いたら、ちょっと気をつけるようにしたいです。

「金融広告を読め」 amazon.co.jp
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【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 3

2005-07-01 10:31:16 | BOOK
最近、何冊かの本を平行で読んでいたりするため、なかなか読み進まなかったのですが、ようやく
第三章を読み終わりました。

光文社新書
著者:吉本佳生

第三章:「長期の預金」の広告

三章はちょっと長かったので読むのにちと苦労しました。
三章では、長期の定期預金と「特約付」定期預金について書かれているようなので、一見なじみも深いし内容も
簡単かな~と思っていたのですが、結構難しかったです。

印象に残ったのは以下のポイントです。

・名目金利・実質金利・インフレ率(物価上昇率)
・長期の定期預金は予想外のインフレに弱いため、危険度が高い
・「特約付」には注意

1つ目のポイントは以下の式で表されます。

名目金利 = インフレ率 + 実質金利

・名目金利:銀行などが提示している普通預金や定期預金の金利のことです。
・インフレ率:ある一定期間における物価の上昇率
・実質金利:名目金利とインフレ率から計算される実質的な金利

 例
 年利2%の預金を1年間行った場合で、一年後の物価が1%上昇していれば、
 実質的に増えたお金は元本の1%になる、という考え方です。

僕なんかは、元本と金利から単純にいくら増えるかという金額の「絶対値」しか見ませんが、
物価の上昇率を考慮したこのような考え方は今まで自分の中になかったので、すごくためになりました。

余談ですが、僕が口座を開いている銀行の普通預金の金利は0.001%でした。
100万円を1年間預けた時の金額がたったの10円です...。

2つ目は、解約不可能な長期の定期預金をした場合、予想外のインフレが発生したときに
実質的に損をする可能性が高いというものです。特に今のような低金利の時代は要注意だと思います。

 例
 現在10,000円の品物があるとします。そしてそのときの5年もの定期預金の金利は2%。
 この状態で、定期預金に10,000円を5年間預けた場合、約11,040円に増えます。
 ところが、インフレ率が最初の2年は1%、後の3年は5%だとすると、10,000円だった品物の
 物価が5年後には約11,800円となり、実質的に損をしてしまうことになります。

なので、長期の定期預金をする場合、解約が可能か不可能かをよく確認することが大事だと感じました。

3つ目は、金融商品に「特約付き」とあるものは、まず間違いなく金融機関側にメリットが
あるものであるため、特に注意が必要となるというものです。
ここで紹介されていた商品の場合、顧客側に不利な条件となる場合に特約が有効となり、
銀行側に不利な条件となる場合は特約が有効にならない、というものでした。
特約付きとある商品には十分注意が必要だと感じました。

今回もまた長くなってしまいました....。もっと簡潔にまとめたいな。


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【BOOK】流行るブログ消えるブログ

2005-06-29 01:00:39 | BOOK
(株)桃園書房
定価:980円

ブログを書いているみなさんは、多少なりとも自分のブログへのアクセス数って
気になったりすることがあるのではないでしょうか。
僕もそうです。アクセス増やして、アフェリエイトでガンガン稼いで、という所
までは考えていませんが、アクセス数が増えるとやっぱりうれしいです。

概要:
以下のような内容が掲載されていました。

・有名人ブロガーのインタビュー
・3大カリスマブロガーのインタビュー
・主要10社のブログサイトの機能比較
・ジャンル別ブログカタログ

感想:
まだ全部を一通り読んだわけではないのですが、個人的には期待していたものと
違っていたので、ちょっと肩透かしをくらった気分です。
タイトルを見たときに、どういうブログに人気があって、逆にどういうブログだと
アクセスは増えないよ、みたいなことが書かれているかと思ったのですが、実際に
書かれているのは上記のようなもので、タイトルと合ってないな~という感じでした。
やってみたいことと、それが実現できるブログを紹介したコーナーは多少いいかなと
思ったのですが、そのくらいでした。

流行るブログ消えるブログ
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【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 2

2005-06-28 18:42:29 | BOOK
前回に引き続き、本の感想をアップします。
前回は書いていくうちに思いがけず長くなってしまったので、今回はもっと簡潔に
したいと思います。

光文社新書
著者:吉本佳生

第ニ章:「セット商品」の広告

この章では、円預金に外貨預金や投資信託を合わせてセットにした商品(セット商品)に
対する解説を行っています。
この章を読んでいて一番印象に残ったのは、「金融商品ではセット商品の方が手数料が
高くなる」ということです。

普通、セット商品といえばお買い得になると考えますが、金融の世界では
セット商品の方が割高になるということです。

これも、実際の金融機関で扱っている商品で該当するものがあるか探してみたのですが、
探し方が悪いのかピッタリ当てはまるようなものは見つけられませんでした。
でも、セット商品そのものは、大抵の銀行でやってるみたいですね。

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【BOOK】金融広告を読め  どれが当たりで、どれがハズレか Part 1

2005-06-28 03:00:27 | BOOK
光文社新書
著者:吉本佳生

この本は、世の中に出回っているさまざまな金融商品の広告をいくつも
取り上げ、それぞれの商品についての読み方を解説し、それらの商品が
本当にいいもの(当たり)なのか、それともいいようにカモられている
だけ(ハズレ)なのかということを詳細に説明しています。
この本を読むことで、そういったものの良し悪しを見抜く力が養える
ようになると思います。

僕のブログを読んでくださっている方で、投資とか金融商品などに
興味を持っている方がいたら一読されてみてはいかがでしょうか。

全部読んでから感想を書こうと思ったのですが、分量もあって読みきるのに
時間もかかりそうなので、各章ごとに読み終わった段階で感想を書いて
いきたいと思います。今回は第一章です。

第一章:「高金利預金」の広告

この章では、オーストラリアドルなどの外貨預金や、円の定期預金の
金融商品の広告に対する解説がなされています。

この章で述べられていることで印象に残った注意すべき事項は、

・年率表示には注意
・為替手数料は結構高い
・年率を倍率で表示

の3つです。

まず、年率表示ですが、キャンペーン中の外貨定期預金や円定期預金では
通常に比べたら破格の金利を適用しているものがありますが、これらはあくまで
年率の表示であることがほとんどです。したがってその金利が適用されるのは
キャンペーン期間中のみとなり、それが一年未満の場合は実際に適用される
金利は、その期間の割合になります。
例えば、キャンペーンの金利適用期間が1ヶ月で、金利が20%の場合、その1ヶ月間
で実際にもらえる金利は20%の1/12になってしまいます。

さらに付け加えると、上記の金利には20%の税金がかかるため、20%の1/12がさらに
4/5になります。

続いて為替手数料ですが、外貨預金の場合、円で預けたお金を外貨に切り替える
際に手数料がかかるのですが、その手数料が結構高く、元本に対する割合で
考えると、2~3%にもなってしまうものもあります。しかも円→外貨 外貨→円と
往復で切替が発生するので手数料の割合は単純に計算すると2倍になります。

最後は倍率表示ですが、これは通常の普通預金に対して何倍の金利がついて
いるかというような表示のされ方をします。現在、日本の金利はほとんどゼロに
近い状態のため、数%の金利であっても普通預金と比較すると何十倍という割合に
なります。

と、ここまでいろいろ書いてきましたが、実際のところどうなのよ?という疑問も当然あると思うので、とある銀行で
行っている外貨預金キャンペーンの実際の数字を使って計算してみました。

「オーストラリアドルでの外貨預金特別金利キャンペーン」
特別金利適用期間:1ヶ月
適用金利(年率):20%(税引き後16%)
預け入れ金額:50万円
預金期間:1年(特別金利適用期間経過後は、通常のオーストラリアドル定期預金の金利を適用)

預金の性質を強調するために、預け入れ時および預金期間経過後の為替レートは変わらない
とした場合、上記の条件で1年間預けた場合、元本に対し最終的に約9800円ほど損をする計算になりました。

はー、いろいろ書いてたら長くなってしまった...。

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